沖縄の本土復帰42年目を迎えた15日午後、石垣市内では労働組合や市民団体のメンバーら約170人が参加して、「八重山地区5・15平和行進」と「平和とくらしを守る八重山地区集会」(同実行委員会主催)を開催した。平和行進は午後2時に白保小学校をスタート。参加者は平和や反基地を訴えるプラカードや鉢巻きをして、新栄公園まで約11㌔を歩き、「平和な島に自衛隊はいらない」「憲法改悪反対・9条を守ろう」と訴えた。
今回の行進はコースを変更し、白保小をスタートした後、南大浜線や通称2号線を通って新栄公園に向かった。行進は主要交差点にさしかかると、「沖縄に基地はいらない」「基地のない平和な沖縄を」とシュプレヒコールを行った。
午後6時から新栄公園で開かれた集会では波照間忠実行委員長が「石垣島にも自衛隊が配備される懸念がある中、復帰の内実を子どもたちに語り継いでいかなければならない」とあいさつ。
連帯あいさつでは沖縄平和運動センターの福元勇司副議長が「与那国への自衛隊配備は先人が築いて来た隣国との友好関係を破壊することでしかない」と自衛隊配備反対を訴え、高嶺善伸県議も激励のあいさつに立った。
集会スローガンでは「自衛隊の先島地域への新たな配備を許さない戦いを強化し、最後まで戦い抜こう」「教育への国家介入を許さず、愛国心・道徳心の強要に反対し、民主教育を守ろう」など11項目を採択。
「政府の米国追従と差別的な沖縄政策によって押しつけられる不条理に抗議する決意を示す5・15平和行進を貫徹し、引き続き日米両政府によって推し進められる米軍・自衛隊基地の強化、拡大に反対することを表明する」とする集会宣言を読み上げた後、頑張ろう三唱で気勢を上げた。