台北-石垣間で週2回の定期便を運航しているトランスアジア航空(復興航空)が19日以降、運休を予定していることが8日分かった。同社東京支社は本紙の取材に対し「国土交通省へまだ申請していないが、19日からの運休を社内で検討中。今後は白紙状態。運休までは通常運航を行う」と答えた。復興航空は同路線を10月25日までの期間限定で、2日に運航を再開したばかりだった。
台北路線は現在、復興航空と中華航空が水曜日と土曜日の週2回1往復、計8便で運航。
復興航空の担当者は「中華航空とのマーケティング力の差が出た。搭乗率が悪く、需要がついてこない。八重山の皆さまには大変申し訳ない」と話している。
同社の突然の運休予定に対し、業界関係者から不満の声が広がっている。
市内の旅行代理店の男性は「19日以降の予約ができない状況で、突然の運休は旅行会社にとって影響が大きい。島内から台湾へ行く旅行客については中華航空か那覇経由の便への振り替えを含め検討している」と混乱を隠せない。
観光関連の関係者は「これでは国際線と言えない。他の航空会社を誘致すればいい」と憤った。
石垣市観光文化スポーツ局の大得英信局長は「事実確認はしていないが、行政としても何らかの対応ができるようにしたい」と話す。
一方、同路線を運航する中華航空の担当者は「(復興航空が)運休するとは知らなかった。うちは利用客がいるので運休は考えていない」と話した。