超高画質映像が提供される新4K8Kの衛星放送が1日、スタートした。画質は4Kが現在のハイビジョン放送(2K)の4倍、8Kは実に16倍の高画質だ▼これにより、色や明るさの変化、動きの速いスポーツなども、より実際に目で見ているようななめらかな自然な映像となるという。医療や美術等、幅広い分野での活用も期待されている▼視聴には、4K対応のテレビと専用チューナー、対応BSアンテナが必要で、一般視聴者すべてが見ることができないのが残念だが、興味のある人は切り替える価値はありそうだ▼それにしても1953年にモノクロで始まった国内のテレビ放送は、60年にカラー、87年にBS(衛生)、96年にCSデジタル、さらに2003年に地上デジタル放送が開始され、そして今回4K8K衛星放送の開始と65年間で、技術の進化は目覚ましい▼一方、テレビ本体もブラウン管から液晶デジタル、近年は有機ELと、放送の進化に合わせ高画質化、薄型・大型化が進んでいる。液晶は発売当時、1インチ1万円とも言われていた価格が10分の1近くまで下がっている▼4K8Kテレビは40インチで10万円以上とまだ庶民にとっては高めだが、2020年夏の東京五輪に向け、需要の拡大が見込まれる。地上波の4K化も待ちたい。(下野宏一)
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