「せーの!」「はい!」|。旧暦5月4日のユッカヌヒーに行われるハーリー(海神祭)が近づき、石垣市内の漁港では各チームが練習に励んでいる。力強いかけ声に合わせ、参加者が一糸乱れぬ動きでエークを漕(こ)ぐ姿に、練習を見守っている地域住民から「もっとこげ!」と大きな声が飛び、本番間近のムードが盛り上がってきた。
今年のハーリーは6月1日に開催され、団体には97チームが申し込み、抽選で88チームが出場。マドンナには58チームが申し込み、抽選で56チームが出場することになった。団体では強豪の石垣市消防本部が業務上の都合でエントリーを見送った。
各チームは練習で、手入れされた爬龍船に乗り込み、エークをこいで汗を流した。1980年生まれの同級生チーム、「80會」の平井司さん(33)は「6年ほど前に準優勝して以来、予選を通過できていない。今年は決勝に進んで上位を目指したい」と意気込みを語った。