1日に開院する新八重山病院への引っ越し作業が9月30日に実施され、旧病院から入院患者137人を全員無事に移送させた。同院の医師や看護師、市内の医療従事者、島内外からのボランティアスタッフを含む約230人は、17チームに分かれて救急車両3台、車いす車両14台、マイクロバス1台に振り分けられた患者の移動にあたった。
午後1時から始まった移送は、午後5時50分に完了。新旧の病院にはそれぞれ本部が設置され、トランシーバーや電話連絡で患者の受け入れ状況を確認。患者全員の送り出しと受け入れが終わると、両本部で自然と拍手がわき起こった。
患者移送の総責任者として5カ月かけて計画を立てた上原真人新八重山病院引っ越し実行委員長は「台風の影響で、本島から約30人が応援に駆け付けられなかったが、各ポジションを担ってくれた皆さんのおかげで無事に終わった。感謝したい」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
篠﨑裕子院長は「職員や関わってくれたボランティア、地区医師会が診療を受けてくれたことで予定より早く終わることができた」と感謝した。
1日は、システム動作の確認などで外来診療は休診。2日から再開する。