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八重山台湾親善交流協会(伊波努会長)が9日…

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 八重山台湾親善交流協会(伊波努会長)が9日、国立台北教育大学に張新仁学長を表敬した。通訳は同大の日本人留学生。学長に発言の内容を何度も確かめたり、同席の教員が助け舟を出したり▼「学生にチャンスを与えています」。張学長は胸を張った。学生の能力をどのように引き出そうとしているのか。そのデモンストレーションというわけだ▼伊波会長は「石垣からの学生がひとりでも多く卒業できるように、中国語を学ぶ機会を増やしてほしい」と要望した。張学長は「日本では中国語を学ぶ環境が十分ではない。それは分かる」とうなずき、対応策を示した▼本科入学前に中国語を学ぶ期間を延ばす。本科では中国語のレベルに応じて、授業の選択方法を柔軟にする。学習・生活の双方で先輩が支援する―というのである▼同協会の石垣久雄名誉会長(79)は「台湾留学について相談を受けることが増えた。留学で八重山と台湾をつなぐのも協会の役割」と話す。同大に限らず台湾の大学を進学先に選ぶ八重山の高校生が珍しくなくなり、後輩に刺激を与えているのか▼いずれにせよ、言葉の壁はある。「4年間で卒業するということにこだわらないでほしい」。海外で学ぶということに対する想像力を、送り出す側にも求めた張学長のコメントである。(松田良孝)


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