琉球大学サテライト石垣キャンパスの開設式典と第1回講座などが25日午後、市立図書館で開かれ、市民52人をはじめ関係者多数が参加した。
式典に先立ち、大城肇学長と玉津博克教育長が同館玄関に設置された看板を除幕。大城学長は「八重山住民や地域のニーズに応えられるよう大学を挙げて取り組んでいきたい」、玉津教育長は「多くの市民が生涯学習を楽しみ、クオリティーオブライフの一助になればと期待している」とあいさつした。
引き続き、琉大法文学部の池田栄史教授の公開講座「元寇沈船を探す―琉球大学による水中考古学の試み―」が行われ、参加者がリアルタイムで受講した。
また、琉大への期待やサテライトの活用方法などについて話し合う「ワールドカフェ」も開かれ、参加者から「受講したら琉大の単位が取れるか」などの質問や、「教員のスキルアップにサテライトを活用できないか」「情報技術(IT)関係やコンピューター関係の講座をしてほしい」などの要望が相次いだ。
同キャンパスは文部科学省の補助事業に採択された琉大の「ちゅら島の未来を創る知の津梁(かけ橋)」事業の一環。インターネットのビデオ会議システムを活用し、琉大の公開講座を配信するもので、市民は原則無料で受講することができる。本年度は12の授業や講座計35回を計画しており、5月13日から配信される。