石垣市は12日、税関空港として南ぬ島石垣空港の活性化を図ろうと、台湾・香港からのインバウンド客の取り込みと石垣島産品の輸出の可能性を探るセミナーを、市健康福祉センター視聴覚室で開催し、約40人の参加者に香港市場の特徴や輸出手続きなどを伝えた。
市が取り組んでいるアジアゲートウェイブランディング戦略創造事業の取り組みについて、受託業者は「石垣島のブランディングは、誰もが入手できる石垣島ではなく、『石垣島は他の沖縄や日本のものとは別格』と感じるファンづくり」と報告した。
中小企業基盤機構国際化支援アドバイザーの末吉二葉氏(ブライト沖縄代表)は香港市場について「沖縄の5倍」と紹介した上で、香港の食品市場の特徴として▽価格にはシビアだが、良い物には金を出す▽舌が肥えている▽クオリティーの高い日本食▽新しく旬の物が好き—などを挙げた。
香港市場での課題として▽石垣島の認知度が高くないので石垣産品のブランド構築に力を入れる必要がある▽類似商品が多いため「置くだけ」の販売では埋もれてしまう。現地バイヤーとの関係を密にする▽先入観・固定観念は禁物。何がヒットするか予測困難—などと説明した。