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製糖等宿泊施設を検討 竹富町

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竹富町製糖業等宿泊施設整備について話し合う同検討委員会の委員ら=12日午後、竹富町教育委員会

 竹富町内で製糖工場を有する西表、小浜、波照間の3島に、地域活性化に資する機能を兼ねた季節労働者向けの宿泊施設建設計画を検討する「竹富町製糖業等宿泊施設整備に関する検討委員会」(委員長・前鹿川健一副町長)の第1回会議が12日午後、町教育委員会で開かれ、各製糖工場の代表など委員10人が今後の方針について話し合った。町は本年度中に地元住民と関係者へ意向調査や説明会を実施し、2019年度で小浜島の施設を整備し、20年度から供用開始したい考え。西表、波照間の施設は21年度以降の整備を予定している。

 町は同施設を建設、活用することで、製糖期の労働力を安定的に確保するほか、製糖期以外は観光客の宿泊場所や地域交流の場として多機能的に地域振興に役立てる方針。町によると、同様の施設建設に向けた取り組みは、県内でも少ない。

 宿舎はそれぞれ製糖期に必要な人員が宿泊できるよう、小浜80人、西表70人、波照間70人の個室を整備する方針。町は内閣府の沖縄製糖業体制強化対策事業を活用したい考えで、補助対象となるように施設の構成や機能、部屋の規模などを検討していく。

 この日の検討委員会では、それぞれの宿舎候補地について「小浜、西表の候補地は町有地だが、波照間は私有地。全て町有地でそろえるべきではないか」、「小浜の候補地は製糖工場から遠すぎる。製糖工場宿舎とするなら歩いて通える範囲がベスト」などの意見があった。

 今後、国、町、各製糖工場の方針を踏まえて概略を整備するほか、郡内の宿泊事業者などから運営主体を募集する予定。また、地元住民の意向調査や説明会を開くとともに、3地区にそれぞれ検討部会を置き、収集した意見を委員会で検討する。

 次回は10~11月の開催を予定。運営主体候補の意見を踏まえ、検討する。


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