2018年があと4日で終わる。平成最後の年はどんな一年だったのか?。本紙の10大ニュース選定に向け、1年分の新聞をめくった▼すると、児童生徒の文武両面の活躍を伝える明るい話題から、事件事故、自然災害に選挙、バブルを思わせる経済、観光、圏域の将来を左右する政治課題…。多方面にわたる記事が紙面を飾り、慌ただしい1年を物語っていた▼近年、紙面をにぎわせ続けている石垣島への陸自配備問題は、中山義隆市長の受け入れ表明を受け、若者を中心とした市民団体が1万4000筆余もの署名を提出し、平得大俣への陸自配備計画の賛否を問う住民投票実施を直接請求。中山市長は議会に条例案を上程した。来年、議会の判断が下される▼与野党同数の与那国町議会では、議長選挙をめぐり、当選者が延々と辞退を繰り返す異常事態が発生。99回で決着を見たが、全国版の情報番組でも報じられるはめに▼一方、旧施設の老朽化により県立八重山病院が旧空港跡地に移転・開院。新たな中核施設が稼働した。今年予定されていた西表島の世界自然遺産登録は仕切り直しとなった。辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票は、3市町で議会の意見が割れ、市は関連予算が否決された▼来年発表される新元号とともに、新年に期待が膨らむ。(下野宏一)
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