拝啓、石垣市長・中山義隆さま。陸上自衛隊配備計画を容認なさるとは驚きです。石垣市はそんなに人口が減っているのでしょうか▼LCCを含めた航空路線の拡充とクルーズ船の寄港が増え、観光と建築は堅調、景気はバブル状態▼でもそうではなかったのですね。人口減を理由にわらにもすがりたいと自衛隊を誘致したどこかの自治体同様のことを、まさかお考えではないでしょうね▼あなたは今年3月の市長選期間中、自衛隊配備計画の是非を一切明確にせず、中国の脅威だけを示しました。当選した途端、自衛隊配備計画容認を言い出し、あろうことか石垣市民の財産である「市有地」を市民に諮ることなく提供しようとしています▼中山さまご自身の土地ならどうぞご自由にです。しかし、計画地の土地は市民の血税が元となる財産です。あなたが選挙で自衛隊配備容認を叫び、市民の審判を仰いだという事実は、はっきり申し上げてありませんでした▼先週14日には滋賀県の陸自演習場で訓練中の迫撃砲弾が民間地に着弾、近くの車の窓ガラスが割れる事件が起きました。これが基地を受け入れるリスクの一例です。そのリスクを市民は懸念しているのです。あなたや市議会与党議員がまず取り組むべきは、市民と真摯(しんし)に向き合うことではありませんか。(金城正洋)
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