池坊琉櫻会八重山支所(與那國久枝支所長)は6日午前、新春恒例の「初生け」を市内ホテルで行った。参加した6社中31人が、白い花から芳香を漂わせる花材の水仙(すいせん)を思い思いに生け一年間の精進を誓った。
同支所の初生けは約50年続いており、近年は小学生から高校生の参加も目立つ。
與那國支所長は、あいさつの中で池坊専応口伝の一文に触れ、「器用、不器用も稽古を重ねることで品格ある花が生けられるようになる」と述べた。
参加者たちは、水仙の球根に近いハカマと呼ばれる部分から花や葉を抜き、長さをそろえて作品を仕上げた。中学2年から華道を習っている国府方花梨さん(18)=登野城=は「この春に高校を卒業するので、これまでの感謝や新生活が良い方向に進むよう気持ちを込めて生けた」と語った。