10月に入り、八重山郡内に修学旅行シーズンが到来している。今月から12月にかけ、関西・関東方面から多くの生徒たちが訪れる予定だ。八重山教育旅行誘致委員会によると、本年度の修学旅行の学校数は102校1万9130人を見込んでおり、前年度の94校1万7280人より増加する見通しだ。
18日には、大阪府の箕面自由学園高等学校(田中良樹学校長)の2年生特進コース314人が空路で来島。一行は3泊4日の日程で小浜島を拠点に石垣、西表、竹富の各島でマリンスポーツや文化芸能に触れる。
生徒たちが南ぬ島石垣空港のターミナルビルを出ると、東運輸㈱の運転手やバスガイドから「太鼓ばやし」で歓迎を受け、三線や太鼓の音に心を躍らせていた。
男子生徒は石垣島の印象について「湿度が高くて蒸し暑い」とカーディガンを脱ぎ、「大阪で経験できないシュノーケリングやカヌー体験が楽しみ」とわくわくした様子で話した。
田中学校長は「八重山には日本の原点が残っているので、生徒たちにはそこを見て感じてほしい。教育旅行を通しクラスの団結力を高め、友人との絆も強めてもらいたい」と期待。
東運輸の久場島清俊常務取締役によると、修学旅行で八重山の良さをPRすることが将来のリピーターにつながるという。「生徒たちが大人になって、友人や家族、新婚旅行で来島してもらえるよう、修学旅行は入域客数を伸ばす突破口の一つ」と力を込めた。