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車道に自転車通行帯

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竹富町が構想する車道の両側に自伝車道を設ける「車道混在」の道路(国土交通省ホームページより)

 竹富町は、町内の車道に自転車通行帯を設置する自転車走行空間整備を進めている。今年度は、竹富一周線の一部区間736㍍、波照間島の県道昇格候補路線約4・3㌔を優先エリアとして、国土交通省の「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」等に基づき委員会を立ち上げ「竹富町自転車ネットワーク計画」を策定する方針。竹富一周線は次年度、事業採択に向け県に補助金申請を行う考え。波照間の路線は県道昇格の状況をみながら計画を進める。

 町は先月、同計画の策定業務を民間に委託し、現状調査や関係機関へのヒアリングを実施している。

 事業化された場合、竹富で早ければ2020年度に着工、22年度の供用開始を予定。

 現在、竹富一周線の車道は幅員5㍍。車道側から植樹帯3㍍、歩道2㍍が整備されているが、植樹帯に生い茂った雑草が歩道を覆い、利用は困難な状況。

 町まちづくり課によると、島内のレンタサイクル台数は約1000台。自転車の利用が多い一周線は、歩行者と自転車、自動車と自転車による交錯が生じ十分な安全性が確保されていないという。

 整備は、交通量や法定速度を勘案して、植樹帯をなくし車道の両側に1・5㍍の自転車道を設ける計画。歩道は片側のみ2・5㍍。区間は、西桟橋入り口~コンドイビーチ入り口。

 同課は、12月中に委員会の設置を検討。担当者は「用途別に道路を分離することで、安心安全が保たれる」と強調。「策定委員会でどういう整備計画にするか練っていく。国のガイドライン整備形態に沿って実施するが、地域の現状に合わせた計画も必要だろう」と柔軟に対応する考えだ。

 

 【安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン】

 国土交通省が2012年11月、安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン検討委員会からの提言を受け、警察庁と連携し策定。16年7月に一部改定された。

 身近な移動手段等として重要な役割を担う自転車は、健康増進や環境保全への意識の高まりなどを背景に利用ニーズが一段と高まる一方で、自転車対歩行者の事故件数は横ばい傾向にある。

 ガイドラインに基づいて各自治体で自転車ネットワーク計画を策定し、自転車、歩行者、自動車の路線を分離することで安心安全な交通環境を構築する。


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