収穫の終わったキビ畑にロシアヒマワリの種をまき、赤土の流出を防ごうという活動が9日午後、石垣市新川の畑約3000平方㍍で行われ、芝浦工業大学システム理工学部の学生と真喜良小学校の5年生、八重山農林高校の生徒合わせて60人以上が参加した。
活動は芝浦工大が島民に赤土流出対策やサンゴ礁保全に関する提案を行う「石垣島を元気にするプロジェクト」の一環。赤土は裸地状態の農用地や開発工事現場などが主な流出源。5日に50年に1度といわれる豪雨が降ったこともあり、実際に農地に出向き、赤土流出について学ぼうと行われた。
キビ刈りの終わった畑を宮城康昌さん(52)が提供。宮城さんは成長したヒマワリを緑肥としてすきこみ、活用するという。
真喜良小の新城志門君(10)は「赤土が流れないようにしてサンゴ礁を守りたい」。八重農ライフスキル科2年の木田美羽さん(16)は「小学生が早いうちに赤土流出について知っておくことも大事だし、私たちも学び直しの良い機会になった」と語った。
同プロジェクトの田代真之副代表(20)は「サンゴ礁保全の大切さやその苦労などについても知ってもらえるような活動を続けていきたい」と意欲を語った。