社員の新型コロナウイルス感染で八重山郵便局の全業務が25日から一時休止となっている影響が出始めている。行政機関などは通知書類などを一時的に停止、急を要する場合には宅配業者を活用する。石垣市社会福祉協議会は、郵送のみとしていた貸付金申請を急きょ窓口で受け付けることに。「ふるさと小包」で24日にパイナップルを初出荷したという農家は「早く再開を」と願った。
行政機関は住民への通知、関係機関との書類のやりとりを郵送で行っているが、八郵便局の業務停止を受け、石垣市では郵便物を一括して担当する総務課は25日から各課から持ち込まれている市民への通知文書などを一時預かる状態に。急ぎのものは各課に宅配業者に委託するかどうか対応させている。担当者は「これが2、3日続くと…」と困惑気味だ。
市社協は、これまでは新型コロナ感染拡大防止を目的に郵送のみを受け付けていた緊急小口資金特例貸付と総合支援資金特例貸付の書類申請を社協窓口でも受け付ける。受け付け箱を設置し、書類の受け取りのみ対応。書類を確認後、不備などがある場合は後日連絡する。
郵便局が行っている日本各地の特産品を通信販売するサービス「ふるさと小包」を活用している川原婦人パイン生果部会の當間千恵子部会長は「24日にことし初出荷したが、その翌日の25日から止まってしまった。全国の郵便局で注文を受けており、ピーク時には1日500ケースほどを出荷する。例年、6月に入るとパインが熟し、注文もどんどん入ってくるが、肝心の発送ができないと出荷ができない。早く再開してほしい」と話した。
窓口に申請箱を設置した市社協は、来所の際にはマスク着用の徹底を呼び掛ける一方、▽2週間以内の発熱(37・5度以上)があった▽体調に変化のある―場合は来所を控えるよう求めている。問い合わせは社協(84―2211)。