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第44回八重山毎日駅伝大会が、いよいよ目前に迫ってきました。今回は竹富、新城が欠場となり参加は17チーム。各字、公民館とも選手集めには苦労が絶えないと思いますが、地域の団結と名誉のため頑張っていただきたいと思います。
今回、前任の島尻勝人さんから引き継ぎ、初めてレース展望を書くことになりました。不慣れなもので至らないことばかりですが、長年駅伝・マラソンに関わってきた経験を生かして私なりにレースの予想をしてみました。選手の皆さんの情報を十分把握していないため正確さに欠ける部分も多々あると思いますが、ご容赦ください。
▶第1区(4・8㌔)高校男子
レースの流れをつくる第1区。特に上位を狙うチームはできるだけ好順位で2区にたすきをつなぎたいところだ。八重山高校駅伝部の石田うみ(西表)、仲嶺吉朗(与那国)、高橋考生(北部)を中心に先頭集団が形成されると思われる。それを追って前本隆(小浜)、當銘崚真(川平)、本田涼夏人(真栄里)らが僅差で追う展開か。区間順位も大切だが、余裕のある選手は積極的に前に出てタイムを稼ぎ、後続の選手たちも1秒でも早くたすきを渡す気持ちで最後まで粘り抜いてほしい。
▶第2区(1・5㌔)中学女子
距離は短いが毎年順位の変動が激しい区間。与那国チームは昨年この区間でトップに立ったが今年はどうなるか。チームの順位の予想は難しいが、区間賞争いは昨年の成績から見て宮城宙(新栄町)、石垣ひな(小浜)を中心に展開されそうだ。それを追って藤原倫(大浜)、佐井侑香(真栄里)、清水菜々子(登野城)、高木琉理(川平)。中学校駅伝県大会で1年生ながらアンカーで快走した宮良浬璃(大川)にも注目。前半の長い下りが終わり、平たんになってからの走りがタイムに大きく響いてくるので各選手の頑張りに期待したい。
▶第3区(2・4㌔)50代男子
中継所手前の上り坂が過酷なこの区間。走力の差が大きいので毎年のように大幅な順位変動が見られる。1区の順位に大きく左右されるが、この区間までで先頭を僅差で争うのは与那国、波照間、新栄町、川平あたりか。新栄町は区間賞争いの筆頭である富樫研一の走り次第では、かなり上位まで上がってくる可能性がある。昨年の雪辱を果たしたい亀川栄健(白保)、往年のランナー阿利義三(波照間)、桃原康人(大浜)、大嶺保勝(双葉)、伊良部善正(宮良)らの走りも楽しみだ。
▶第4区(2・0㌔)中学女子
中学女子のエース区間。この辺りまで来ると各チームの間隔も広がり、距離が短いこともあって順位を上げるのが難しくなってくる。長い直線で前がよく見えるこの区間、強気で攻める走りをしてほしい。三村芽生(大浜)、棚橋響(石垣)、岡田まりな(小浜)らが区間賞を争い池田心(登野城)、窪田李萌子(新栄町)、照屋愛羽(大川)が追う展開か。上位を狙うチームは次の一般男子に好位置でつなぐためにも、前方との差を詰めておきたいところだ。
▶第5区(8・3㌔)一般男子
前半の勝負を左右する重要区間。各チームとも準エースや作戦によってはエースを投入してくる。逃げ切りを図りたい久保真一(与那国)。これを激しく追い上げる大越護(真栄里)、東里司(波照間)、森田大翔(平得)、金城龍太郎(川平)。濱川幸治(白保)、宮城政志(北部)らが、どこまで順位を上げられるか。単調で上りが続くこの区間、監督車が伴走できる後半まで妥協せずに走れるかが鍵となる。
▶第6区(2・4㌔)中学男子
距離は短いがスタート直後の緩やかな上りに続いて急な下り、ラストは細かなアップダウンと難しいコースである。順位を大きく上げるのは難しいが、次の区間につなげるためにも最後まで気を抜かずに走ってもらいたい。区間賞は慶田本碧(波照間)、親川尚弘(登野城)、竹内彪人(石垣)、南風盛蔵丸(川平)、入嵩西悠(新川)らの争いか。各選手とも実力伯仲なのでトップを目指して頑張ってほしい。
▶第7区(1・8㌔)高校女子
この区間も上りと下りの難コース。スタートしてわずかな平たん区間の後は中間すぎまで急な上り。後半は急な下りを終えるとすぐに中継所。ペース配分が難しい区間だ。後半の下りでペースアップできる足を残せるかが鍵となる。区間賞は平田真由美(真栄里)、橘芽生(宮良)の争いか。これを追って迎里心穏(白保)、田本萌(平得)、波照間和海(登野城)、大浜朋笑(大川)、内原悠子(石垣)らが続く。ここまでで上位は与那国、真栄里、波照間、川平、平得あたりか。
いよいよ前半のレースも終盤に差し掛かる。
▶第8区(7・9㌔)一般男子
緩やかなアップダウンはあるものの向かい風が吹かなければ走りやすいこの区間、前半アンカーに好位置でたすきを渡すために各チームとも監督車の掛け声がヒートアップしてくる。安定した走りを見せる永井秀樹(与那国)、ベテランの富崎義明(新川)、請盛健(真栄里)、高校生ランナーの東蔵盛幹斗(平得)らが区間上位を争うだろう。八重山高校駅伝部で活躍した大仲勝士(波照間)が昨年同様の走りだと波照間チームは苦しい展開になるか。上位チームからは目が離せない。監督車が離れた後、余力を残さず走り切れるかが勝負のポイントになるだろう。
▶第9区(8・0㌔)一般男子
いよいよ前半の最終区間。昨年から全チーム同時スタートとなり、以前のように後方から順位を上げて逆転という駅伝ならではの光景が見られないのは寂しいところだ。選手は自分の力なりに集団で走れるので走りやすいはずだが、上位を狙うチームの選手には前区間のライバルとの位置関係・タイム差を考慮した頭脳的な走りが要求される。区間賞は田福真志(波照間)、小林祐樹(平得)、長尾蓮(与那国)の争い。これを高校生ランナー島尻説仁(川平)、ベテランの阿部知史(新栄町)が追う展開になるだろう。佐藤友基(真栄里)、喜久本大河(登野城)もどこまで粘れるか。
前半は安定感で与那国が一歩リードか。続いて8区の走り次第だが波照間。平得、真栄里、川平、新栄町が順位を入れ替えながら続くと予想する。