11月30日午前9時25分ごろ、石垣市美崎町のりゅうせきロジコム八重山物流センター(島袋淳支店長)の構内で、職員がタンクローリーへの給油作業中に給油口付近で出火し、爆発。作業を行っていた36歳の男性1人が、腕や顔面にやけどを負ったが命に別条はない。他への延焼もなかった。爆発が起こった現場の近くにはガソリンや重油、ガスなどを貯蔵するタンクがあり、また、施設周辺にはホテルや石垣港離島ターミナルなどもあり、一歩間違えば大惨事となった。現場には消防、救急車4台、パトカー4台が駆けつけて一時騒然とした。
火災の原因については現在、八重山警察署が調査中。
午前9時すぎ、離島ターミナルやホテル、町役場など人口が密集する市街地中心部で大きな爆発音が起こった。ペットの散歩をしていた市内に住む63歳の男性は事故発生当時「市民会館の西側を歩いていたが、爆発する音が聞こえたので見回した。一歩間違えれば大惨事だ」と事故現場を見つめていた。
また、爆発音で駆けつけた隣接する南の美ら花ホテルミヤヒラを運営する美ら花グループ代表取締役・CEOの宮平康弘氏は「こんな爆発は初めての体験。早期に移転し、住みやすい環境にしてほしい」と話した。
一方、現場の対応にあたった市消防の職員によると「静電気の可能性もある」と指摘した。
事故について、りゅうせき本社総務CSR担当は「ガソリンをタンクローリーに積み込む最中に出火し、社員の初期消火で鎮火した」とし、この影響でガソリンの出荷を停止。その他の油種は出荷を続けていると発表した。
今後の安全対策については「事故対応に追われているので今後検討していきたい」と答えた。
石垣市港湾計画では竹富町役場隣の危険物取り扱い施設は新港地区へ移転することが盛り込まれている。