【波照間】NPO法人すむづれの会(嘉良直理事長)の「第9回すむづれ祭」が11月30日、波照間農村集落センターで開催され、デイサービス「すむづれの家」の利用者をはじめ多くの住民が訪れた。
会場には習字や折り紙の作品、日ごろの活動の様子を収めた写真などが展示され、訪れた人は「楽しそうだね」などと話しながら観賞していた。
舞台の部は、すむづれの会運営推進会議委員による「かぎやで風節」で座開き。三線サークルが「あがろーざ」、古謡サークルが「くぱなあよー」などをそれぞれ披露した。
はてるま幼稚園の園児が「ちゃんとしゃんとゴー」を踊ると、利用者らは「私の孫さぁ」「元気あるね」などと話していた。波照間中学校の生徒は方言のせりふを交えながら「前村の一番狂言」で初々しい踊りを披露。12月21日に浦添市で開催される県中学校総合文化祭に出場することを報告すると大きな拍手が起きた。
利用者代表の後冨底フヂエさんは「すむづれの家があるのは老人にとってとてもうれしいこと」とあいさつ。嘉良理事長は「ますます発展していけるよう頑張ります」と話した。
婦人会や青年会による天ぷらやそばなどの出店があり、小中学生も準備や配膳に協力するなど、地域を挙げてのイベントとなった。(本比田里奈通信員)