【黒島】黒島小中学校(吉濱徳子校長)の児童たちが18日、昨年の小学校創立120周年の記念事業で整備した農園で、麦の収穫を行った。収穫したのは、昨年11月にアワやイモとともに植え付けたもの。収穫した麦の一部は豊年祭の奉納用に保存し、残りはすべて脱穀した。
この日に備えて、学校側は脱穀用の道具を用意していたが、作業に立ち会った黒島老人クラブの又吉智永会長と宮良当成副会長、船道賢範さんが「サンゴの石にこすって脱穀するものだ」とアドバイス。このため、コンクリートブロックで穂をこすってみたところ、脱穀作業ははかどり、児童や教職員は飽きることなく、黙々と作業に励んでいた。
同クラブの人たちが、シロハラクイナがカラスの持っていた麦の穂と自分のヒナを交換したという黒島の昔話を聞かせる場面もあった。
又吉会長はこぼれおちた麦を拾う児童を見て「食べ物を大切にするようになってくれたら」と話していた。作業の後は、同クラブの人たちが幼いころに習ったという「麦のうた」を合唱した。