本土向けのカボチャの出荷が今月に入ってピークを迎えている。出荷先の東京青果や東京シティーなどでは、例年より高値で取引されていることから、生産者は「去年よりも出来がいいので、高く売れてうれしい」とえびす顔だ。
JA八重山地区営農振興センターによると、今期の作柄は昨年末の日照不足と雨により生育の遅れが見られたが、年明けから好天が続き、着果・肥大も良好。今期の目標は142㌧だったが、最終的には150㌧を超える見通し。11日までに121㌧を出荷した。
品種は「こふき」と「ほっとけくりたん」。石垣市と西表島で合わせて48人の農家が21.2㌶で栽培している。
石垣島カボチャ生産部会の兼濵秀雄会長は「生産者の技術が向上し、天候にも恵まれているのでよく育っている。今後は生産農家や作付面積も広げていきたい」と話した。
石垣市磯辺のJA集出荷場では連日、収穫したカボチャを農家が搬入し、選果機でサイズ別に仕分けしたカボチャを職員らが箱詰めする作業に追われている。