八重山署(仲村智成署長)は25日午後、署内でレンタカーなど観光関連業者や関係団体を集め、観光客が引き起こす交通事故などについて話し合う連絡会を開いた。
仲村署長は、レンタカー事故は駐車場で発生するケースが大半で、運転者の不注意によるものが多いと指摘。関係機関と連携して観光客への注意喚起に取り組む考えを示した。
八重山地区レンタカー連絡協議会の瀬戸守会長は「業者は常日頃から速度抑止や交通事故防止に向けて啓発を行っている。観光客は開放的な気分になりやすいので、注意を促していきたい」と話した。
八重山ビジターズビューローの宮平康弘理事長は「八重山には1日当たり2500人の観光客が訪れている。そのうち10%は海外からの観光客で、外国人客もレンタカーを利用している。交通事故の問題は克服できる課題だ」と述べた。
参加者からは「レンタカーの各業者が同じような交通情報を提供するマニュアルを作れないか」「交通事故多発地点を記したマップ作成を」「外国人観光客にも対応できるガイドづくりが必要」などの意見が出された。
仲村署長は「カンムリワシやイリオモテヤマネコなど八重山の希少動物を守るうえでも交通マナーを向上させたい」と述べた。
また、夏場に車上狙いなどの犯罪が増える傾向にある本島の観光地の実態を示し「事故や犯罪が起これば観光地としてのイメージダウンにつながる」と述べ、事故や犯罪防止に向け協力を求めた。