正月休みや各大学の冬休みも終わりに近づき、年末年始や成人式に合わせて里帰りをしていた郡内出身者らのUターンラッシュがピークを迎えた。6日午前、南ぬ島石垣空港では、家族や友人らの温かい激励を受けながら、気力充実といった表情で再び島を旅立つ若者たちの姿が多く見られた。
与那国島の成人式に出席するため帰省していた米盛玲菜さん(20)=花園大学文学部日本史学科2年=は、式の思い出を「島ならではの親しみ深い式だった。母と祖母に着付けをしてもらったこと、13年ぶりに再会した友人、どしゃぶりの天気が式の最中だけは晴れてくれたこと、どれも感慨深い」と振り返り、大学生活の再開に向けて「博物館学芸員の夢を目指して頑張りたい」とやる気をみなぎらせた。
同じく成人式のために帰省していた石垣市真栄里出身の仲大盛華乃さん(20)=創価大学文学部人間学科1年=は母の清乃さん(49)に見送られ、東京へと戻っていった。華乃さんは「公民館の祝賀会で地域の温かさを感じた。地域に貢献できる人になりたいと宣言する同級生たちを見て、同じ決意を新たにした」と前を向き、清乃さんは「初めての娘の成人式を迎えることができて、安心と喜びでいっぱい。これからも周囲への感謝を忘れず、目標に向かって頑張ってほしい」と背中を押した。