65歳未満で要介護(支援)に至る原因疾患として、脳出血や脳梗塞、くも膜下出血などの脳血管疾患が半数を超えていることが、石垣市市健康福祉センター(前底正之所長)のまとめで分かった。65歳未満で要介護と認定された人は2006年度の56人から11年度で80人、12年度で75人と増加傾向にあり、脳血管疾患を原因とするケースが62.5%、54.7%と半数以上。センターは「脳血管疾患は予防ができる」として生活習慣の改善を訴えている。
一方、12年度の特定健診受診者4700人のうち、脳血管疾患のリスクを招く160/100以上の高血圧と診断された人は245人いるが、60・8%が治療を受けていないことも分かった。
沖縄の場合、全国に比べて食塩摂取量が全国一低く、脂肪摂取が多いとのデータがあることから、高血圧の主な要因は内臓脂肪型肥満が関係しているとみられている。
脳血管疾患による死亡者も11年度までの過去5年間で59人と、がんなど悪性新生物(107人)に次いで2番目に多くなっている。死亡者も10人、これが早世(65歳未満の死亡)にもつながっている。
前底所長は「健康を維持管理するには、特定健診を積極的に受け、保健師の保健指導をもとに健康的な生活に切り替えることが大切」と話し、保健師の長嶺孝子さんは「私たちをぜひ活用してもらいたい」と呼びかけている。