例年4月に開催されていたITUワールドカップと一般参加の石垣島トライアスロン大会が今年休止されたことによる石垣市内の宿泊施設への影響がほとんど皆無であることが八重山毎日新聞社の宿泊施設への聞き取り調査で分かった。
調査は市内18の宿泊施設を対象に実施。15施設が「前年と同じぐらい」または「今年の方がいい」と回答。2施設は大会当日を比べると「弱かった」としながらも全体的には「影響はない」、「去年よりいい」と当初懸念された休止による落ち込みはなかったと答えた。
多くの宿泊施設が前回大会の開催日前後は満室またはそれに近い稼働率だったが、4月全体で比較すると前年並みかそれ以上だという。
その要因をほとんどの施設が「新空港開港景気が継続している」と分析。昨年4月は就航していなかったスカイマークやピーチ・アビエーションの効果を挙げた業者もいた。
特に週末は好調で、春休みが終了したにもかかわらず、個人、団体、グループの客が多く利用。ある関係者は「開港以降、金曜日から混み合う“週末波動”が出ている」と話した。
石垣島トライアスロン大会組織委員会は昨年11月の2013年総会で「新空港開港に伴い、課題が山積している」と開催時期や各種目のコース、組織体制を再構築をするため1年間休止を決めた。
ホテル関係者の中には「毎年4月は比較的好調。トライアスロン開催日前後は長期滞在の客が予約を取れないケースもあった」と話し、「開催時期を5月の連休明けから6月の開催だと助かる」との声もあった。