障がい者の「チャレンジ陸上大会2014」(九州身体障害者陸上競技協会主催)が20日、熊本県の水前寺競技場で開催され、八重山から出場した冨名腰尚志(沖縄県身体障害者陸上競技協会)が男子F37区分の砲丸投げで7㍍84の自己新記録で栄冠を手にした。また同円盤投げでも自己記録となる21㍍38で準優勝に輝いた。
周囲から注目されたかったという冨名腰は砲丸投げで「言い投げっぷり」と声を掛けられ、波に乗った。福岡から応援に駆け付けた兄・盛光さん(31)に、いいところをみせようとした投てきが自己新となった。
円盤投げでは、優勝した秋山正輝(SUNCREST)のフォームを試合中に分析しながら、それをまねた最後の投てきで初めて21㍍越えを達成した。「これまでは10㍍そこそこだった。うまくいった」と笑った。
冨名腰は「日本記録まで、あと1㍍20ぐらい」と目標を語り、9月に山口県で開催される2014ジャパンパラ陸上競技大会での上位入賞を目指す。
F37区分は、脳性まひ(立位)の歩行または走りが可能な片まひ。