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新米、実りの秋に食欲増す

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 ▽…石垣島産ひとめぼれの二期米が9日、JAファーマーズマーケットゆらてぃく市場に並んだ。炊きたてでつくったおにぎりの試食もあり、来店客は「もっちりとしていておいしい」と満足した様子。100袋に波照間産もちきびの小袋がプレゼントで付いていた。もちきびを加えれば、もっともっちり。実りの秋に食欲が増す。

 ▽…石垣市大川の音楽教室「ピアノドルチェ」の宮地春奈代表は赤ちゃん向けのベビーマッサージを始めて5周年を迎え、赤ちゃんの足型を取るイベントを開催した。歌や卵型のマラカスに合わせて行われたベビーマッサージでは、親子の笑顔が弾け、見ているこっちもほんわか。宮地代表によると、ベビーマッサージの場は短期で終わることが多いといい、「こういうのあるよとずっとしている場所になりたい」と継続を誓った。

 ▽…地元資本で事業展開している「美ら花グループ」には、台湾、中国、ベトナム、ネパール、フィリピン、キルギスの6カ国から23人の外国人技能実習生が勤務。実習制度は、「技能実習」の在留資格で企業に勤務して報酬を受ける。期間はあるが、石垣でも定着し始めている制度。ただ、企業側も勤務外の行動は全て把握できない。企業が開いた防犯講習は、従業員の安全を守る配慮にあった。


二期米の販売開始 ゆらてぃく市場

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販売開始されたひとめぼれの二期米。11日までキャンペーン価格で提供される=9日午前、JAファーマーズマーケットゆらてぃく市場

 石垣島産ひとめぼれ二期米の販売が9日、JAファーマーズマーケットやえやま「ゆらてぃく市場」(山根聡店長)で始まった。JAおきなわ八重山地区本部水稲生産部会(黒島良雄部会長)が10月21日から収穫を行っている新米。11日まで5㌔1880円(通常価格2080円)、3㌔1150円(同1250円)のキャンペーン価格で提供される。

 二期米の作付面積は50㌶。部会員の34人が12月初旬まで収穫を続け、玄米で50㌧の生産量を見込む。二期米はライスセンターで玄米に処理され、ゆらてぃく市場で精米される。台風2個の襲来を受けたが、出来は良いという。

 黒島部会長は「例年に比べ半分の作付面積となっているが、台風にも負けずに例年並みの品質。二期米は一期米よりおいしいと言われている。数量に限りあるので早めにお買い求めを」と呼び掛けた。

 八重山地区営農振興センターの石垣信治センター長は「台風の影響で被害があったが、生産者の精魂込めた努力が実り、収穫が始まった。安心・安全な新米、おいしい新米。ぜひご賞味ください」とPRした。

 キャンペーン初日は、先着100人に波照間産もちきびの小袋がプレゼントされた。炊きたての新米でつくったおにぎりの試食もあった。

 近くで飲食店を営み、ゆらてぃく市場をよく利用するという吉川修平さん(38)は「もっちりしておいしい。米は大好き」と笑顔で頬張った。

秋季火災予防運動始まる

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2018年秋季火災予防運動が始まった。火災予防を呼び掛ける幼年消防クラブのみやら保育園園児ら=9日午前、ユーグレナモール

 火災が発生しやすい冬場を前に火災予防思想の普及をはかる「2018年秋季火災予防運動」が9日、「忘れてない?サイフにスマホに火の確認」をスローガンに全国一斉にスタートした。15日までの運動期間中、石垣市では石垣市消防本部(宇根規光消防長)が宿泊施設の防火設備を点検するほか、保育園での防火指導、広報パトロールなどを実施する。同本部によると9日現在、市内の火災発生は12件で、損害額は約1729万円。昨年は年間で20件、約2928万円の損害があった。

 ことしの火災を場所別に見ると、田畑などの「その他」が5件。建物が4件、車両1件、船舶1件、林野1件。例年、火入れやチリ焼きなどにより田畑が延焼するケースが多く、同本部予防課は「風の強い日の火入れは避けて。火入れをする時は最後までしっかり監督を」と管理徹底を呼び掛けている。

 出火原因は▽ガスコンロの使用中に目を離した▽電気トースターの加熱し過ぎ▽火入れの延焼▽車両配線のショート—などさまざま。同部予防課は「年末に向けて慌ただしくなるが、寝たばこはしない、火元の確認など予防を徹底してほしい」と呼び掛けている。

 9日午前、同本部の敷地で出発式(同本部主催)が行われ、宇根消防長は「火災の発生しやすい時期を前に、火の用心を強く呼び掛け、発生件数や被害の軽減を目指したい」、県消防協会八重山地区支会の﨑山守洋支会長は「火災予防体制の一層の強化、消防体制の充実強化が求められる」とあいさつ。式後、幼年消防クラブのみやら保育園(宮良實守園長)の4、5歳児27人が、ユーグレナモールで横断幕を持って練り歩き、柏木を打ち鳴らしながら防火を呼び掛けた。期間中、石垣市女性防火クラブ(西表直子会長、会員26人)が市内の保育園で紙芝居を使った防火指導を行う。

保全種9種を確認 平得大俣地区

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第3回の希少動植物調査を行うメンバーら=10月23日、平得大俣(渡辺賢一氏提供)

 陸上自衛隊配備予定地の平得大俣周辺を対象に前石垣市自然環境保全審議会会長の渡辺賢一氏らメンバー6人が行っている希少野生動植物調査で、これまでに市指定の保全種9種が確認されたことが分かった。昨年5月の第1回調査で3種、同年6月の第2回で3種、ことし10月の第3回で3種と、回を重ねるごとに新たに見つかる保全種が増えている。平得大俣地区は、市が保護区に設定している於茂登岳のふもとに位置しており、渡辺氏らは「この地域の動植物層の豊富さを物語っている」と話す。

 市は2015年5月1日、自然環境保全条例に基づき、▽現に個体数の減少あるいは生息環境の悪化で絶滅のおそれがある▽固有種など分布の特殊性を有する▽希少種の商業取引などにより捕獲・採取圧が高くなっている—ことなどを基準に動物20種、植物83種を保全種に指定した。原則的に捕獲、殺傷、採取、損傷が禁止されており、違反した者は30万円以下の罰金。

 渡辺氏らが10月23日に行った第3回調査では、爬虫(はちゅう)類のサキシマカナヘビ、ラン科のアコウネッタイラン、クマツヅラ科のオオニンジンボクが初めて見つかった。

 サキシマカナヘビは、樹上で生活するトカゲで八重山固有種。葉の上で確認した。アコウネッタイランは森林内で小群落を形成、開花時期が夏なので葉のみだった。オオニンジンボクは少数ながら開花も見られた。

 調査は、渡辺氏ら前石垣市自然環境保全審議会委員4人を中心に反対地主の農園付近で実施。今後も季節を変えて調査したい考え。

 渡辺氏は「谷間など開発されていない場所には手つかずの自然が残っている。わずかな範囲での調査で保全種9種も確認できた。環境アセスメントを実施すれば、これ以下にはならないだろう。環境アセスなしで配備を計画することは、日本最南端の自然文化都市の名に恥じるものだ」としている。

本当に危機が迫っているのだろうか。…

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 本当に危機が迫っているのだろうか。能天気な私たちは、残り少ない平成の穏やかな御代を高枕で過ごしている▼一方政府・防衛省は今にも南西諸島が外国に奪われると思っているのか、与那国を手始めに宮古、奄美、石垣と基地建設を急いでいる。拙速過ぎないか▼島の水もと、希少生物の森・おもと山の近辺での開発なら、念入りな環境調査は当然で何よりも優先されなければならない。世間は県条例適用の抜け道を狙った不当なかけこみでひきょうな手段ではないかと怒っている▼政府がこうでは民間が次々まねしても仕方ない。なぜ堂々と環境アセスを経て造らないのか。島の水源を汚染することになったらどうするのか。最後はごり押しするにしても環境アセスが通るまで(NOが出たら見直し)は住民との対話を継続すべきでないか▼島の領海警備は尖閣に近い宮古と石垣に勤務する誇り高い数百人の海上保安部員を信頼し任せよ。どうしても石垣にミサイル隊が必要というなら南ぬ浜町の国有埋立地先に海を汚さない工法でかまぼこ型隊舎と訓練用運動場を仮構築、北朝鮮騒動で活躍したPAC3などの車載ミサイルを配備する。外洋は定期的にイージス艦が周回する▼万一、仮基地が狙われたら住民は命が宝で一人でも多くの隊員の救出に走る。(仲間清隆)

一生懸命な姿に思わずほろり

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 ▽…地区中学校総合文化祭の舞台の部は、創作ダンスや郷土芸能、合唱、吹奏楽など多彩な演目が次々と繰り広げられた。波照間中は、さまざまな色のライトスティックを持ったダンスで暗闇を彩り、名蔵中は勇壮な創作エイサー、石垣中吹奏楽部は洗練された演奏で会場を沸かせた。中学生らの若々しいパワーと努力の跡に心を打たれ、思わずほろり。一生懸命な姿は、人々の心を打つ。

 ▽…障がいのある人もない人も一緒に暮らしやすい社会について考えるイベントが行われた。参加した障がい者に話しを聞くと、市内路線バスのノンステップ化は県内でもトップクラスだという。一方で「バスで目的地に到着しても、商業施設内のバリアフリーは弱い」と指摘する声も。今後、新規オープンを控える企業は今以上に障がい者に優しい店舗設計が求められる。

 ▽…沖縄県メモリアル整備協会の終活セミナーが石垣で初めて開かれ、20人余の市民が人生の終わりに向けてやるべき事を考える機会とした。講師の東恩納寛寿さんいわく「終活は元気なうちにやるべきだ。病気になってからだと大変だし気持ちも暗くなる」。確かに。死に関する話題は気が引けるものだが、互いが元気なうちに意思確認を済ませておきたい。

美崎君が11管本部長賞

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海上保安庁の灯台絵画コンテスト2018で第11管区海上保安本部長賞を受賞した美崎伊緒里君=9日午後、石垣港湾合同庁舎2階会議室

 灯台150周年にちなみ、海上保安庁が全国の小中学校の児童生徒を対象に「灯台のある風景」をテーマに絵画を募集した「灯台絵画コンテスト2018」で、美崎伊緒里君(黒島小3年)が、第11管区海上保安本部長賞を受賞した。

 9日午後、石垣港湾合同庁舎で行われた表彰式で石垣海上保安部の花井宏泰部長から賞状が伝達された。県内から29点の応募があり、3点が同賞に選ばれた。

 美崎君の作品は、画用紙を縦に使い、黒島灯台を中心に据え、島の自然を生き生きと描いている。

 ことし4月に石垣島から黒島に引っ越したという美崎君は「メインは灯台だけど、黒島の牛やハート形の島の形などもアピールした。黒島に引っ越したからこそ描けた絵。賞をもらってうれしい。全国の人に黒島を知ってもらいたい」と、うれしそうに話した。

 同庁は11月1日を灯台記念日と定めており、ことしは国内初の洋式灯台が設置されてから150年目。

郡内中学生が成果披露 地区中文祭

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地区中学校総合文化祭の舞台の部で地区代表に選ばれた白保中学校の「豊年の喜び」=10日午前、市民会館大ホール

 「響かそう 琉球の音とともに 美ら島の未来を築こう」をテーマにした第24回八重山地区中学校総合文化祭(八重山地区中学校文化連盟主催)が10日、石垣市民会館で開かれ、郡内の中学生が舞台と展示の部で日ごろの文化活動の成果を披露した。舞台の部では、地区代表に僅差で白保中学校と石垣中学校郷土芸能部が選ばれ、12月8、9日にうるま市で開かれる県大会に派遣される。

 舞台の部は、各校から選抜された生徒36人による「鷲ぬ鳥節」「でんさー節」で座開き。17校総勢600人が合唱や創作ダンス、郷土芸能、吹奏楽などを次々と繰り広げた。地区代表に選ばれた白保中は「豊年の喜び」のテーマで豊年祭の「種まきの歌」と「ヨイシン」を全生徒61人で再現、石垣中郷土芸能部は「五穀の恵み~祈り~」をテーマに、豊年祭で踊られる神司による「清みの舞」と「庭の芸能」を表現し、喝采を浴びた。

 フィナーレは、石垣中と大浜中吹奏楽部の演奏で「ふるさと」を来場者も一緒に歌って締めくくった。

 県少年の主張大会で最優秀賞に輝いた知念粋加さん(石垣第二3年)や、高円宮杯全日本英語弁論大会県予選で優良賞を受賞した野里実優さん(崎枝3年)の発表、崎枝中の研究報告なども行われた。

 展示の部では、八重山特別支援学校中学部を含めて郡内の全21中学校から計1244点が会場に並んだ。絵画や書道、木工作品、自由研究、新聞など幅広く、来場者の関心を集めた。

 開会セレモニーで同連盟の宮良信浩会長は「生徒の皆さんには自分の持てる無限の可能性を信じ、未来の自分の夢に向かって、自分らしく力強く前進することを期待する」、生徒代表の浦崎楓子さん(名蔵2年)は「平成最後の文化祭。八重山の伝統文化が重みを増してくる。私たち中学生が巻き起こす八重山の新しい風が、一人でも多くの人に届くことを願っている」とあいさつした。


秋晴れのもと450人完走 与那国島一周マラソン大会

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号砲の合図で勢いよく駆け出す25㌔の選手たち=10日午後1時、与那国中学校グラウンド

 【与那国】第26回日本最西端与那国島一周マラソン大会(主催・与那国町、主管・与那国町体育協会)が10日、与那国中学校グラウンドを発着点に島を東回りに一周する25㌔と、西崎灯台をスタートする10㌔で行われ、25㌔男子は古見仁也(18)=西原町=が1時間37分00秒、女子は水沼亜樹(37)=東京都=が1時間53分26秒で、ともに初出場で優勝を飾った。10㌔男子は富田繁生(37)=鹿児島=が36分20秒、女子は野口歩美(22)=那覇市=が44分15秒でそれぞれ初優勝を飾った。大会には25㌔の部に253人、10㌔に278人の計531人がエントリー。25㌔で209人、10㌔で241人が制限時間内にゴール、完走率はそれぞれ82・61%、86・69%だった。

 天候は秋晴れ。気温が27・9度まで上がったが心地よい風が吹き抜けるなか、選手たちは起伏に富んだ島のコースを懸命に走り、沿道の観客の声援が後押しした。

 大会は与那国祖納青年会による力強い太鼓のリズムで安全を祈願し、午後1時に25㌔がスタート。

 男子は、序盤から古見と大会通算10回目の優勝が懸かった村松稔(41)が抜け出し終盤までトップ争いを展開。残り3㌔で古見がラストスパートをかけ、わずか19秒差でゴールした。女子は、水沼が序盤から1人飛び出し、最後まで独走した。

 給水地点ではボランティアの子どもたちや地域住民が「ファイト」などと声援を送った。選手たちも仮装やかぶりもので大会を盛り上げた。

 レース終了後に同校体育館で行われた表彰式では、各年代の優勝者にトロフィーや賞品が授与され、恒例のふれあいパーティーも参加者らを楽しませた。

 

 【25㌔・男子優勝】

  念願のレースを制す 古見仁也(西原町)

 新星の登場。父が与那国島出身の在沖2世。高校までは長距離の選手で、与那国島マラソンには以前から出場したいと思っていたが、高校の間は、他の大会との兼ね合いから出られず、ことし卒業して夢がかなった。

 スタートから島の先輩・村松に付いていった。「初めてで起伏がきつかったが、途中で海が見えて気分転換できた」と振り返る。

 終盤まで2人で並走。古見はラスト10㌔、5㌔と仕掛けたが前に出られず、残り3㌔の上り坂で「ここが最後の勝負」とスパート。最後はグラウンド半周差でテープを切った。

 八重山毎日駅伝にも出場する予定。「少しでも与那国島に貢献したい」と意欲を語った。

 

 【25㌔・女子優勝】

  満面の笑顔でゴール 水沼水沼亜樹(東京都)

 「アップダウンで終始きつかったが海や景色を見ながら走り切った」。満面の笑顔でゴールするとすぐに一緒に走った仲間たちと喜び合った。

 10年前に八重山旅行で出会い、走る趣味も共通していた仲間たちで与那国島マラソンに初めて出場。

 最初から前に出るつもりはなかったが、スタートから「なんだかワクワクして飛び出しちゃった」。すぐにきつくなったが、男子の仲間とつかずはなれず走り、「今1位だよ」という沿道の声援に後押しされた。

 長距離経験者で、しばらくは遠ざかっていたが、旅のついでに海外でマラソンに出るようになって火がついた。「旅と走ることが好き。与那国島独特のパワーがあった」と満足気に語った。

学習活動もうひと踏ん張り

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 ▽…八重山農林高校ライフスキル科3年生の課題研究発中間発表があった。自己、相互に評価することで本発表までに修正し、発表内容の完成度を上げるのが目的。卒業した先輩たちの研究内容を引き継ぎ、アレンジを加え研究する生徒も。グループそれぞれで個性が出ていた。本番は来年1月。約9カ月かけて取り組む学習活動の披露に向け、もうひと踏ん張り。

 ▽…市内北部に住み、高校生の子育て世帯に対して通学にかかるバス運賃の補助を16人の連名で市に陳情した保護者。このタイミングに「昔から議論されている問題だが、(提出まで)実現できなかった」と振り返る。近年、行政側は「北部活性化」と息巻いているが、実際は足元が見えていなかったのも現実だ。同じ島に住む市民に格差があってはならない。解決策を待っている。

 ▽…石垣市グラウンド・ゴルフ協会結成30周年記念式典が開かれた。会場では、当時まだ普及して間もない新しいスポーツに喜々としながらも真剣に興じる市民の姿がスクリーンに映し出され、地域の交流や健康増進にGGが果たしてきた役割を改めて感じた。全国で競技者数が減少する中、八重山はいまだに増え続けているとのこと。近年は台湾との交流など、その役割は大きくなっている。

NHKのクイズバラエティーで人気沸騰中と…

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 NHKのクイズバラエティーで人気沸騰中と言えば、永遠の5歳児・チコちゃん。その決めゼリフ「ボーっと生きてんじゃねーよ!」が今年の流行語大賞候補にノミネートされた▼この人はいくら叱られても「とてつもない成功だ」と自分をほめまくった。米国トランプ大統領である。世界の耳目を集めた中間選挙で野党民主党に下院で大敗を喫したのに、だ▼TPP、パリ協定、イラン核合意、米ロ中距離核全廃条約から次々離脱。もとはといえば米国が主導した世界秩序をちゃぶ台返しにした。排外主義、不寛容。敵か、味方かで色分けし、容赦なく攻撃する。そんな大統領の存在こそが米国社会を分断し、亀裂を深めた▼他人をおとしめて幸せになれると考えることがよほどおかしい。それでも、そのアメリカへ中米諸国から貧困と暴力の祖国を逃れ、自由を求めて移民集団が突き進む。世界はそんな不条理に満ちている▼この人たちも叱られないだろうか。辺野古新基地建設の賛否を問う県民投票に非協力姿勢をにじませる石垣市と市議会与党である。民意のありかが明らかになるのをなぜ恐れるか。自らの意向に沿わぬものへの不寛容。敵か、味方かの色分け。どこかで見た光景ではないか▼そういえば流行語大賞候補には「悪質タックル」も入っている。そっちか。(慶田盛伸)

西表の自然満喫 トライアスロンに98人参加

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スタートの合図で一斉に最初のスイムに向かう参加者=11日午前、前泊海岸

 【西表】タイムを計測せず、順位を競わない第2回西表島Happy77トライアスロン2018(西表島スポーツプロジェクト主催)が11日、西表島祖納の前泊海岸を発着点に開催され、参加した98人が島の大自然を楽しみながら国内最南端のトライアスロンを満喫した。

 コースは、海岸前に広がる湾内を4周回するスイム2㌔、東部の野原崎展望台を折り返すバイク60㌔、住吉牧場折り返しのラン15㌔。島内外から100人がエントリーした。

 スターターにはラジオ収録で訪れたお笑いコンビ「ガレッジセール」とパーソナリティーの川口真奈さんが務め、会場を盛り上げた。

 この日は最高気温が29・4度まで上昇する夏日となり、暑さ対策が心配されたが、参加者は午前10時のスタートから午後4時までの制限時間内で、アップダウンの激しい西表路をマイペースで楽しんだ。

 西表島スポーツプロジェクトの川尻哲央会長は「昨年は寒かったが、ことしは最高の天気に恵まれた。西表の一大スポーツイベントとして継続したい」と期待した。

石垣第二と八重高全国へ マーチングインオキナワ

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マーチングの部で久しぶりの全国大会出場を決めた石垣第二中学校吹奏楽・マーチングバンド部=11日夕、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター

【宜野湾】第31回マーチングインオキナワ2018(主催・日本マーチングバンド協会沖縄支部、日本バトン協会沖縄支部)が11日、沖縄コンベンションセンターで開かれ、八重山から出場の石垣第二中学校吹奏楽・マーチングバンド部と八重山高校カラーガード部が全国大会への切符を手にした。それぞれ3年ぶり、9年連続の全国大会出場。金賞の平真小学校マーチングバンドレインボーは惜しくも全国には届かなかった。

 石垣第二は来月15日にさいたまスーパーアリーナで開幕する第46回マーチングバンド全国大会、八重高は来年2月3日に千葉県幕張メッセで行われる第2回カラーガード・マーチングパーカッション全国大会に出場する。

 大会には、フレッシュ、フェスティバルと全国大会選考部門に小学生から一般まで県内から25団体が出場。石垣第二中(51人)は「Double inspire ~輝く未来へ情熱が舞う~」、八重高(16人)は「Here I Stand」、平真小(32人)は「僕らの祭り ~太鼓の響きに思いをのせて~」のテーマで約2000人の観客を前に堂々と演じた。

 表彰式後、八重高の黒島千愛部長(2年)は「きょうは通過点。これからさらに練習を積み、チーム一丸となり日本一を目指す」と意気込んだ。

 石垣第二中の前本彩花部長(3年)は「今年こそはと全国を目指してきた。二中らしいかっこいい迫力のある演技ができた。支えてくれた人たちに感謝したい」と喜んだ。

エプロンルーフ導入へ 雨よけなど対応

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雨天時などに不便を強いている新港地区国際クルーズ船専用バース。市が来年3月末までにエプロンルーフを導入する予定だ=8月16日午前、南ぬ浜町

 新港地区国際クルーズ船専用バースに移動式伸縮通路「エプロンルーフ」を導入するため、石垣市は12日、市議会(平良秀之議長)の臨時会を招集し、財産の取得案を上程した。公共下水道西浄化センターで、し尿の搬入に対応する施設の建設工事委託協定案も提出した。両議案とも建設土木委員会(我喜屋隆次委員長)で審議、可決された。13日の本会議でも同様の結果になる見通し。エプロンルーフについて市は来年3月末までの導入を予定している。

 専用岸壁はことし4月21日、暫定供用されたが、日よけ、雨よけの設備がなく、乗降客に不便を来していた。

 エプロンルーフは、ターミナルビルと船舶、航空機の間を結ぶけん引式の旅客誘導用通路で、地面に接するすべての支柱にキャスターが付いており、フレキシブルに設置が可能。市が導入予定のルーフは幅1.8㍍、高さ2.45㍍で総延長37.9㍍。取得費は4460万円。

 市は、来年3月末までに仮設の税関施設の設置も計画しており、ルーフをクルーズ船の乗降口から税関施設、税関施設からバス・タクシー乗り場までつなぐ予定。

 ルーフの特徴として▽雨、風、強い日差しから乗降客を保護し快適に誘導できる▽乗降客を的確に誘導することでエプロン内での事故の危険性を回避する▽入港する船舶の大きさが変わってもそれぞれの船舶への乗降口まで配置する設計も可能となる▽専用の電動けん引車と要員1人のみで設置・撤去が可能となる▽旅客乗降時間の短縮、人員配置の効率化が図られるーことなどを挙げている。

 浄化センターの建設工事協定は、汚泥消化施設機械設備、し尿受け入れ施設機械設備などの建設工事を委託する内容。協定額は8億2650万円。工期は2020年2月28日。同年4月以降、し尿処理場で受け入れているし尿を段階的に浄化センターに移行していく。

消費税増税は大丈夫か

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 消費税増税まで1年を切った。3%から5%、さらに現在の8%と過去3度変更され今回の10%で4度目となるわけだが、これまでの一律増税とは違う複雑な制度が初めて導入されることから市場や市民生活に混乱が予想されている。ほんとに大丈夫なのだろうか。

 ■複雑な税制度

 今回初めて導入されるのが「軽減税率」という制度だ。特定の品目に対して消費税を軽減、8%のまま据え置く制度のこと。その品目とは「酒類・外食を除く飲食料品」「週2回以上発行されている新聞(定期購読)」などだ。度重なる増税による国民の負担感の軽減、消費の落ち込み、国の財政事情などを考慮して考えられた制度だが、品目によって税率を変えることから混乱が予想されるというのだ。さらに対象品目の判断もそう単純でもないのだ。

 例えばコンビニで弁当を買う。レジで支払いを済ませ近くの公園へ行くなら8%でいいが、店内のイートインスペースで食べると、これが10%になる。外食とみなされるからだ。石垣市内でも店内で食べられるコンビニはある。レジ係は客が弁当を買った後、どうするのか凝視しないといけないのか。客は客で店内のスペースを使わず店頭で立ち食いを決め込むかもしれない。

 ■企業に業務増

 さらに細かくなるが、軽減税率対象品目とそうではない品目が詰め合わせで一体化した商品はどうなるか。軽減税率対象品目が3分の2以上だと軽減税率となるのだそうだ。

 一般消費者はこの程度でいいのかもしれないが、企業側はさらに余計な業務が増える。レジのシステムを改良しなければならないのはもちろん、税務署への申告も複雑になる。売り上げや仕入れを税率ごとに区分して経理する必要がある。そしてそれぞれの税率に応じた請求書の交付や保存もきちんとしなければならない。

 一般消費者はお店などで支払うだけだが、企業は個人から預かった分を納付しなければならない。企業など納税義務者は個人からもらった消費税から仕入れにかかる消費税額(支払った消費税)を差し引いた差額を税務署に納めなければならない。

 先日の報道によれば、これまでの増税時の景気の悪化などの経験から政府がもう一つ対策案を検討していることが明らかになっている。消費増税を機会にキャッシュレス化を推進しようというのだ。クレジットカード、電子マネーなどで決済をすると消費税2%がポイントとして還元されるというのだ。期間は限定的でポイント還元の詳細な中身は明らかになっていない。

 ■「計算は便利」

 ただ、一般の小売店などでは新たにカード決済のシステム導入にはそれなりの経費がかかる。決済時の手数料もかかる。実際、石垣市内でもそうした手数料を嫌って3000円以上の消費に限るという飲食店もある。

 来年10月1日の実施が確実視されている今回の消費税増税。10%になることで「計算だけは便利」と皮肉る向きもあるなどあまり評判は良くない。社会保障費の財源確保が目的だが、実施までの間にまだ何があるか分からない。政府の出方やエコノミストらから発せられる情報を見極めたい。


 夜の遅い時間帯までの勤務になり、…

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 夜の遅い時間帯までの勤務になり、夜空に目をやりながら徒歩での帰宅を楽しむようになった▼ひとり天上風景を見上げるとき、明滅する星がさわやかな気持ちにさせてくれる。夜道を照らす月明かりも同様に沈黙の世界は自然から学び、自然を守ることの大切さを教えてくれる▼環境と星空の大切さを考えるアースナイトデー2018が10日、久宇良地区で行われ、市民ら約700人が星空観望会などのキャンピングイベントを楽しんだ。参加者は石垣島の満天の星の輝きに感動したと思う▼国立公園内が星空保護区に認定された石垣市の主催だが、普段気に留めないような空間にこそ、大切な宝が隠されているという好企画だろう。中山市長は「星空を北西部の財産として生かせるように行政としてもバックアップしたい」と語っており、ぜひとも取り組んでいただきたい▼久しぶりにふるさとに帰省してびっくするのは、地域開発の早さであると友人は言う。生活環境が見た目で便利になった半面、思い描くふるさとのイメージとはほど遠く、心のきずなが断ち切れたような妙な気持ちになったそうだ。自然豊かな石垣島で育ったからこその思いなのだろう▼緑豊かな美しい自然は人の心に潤いを与えてくれる。都会で星の数が減ったようなそんな石垣島にしてはならない。(鬚川修)

全盲夫妻が西表島でカヌー

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 ▽…離島版観光バリアフリーセミナーでは、受け入れ事例も紹介された。平田観光㈱取締役の奥平崇史さんは、全盲の夫妻が西表島でカヌーをしたいとカウンターを訪れた際、業者を当たって夫妻の思いを実現した。後日、夫妻から長文のメールを受け、五感を使って「私たちよりも何倍も楽しんだ」ことが分かり、「衝撃を受けた」という。だから「できないを押し付けてはいけない」。

 ▽…黒島公民館が竹富町に要請した。このうち、宮里学校道の舗装整備について公民館は、雨の日は水たまりができ大人でも歩くことが困難という。宮里集落内の保護者らは遠回りをして子どもを送迎。町は年明けに県に舗装整備を要望、次年度実施設計、順調にいけばその翌年に着工できるという。順調に計画が進み、住みよい地域づくりの実現に期待。

 ▽…歌手の嶺陽子さんがデビュー30周年記念歌「いいね。ニッポン」をふるさとの観客の前で披露した。日本各地の〝エンカ(演歌/応援歌)〟を歌ってきた歌姫が、「そんな日本のよさを歌いたい」と、歌の合間には「いいね」を意味する方言や外国語が飛び出した。「狙ったわけではない」と繰り返し断りつつ、「東京五輪に向けて日本をアピールしていきたい」とまんざらでもなさそう。

岩瀬・玉元組が優勝 テニポン

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第9回石垣市テニポン大会Aクラスで優勝した「玉健ファンクラブ」の玉元健太(左)と岩瀬司(右)=11日午前、石垣市総合体育館サブアリーナ(石垣市テニポン協会提供)

 石垣市テニポン協会(大城元会長)は11日午前、市総合体育館サブアリーナで第9回石垣市テニポン大会を開き、市内や北海道釧路市の21~75歳まで30人が、競技を楽しみながら健康づくりに励んだ。競技の結果、Aクラスは玉健ファンクラブの岩瀬司・玉元健太組が優勝した。

 釧路市でテニポンを広めている「釧路テニポンサークル」の沢田百合子代表(65)と夫の武実さん(63)が参加。沢田夫妻と大城会長が6月に北海道砂川市のテニポン大会で出会ったことが石垣市大会参加のきっかけ。 

 百合子さんは「石垣市の皆さんの温かい歓迎と、練習のハードさ、タフさに驚いた。今後も交流を続けていきたい」と喜んだ。

 大会結果は次の通り。

 【Aクラス】

 ①玉健ファンクラブ(岩瀬司、玉元健太)②崎枝テニポンクラブ(通崎雄介、與儀明生)③くいしん坊万歳(内間圭希、井手口純啓)

 【Bクラス】

 ①釧路テニポンサークル(沢田武実、沢田百合子)②e-クラブ(久保久美子、下里奈緒美)③石垣テニポンクラブ(大城元、山本和久)

 【Cクラス】

 ①釧路テニポンサークル(桃井芳子、東田鉄也)②石垣テニポンクラブ(平良穣、渡辺千尋)③野底テニポンクラブ(翁長理恵子、大城明美)

トイレ情報の発信を

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バリアフリー観光について意見を交わすパネリストら=13日午後、大浜信泉記念館

 高齢者や障がい者らが観光を楽しめるよう受け入れや対応方法のポイントを学ぶ離島版観光バリアフリーセミナー(県主催)が13日、大浜信泉記念館で開催された。講師やパネリストらが関係機関や事業所の情報共有と連携強化の必要性を指摘、NPO法人バリアフリーネットワーク会議代表の親川修氏は「高齢者や障がい者らにとって一番大切な情報はトイレ。トイレを中心としたまちづくりをしないとバリアフリー社会には耐えられない」と強調した。

 講義のあとにパネルディスカッションが行われ、親川氏のほか、観光客を対象にした医療支援サービスを行っている㈱ケアアテンドTettoMe代表の上谷綾子氏、八重山ビジターズビューロー事務局長の濵田智佳子氏、障がい者らを受け入れている平田観光㈱取締役の奥平崇史氏が参加。

 上谷氏は「障がい者らは移動、食事、排せつを心配している」と指摘、親川氏は「トイレ情報を発信すれば高齢者や車イス利用者も安心して来られるのではないか」と述べた。

 上谷氏は「障がい者らも居酒屋、民謡酒場、海、星空を楽しみたいという人がほとんど。例えば、補助事業を使って居酒屋のトイレを改善できないか。ハード面を考えてもらいたい」と要望した。

 八重山でのバリアフリー観光の可能性について親川氏は「高齢者や障がい者にとって、石垣空港から市街地までノンストップバスで来られるのは最大の魅力」と紹介。

 濵田氏は「八重山の玄関口である石垣空港にワンストップサービスが必要だと思う。離島あっての八重山観光なので点と点を結ぶ連携もしなければならない。どんな人も楽しめる観光地を目指すためには横の連携つながりが大切だと思った」と語った。

 奥平氏は、全盲の夫妻がカヌーを、聴覚障がい者のカップルがセグウェイを体験して大満足した事例を紹介、「衝撃だった。できないと押し付けてはいけない」とアドバイスした。

岡部君が大賞と分野賞 ジュニアドクター育成塾

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大賞と分野賞を受賞した岡部壮良君=10日、東京都江東区テレコムセンター

 【東京】国立研究開発法人科学技術振興機構が次世代人材育成事業の一環として実施する「ジュニアドクター育成塾 サイエンスカンファレンス2018」が10、11日の2日間、都内で行われ、全国の受講生から選抜された28組の実験発表の中から「ロケット打ち上げ実験その2」を発表した石垣市の石垣第二中学校2年の岡部壮良(そら)君が、大賞と分野賞を受賞した。W受賞を果たした岡部君は「物理学者になるという夢を、自信を持って言えるようになった」と喜びを表した。

 同事業は、理数、情報分野において、高い意欲や突出した能力を有する小学5、6年生、中学生を発掘し、学習を通じてその能力の伸長を図る体系的育成プランで、約1000人が、企業や大学など全国19機関から指導を受けている。

 琉球大学のサポートを受けた岡部君はロケットの重心位置とフィン形状を変えながら飛行実験を行い、機体のぶれや高度などのデータを取得。飛行に最適な条件を導きだした。「実験場所の確保や天候に左右される苦労もあったが、これで小型模型人工衛星を搭載するまでの道筋が見えた」と手応えも十分だ。

 指導に当たった琉球大学理学部物質地球科学科の前野昌弘准教授は「岡部君の自主性と調査力はたいしたもの。このまま真っすぐ進んでほしい」と期待を寄せる。

 岡部君は「今後はいかに火力を安定させ大型化させるかが目標。将来は物理学者になって、実験から製品化まで携わりたい」と夢を語った。(小笠原大介通信員)

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