沖縄防衛局の説明会に先立ち、周辺4地区の館長らは「ほとんどの住民は計画に反対、見直しを求めているが、それを無視して測量調査を始め、さらに造成工事の入札公告までしている。このような状況での説明会は住民の心情を傷つけるばかりで、既成事実づくりとしか受け取ることができない」とする抗議文を手渡した。
開南公民館の小林丙次館長は「用地取得もしていないのに造成工事の入札公告を行うことは常識では考えられない。先に進めておいて、このタイミングで説明会を開催することに誰が納得するのか」と怒りをぶつけた。
対応した沖縄防衛局の伊藤晋哉企画部長は「わが国の安全保障を取り巻く環境が厳しくなっており、配備を早く進めたいと手続きを進めている」と従来の見解を述べるにとどまった。
小林館長は「あそこ(配備予定地)を通る水は、飲み水や農業用水として使われる。環境アセスをやるという話も聞こえてこない。配備ありきだ」「段階を踏んで着工するなら致し方ないと思うが、順番が違っている。誰も合意していない」と批判した。