【神奈川】東京竹富郷友会(東玉盛靖修会長)の第89回総会が25日、国学院大学たまプラーザキャンパスで開かれ、任期満了に伴う役員改選で郷友2世の瀬戸克さんが新会長に選任された。2世の会長選出は初めて。来年予定している創立90周年事業の実行委員長には大山祐市さんが選ばれ、節目に向けた新体制が決定した。
瀬戸新会長は「2世、3世の世代を柱とし、100周年までつながる組織づくりを親島や公民館の知恵、力を借りて進めていきたい」と意欲を示した。
島から会場に駆けつけた公民館副館長の野原健さん、町議の新田長男さん、喜宝院蒐集館館長の上勢頭芳徳さんもそれぞれ祝辞を述べ、故郷の現況などを報告した。
また、昨年の種子取祭での里帰りに感謝し、2世、3世に対しては「原点の竹富島から、さらに世界中のうつぐみへ」と激励した。
八重山郷友連合会会長の宇根底政祐さんは、東京での思い出を振り返りながら「島は小さくても人々は豊かで、2世、3世も有能。連合会も見習い、ともに発展していきたい」と述べた。
祝宴は「シーザ踊り」で幕開け。種子取祭さながらの舞台となり、国学院の学生らも飛び入りで参加するなど盛り上がった。
最後は参加者全員の「クイチャー」で締めくくり、90周年に向け弾みをつけた。(黒島安央通信員)