【埼玉県狭山市】東京八重山郷友連合会(宇根底政祐会長)の「第28回親善ソフトボール大会」が3日、狭山市上奥富運動公園で行われ、在関東の郷友会12チームが熱戦を展開した。大浜と伊原間による決勝戦は接戦の末に同点で引き分け、じゃんけんによって優勝を決め、大浜が10年ぶりに栄冠を手にした。伊原間が準優勝し、四カ字が3位となった。
大会長は、西表の山崎英機さんが務め、開会式では、前大会で優勝した黒島が優勝旗を返還。宇根底会長が「今日は具志堅用高さんも見えている。けがのないように心得て楽しい一日にしましょう」とあいさつした。
大会には、与那国、竹富、伊原間、西表、白保、宮良、双葉、大浜、黒島、四か字、波照間、平真の12チームが出場。4グループでリーグ戦を行い、各リーグから伊原間、白保、大浜、四カ字の4チームが勝ち上がった。
具志堅さんを名誉会長に優勝が有力視されていた双葉は、選手層の厚い大浜の前津信雄投手の好投と昨年の覇者の黒島を前に力を発揮できなかった。
大浜と伊原間の決勝戦では、伊原間リードの6|8で迎えた最終回表に、内野安打などで満塁とした大浜の打線が勢いづき、12ー8と一気に逆転。しかし、伊原間もその裏の攻撃で3点を返し、意地をみせた。
1点差に迫った伊原間は、なおも続く攻撃で1死三塁の場面で打席に立った田畑暢介さんが犠打で三塁走者の比嘉龍也さんを生還させ、同点。後続は続かず試合を引き分けた。
優勝決定は、選手9人によるじゃんけんに託され、その結果、大浜が勝利。さらに、3位決定戦も熱戦の末、じゃんけんで四カ字が勝利。大会MVPは、好投の光った大浜の前津さんさんが獲得した。
試合中には、脱臼で1人が病院に搬送される場面もあり、運営委員の赤嶺洋一さんは「こういったことにもしっかりと対応しながら親睦を深めていきたい。充実した大会だった」と総括した。
大会には、玉那覇昇さんから泡盛の贈呈があり、各チームに振る舞われた。