石垣市選挙管理委員会(辻野ヒロ子委員長)は、石垣市住民投票を求める会(金城龍太郎代表)から提出された平得大俣への陸上自衛隊配備計画の賛否を問う条例制定請求署名の審査を終え、13日から縦覧を行っている。有効署名数は1万4263筆。12月1日現在の有権者数(3万8799人)を基準日とした50分の1の法定署名数776人の18倍に上った。19日まで縦覧する。異議申し立てがなければ、年内に中山義隆市長への本請求が行われる見通し。
求める会から提出のあった署名数は1万5135筆だったが、市選管が精査したところ、3筆減の1万5132筆だった。これを選挙人名簿と照合した結果、869筆を無効と判断した。
市選管は、異議申し立てがなければ縦覧終了日翌日の20日に署名数を確定し、返付する。これを受け、求める会は5日以内に中山義隆市長に本請求を行う。市長は請求を受けた日から20日以内に議会を招集し、意見を付けて条例案を上程しなければならないため、早ければ1月上旬にも臨時議会が開かれる可能性がある。
署名簿とともに提出された条例案は、投票の期日について条例の施行から60日以内と定め、投票結果については市長と議会は尊重しなければならないと規定している。
金城代表は「1万4000筆余りの有効となり、協力してくれた皆さんの署名が形になってすごくうれしい。無効率も約6%と低く、いい署名運動ができたと思う。署名簿の返付を受けた日に本請求を行いたい」と話した。