12月定例竹富町議会(新田長男議長)の一般質問が11日から始まり、大久研一、山盛力、大浜修、宮良道子の4氏が登壇した。パレットや車両の放置、港湾駐車場の狭隘(きょうあい)化など各島の港の課題を相次いで指摘した。
大盛聰まちづくり課長は、事業主体の県と調整を進める考えを示した上で「違法者に勧告を促し、適正利用を促したい」と述べた。
一方、補正予算案に仲間港の簡易トイレ設置と駐車場整備の費用を盛り込んでいることも報告した。
小浜島の住民から要望のある中型ハーベスターについては、小濵啓由産業振興課長は「順調にいけば来月早々にに稼働させたい」との考えを示した。JAが導入を支援する。
【12月竹富町議会一般質問要旨】
▶畜産
大久研一氏=今年度の優良母牛事業の実績は。
小濵啓由産業振興課長=90頭導入予定で現在までに43頭を導入した。11月から2月まで2次募集をかけている。JAに買い付けを委託しているが、人手が足りず対応が厳しい。なるべく業務を遂行したい。
▶細崎公民館建設
大久氏=現状は。
東金嶺肇防災危機管理課長=緊急防災・減災事業債を活用して細崎の高台に建設する手続きを進める。防災集会施設として2021年度の着工を目指す。
▶イリオモテヤマネコ交通事故
山盛力氏=交通事故件数が過去最悪になった。町としての対策は。
通事太一郎政策推進課長=県道の草刈りの範囲を拡大し、回数を増やす。事故が増えないよう条例の中で規制できるよう検討を進めている。
▶優良種ヤギ導入の補助
山盛氏=西表でも導入したいという人がいるが可能か。
小濵課長=個人が組合の会則に沿って入会すれば、団体での導入は可能かと思う。
▶生態系保全
大浜修氏=西表島の生態系をチェックする機能はあるか
通事課長=昨年度から今年度にかけて希少種の講習会を開催している。次年度、野生動植物保護指導員を委嘱して監視体制の構築を図る。環境省や警察と自然環境保護条例で規制強化について協議を進めている。
▶国民健康保険税
宮良道子氏=賦課4方式の資産の早急な廃止を。
宮里良貴健康づくり課長=町は水準の小さい国保自治体。2024年度から3方式への移行を目指したい。事務のすり合わせなどの作業が必要。
▶黒島一周道路
宮良氏=保里からビジターセンター間は草が生い茂り通行が厳しい。早急に整備を。
通事課長=平成2(1990)年に県が整備した。現状を確認したが、歩ける状態でない。県が整備したので、どこの事業で整備できるか優先順位を決める必要がある。