㈱八重山食肉センター(代表取締役・中山義隆石垣市長)は供用開始から21日で1カ月が経過した。旧施設と比べ、と畜から枝肉の加工にかかる作業効率が大幅に向上。食肉の短時間処理と安定供給にセンターの職員らは手応えを感じている。
同センターの川杉國利常務取締役によると、20日時点の稼働率は約70%。共励会を含む石垣牛の枝肉のセリは4回開催。職員を含めた慣らし運転として同日までに牛120頭、豚182頭を処理したが、と畜や部分肉などの加工にも問題はない。
新施設はオンレーン方式の採用で、一貫した加工処理が可能となったことで、牛や馬など大型動物の1日の処理能力は旧施設の1日12頭から20頭へと拡大している。
センターには現在17人の社員が勤務。各工程ラインで全社員が業務をこなせるよう人材育成を図り、処理作業の効率をさらに向上させることにしている。
部分肉加工施設で作業を行う20代の男性は「旧施設に比べて作業効率が上がり、スムーズに進められる」と話した。
川杉常務取締役は「需要が増える6月から8月にかけての繁忙期にはフル回転して安心・安全な食肉を供給できる態勢にしたい」と意欲をみせた。
JA石垣牛肥育部会の仲大盛吉幸部会長は「加工処理時間が予想以上に短縮され順調。本年度は目標の700頭増頭が実現できる見込み」と期待した。