今年1月から11月25日までの間、明け方の午前5時から同9時までに飲酒運転で検挙されるケースが総飲酒運転検挙件数の45.3%を占めていることが、八重山署のまとめで分かった。総件数53件に対して24件がこの時間帯の検挙で、午前8時台が10件と最も多い。通勤、通学時間に、酒の残った状態でハンドルを握っている実態が浮かび上がった。
一方、53件のうち身柄を拘束されたのは27人。呼気1㍑当たり0.15㍉㌘以上のアルコールで検挙される酒気帯び運転のうち、「仮眠したので酒は抜けていると思った」と容疑を否認したとして逮捕されるケースもあった。
同署では交通量の多い通学時間帯に事故が発生した場合、重大事故につながる危険性が高いとして朝方の取り締まりを強化している。
12月は忘年会など飲酒の機会も増えてくることから、同署では「節度ある飲酒を心掛け、深酒は控えてほしい。また運転する際に自分自身から酒の臭いがしたり、体内にアルコールが残っている場合は運転はしないでほしい」と呼びかけている。昨年は12月だけで20件の検挙があった。
酒気帯び運転をした場合、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられる。
500㍉㍑のビールを飲んだ場合、アルコールが抜けるのに約4時間かかり、1㍑だと約8時間かかるとされている。