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「町政支持」が多数 石垣支所計画、加速へ

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初孫の律斗ちゃん(10カ月)を抱っこして万歳三唱で喜びを分かち合う大久研一氏(中右)=10日夕、自宅庭の祝賀会場

 任期満了に伴う竹富町議会議員選挙(定数12)は10日午後、竹富町役場で開票され、現職8人、新人4人が当選した。西大舛町政後初の町議選としては勢力図の変化が焦点となったが、町政支持6、不支持3、中立3と支持が過半数を占める結果になった。現職議長の落選という波乱の一方、黒島で宮良道子氏(63)が当選。島で4年ぶりの議員、2人目の女性町議が誕生した。3人共倒れが心配されていた波照間は、若手の加屋本真一氏(40)が島の議席を守った。

 5日間の短期決戦となった町議選は、2人が300票の大台に乗せ、大久研一氏(53)=小浜=が305票でトップ当選。公明公認の三盛克美氏(52)=西表上原=を3票差で抑えた。

 当落ラインは当初、160~180票と予想されていたが、投票率が過去最低の86・64%と低迷、投票者数が前回並みとなったことで141票に下がったとみられる。

 議会では町政への支持者が主導権を握る形で、竹富町役場移転に係る石垣支所建設計画が加速しそうだ。不支持側は、是々非々の中立3人を抱き込む考え。

 今選挙戦、候補者はそれぞれの島や地域が抱える課題を政策に打ち出し選挙戦を展開。地盤票の少ない候補者らは、他島で票の切り崩しを行い得票数の上積みを図った。

 波照間は人口減少で前回選挙より29票減。これまでの2議席から1議席減らす形となった。

 黒島は、女性を中心に組織固めし、候補者の地縁を生かし島の有権者数177を上回る209票で当選した。

 投票者数2958人のうち有効得票数は2918人。投票率は前回を3・38ポイント下回る86・64%だった。当選証書付与式は12日に行われる。

 

■大久氏、トップ当選

「家庭・職場の声、議会届ける」

 【小浜】大久研一氏が1期目の250票から55票上乗せしてトップ当選を果たした。自宅の選挙事務所に続々と支持者が駆けつけ、抱き合って喜びを分かち合い、歓喜に包まれた。

 午後2時半、200票を超えた段階で当選を確実にすると1回目の万歳三唱。午後3時半すぎ、得票が確定してトップ当選が決まると、再び万歳。その後も次々と訪れる支持者とともに乾杯と万歳をくり返した。

 大久氏は「忙しい中、お疲れの中、一人一人の声をかけてくれた皆さんのおかげ」と感謝するとともに「1期4年間で町議、市議、県議、国会議員との絆ができた。誰に訴えれば迅速に解決できるか勉強した。この経験を生かし、家庭や職場の声、話題をきっちり議会に届け、形にしていきたい」と2期目の抱負。

 「島に生まれ育ってよかった、島に住んでよかった、島にずっと住み続けたいと思える環境、お年寄りが住み慣れた島で暮らしていける環境、子どもを安心して育てられる環境をつくりたい」と語った。


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