石垣市内で20日、新たに市在住19人の新型コロナウイルス感染が確認された。八重山保健所が発表した。1日当たりでは14日の17人を更新して過去最多。直近1週間では87人で、人口10万人当たりの新規感染者数は175・57人と都道府県別最多の北海道73・82人の2・38倍に。感染拡大が収まらない状況に中山義隆市長は同日、これまでに0歳児の感染があったと明らかにし、家族以外との会食に「絶対にしないこと」と強いメッセージを発した。(9面に関連)
陽性確定者は4月以降で170人、5月に入ってからは138人、累計では460人となった。新規感染者は10歳未満から80代までの男性13人、女性6人。年代別では20代3人、30代7人、40代4人と若い世代に多い。このうち濃厚接触者は7人だった。
県発表資料によると、確認されている職業は保育士1人、会社員2人、運送業2人、飲食業2人、建設業3人、医療従事者1人、サービス業1人となっている。
県によると、八重山病院には中等症14人、軽症11人の25人、民間病院には軽症11人が入院している。宿泊療養施設には32人が入所中。自宅療養はゼロ、入院調整中は46人。
5月以降の感染拡大状況について中山市長は同日の記者懇談会で「ゴールデンウイークに人の流れが増えたことからの2次、3次の感染と思われるが、未成年者や若年層への感染が起こっていることや感染経路不明な事例が多発していることを考えると、石垣市にも感染力の強い変異ウイルスが入ってきていると思われる」と指摘。
その上で「陽性者の濃厚接触者がほぼ感染していることから家族間での接触にも注意を」と呼び掛け、「これ以上の感染拡大を抑え、逼迫した医療現場の崩壊を防ぎ、市民の命と健康を守るために、市民には次の点を強くお願いしたい」として5点を守るよう強く求めた。
市長、PCR検査で陰性
来客の陽性が判明
中山義隆石垣市長は20日、陽性者と接触があったとしてPCR検査を受け、陰性と判明したことを明らかにした。
市長によると、14日に市長室を訪れた人が19日に陽性と判明。市長自らは濃厚接触者に認定されなかったが、PCR検査を受けた。