新年度がスタートして早や3週間あまり。穀物を潤す恵みの雨が降る時季とされる二十四節気のひとつ「穀雨」が過ぎ、那覇の街は小雨が降ったかと思うと青空が広がる天気が続いている▼県庁周辺やモノレールの車内ではスーツを身に着けた新社会人の姿が目立つ。先日、那覇支局が入居するビル内で研修中と思われる集団と出会った。どの顔も生き生きとし、さらりとあいさつする。気持ちよく「おつかれさん」と返すとはじける笑顔がいい▼新社会人は大きな夢が膨らむスタートでもある。輝くフレッシュマンたちの入社で各社は新鮮な気持ちに満ちているだろう。心に誓った初心を忘れず、常に出会いを大切にして若者らしくチャレンジ精神でその期待に応えてほしい▼一方、新年度は新1年生にとって学業の始まりでもある。多くの子どもたちが希望に胸を膨らませ登校していると思う。子ども同士、先生との出会いは一生を決めることになるかもしれない旅の始まり。いつまでも心に残る素晴らしい出会いがあることを願う▼月末からはゴールデンウイークが始まる。心身のリフレッシュには最高の大型連休。海や山、旅行という手もあるだろう▼日ごろ仕事にかまけて子どもと疎遠になりがちの父親にとっては、親子の触れ合い対話を深める有意義な休日にしたい。(鬚川修)
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