Quantcast
Channel: 八重山毎日新聞社
Viewing all 17392 articles
Browse latest View live

観光の新たな起爆剤となるか

$
0
0

 ▽…増設が取り沙汰されていたANAインターコンチネンタル石垣リゾートの新館建設が動き始めた。事業主であるGIC Private Limitedのリー・コクサン最高投資責任者は取材で、シンガポールから観光客を取り込む狙いに言及。昨年11月にLCCが那覇とシンガポール路線を開設して以降、来沖者が増加。本島経由で石垣島にも誘客を狙う。観光の新たな起爆剤となるか。

 ▽…第50回県公衆衛生大会で公衆衛生事業功労者として大会長表彰を受けた石垣市食生活改善推進員の黒島郁江さん。市長室を訪れ、受賞を報告した。現在80歳。役員は外れたが、会員の一人として活動している。「朝のテレビで『まんぷく』をやっているが、私も食べることが大好き。食べて元気でいる間は、頑張っていきたい」と現役続行を宣言。

 ▽…沖縄県主催の「適職発見フェア」がことしも開かれ、求人企業が多数出展する。近年のニーズの傾向から参加するのは求職者の職場見学を受け付けている企業のみ。採用する側は職場に定着して働く仲間を探せ、採用される側は仕事の進め方や職場環境を見て安心して働くことができるので双方にメリットがある。情報収集もできるので転職希望者や学生も訪れてみては。


八重高生が就業体験

$
0
0

石垣市立図書館で就業体験をする八重山高校1年の金嶺隼君(手前)=6日午前、石垣市立図書館

 社会の仕組みや勤労の厳しさを知り、今後の進路決定に役立てようと八重山高校(仲舛盛順校長)の1年生221人が6日から3日間、石垣市内の68事業所で就業体験を行っている。

 このうち、石垣市立図書館(桃原直館長)では、4人の生徒が職員の指導を受けながら本などの貸し出し、返却の処理や本の修理など、図書館の仕事を体験している。

 金嶺隼君(15)は「資料室が大規模なことに驚いた。読み聞かせをするのが楽しみ」と笑顔。司書の仕事に興味があるという宮良奈津美さん(16)は「細かい分類番号通りに本を棚に戻すのが大変だった。この就業体験を通していろいろなことを学びたい」と意欲を見せた。

 職員の新本当之さんは「とても礼儀正しい高校生が来てくれてうれしい。コミュニケーション能力を身に付けてほしい」と期待した。(八重山高校実習生・大道妃夏・安里美妃)

絵本から見える世界紹介 海星小で講演

$
0
0

小林氏のを聞く子どもたち=6日午前、海星小学校体育館

 絵本作家の小林豊氏による講演会と世界の子どもの本展(日本国際児童図書評議会主催)が6日、海星小学校体育館で開かれた。参加した海星学園の園児や小学生130人は、小林氏がこれまで旅してきた体験談を通して世界に目を向けることの大切さを学び、国同士が争わない世界を築くためにどうすべきか考えた。今回の催しは同学園PTA(桃原用壮会長)の研修活動の一環。

 小林氏は世界各地を旅し、出会った人々の日常を絵本にしている。代表作「せかいいちうつくしいぼくの村」は、アフガニスタンの小さな村を舞台に、そこで暮らす子どもたちの日常生活を描き、戦争や平和について考えさせられる作品。

 講演では「絵本から見える景色」を演題に、アフガニスタンをはじめ、世界各国で出会った人々について紹介。「戦争は、他の国や地域に興味を持たず、孤独になることで始まる」と話し、相手のことを知って、その国に興味を持つことの大切さを紹介。「興味のあることはたくさん調べてほしい。そこからいろいろな方面に可能性が広がり、大事なものが見えてくる」と強調した。

 質問コーナーでは、紛争地域での主流なスポーツにバスケットボールやバレーボールを挙げ、「サッカーは競技に広い場所が必要。そこには地雷が埋まっていたりするので、場所を取らないスポーツが盛んだ」と戦争が及ぼす影について説明した。

 このほか体育館内には、世界の国と地域57カ所から選んだ48言語の子どもの本を約200冊を展示。子どもや保護者らは、世界の本に親しんだ。絵本から見える世界紹介 海星小で講演

本人の意識大事にして

$
0
0

 このところ、活字メディアを中心に「日本人論」が盛んに論じられている。テニスの大坂なおみ、陸上短距離のケンブリッジ飛鳥、サニブラウン・ハキーム、柔道のベーカー茉秋らの活躍が注目を集め「日本人って何?」という違和感がその源になっているようだ。

 ■変容する通念

 日本の南の端の島々でもテレビのリモコンボタンを押せば情報は世界とつながっている。島の日常生活で身近に感じることはないかも知れないが、観光などで外国人との接触が増えるにつれ、いずれ突き付けられる問題なのかも知れない。復帰前に小学校教育を受けた世代にとっては「わたしたちはよい日本人になりましょう」という教師の言葉が記憶にあるに違いない。それまで日本人ではなかったのである。

 さて、では日本人とは何か。一般的にその条件として考えられてきたのは日本国籍があること、日本人の両親から生まれたこと、日本語ができること、日本に住んでいることなどとイメージされてきた。その中で法的根拠としては国籍だけだ。国籍法では、どちらかの親が日本国籍であればその子が国籍を取得できるので両親そろって日本人でなくてもよいことになる。前述の選手らが日本人として扱われるのはそのためだ。グローバル化の波を受け社会通念も変容せざるを得ないのである。

 ■85年に改正法

 しかし、それもつい最近のことで1 9 8 4年末までは父系主義が採られ外国人の父と日本人の母との間に生まれた子には日本国籍が与えられなかったが、無国籍児が問題化したことを受け、 85年1月1日に改正法が施行されている。これによって日本の女性は自分の子に日本国籍を与えられるようになったわけだ。

 つまりこのように85年以降、それまでの日本人という概念が変わったのである。容姿は外国人なのに国籍上日本人なのである。テレビに登場する外国人の中には日本人より流ちょうに日本語をしゃべる外国人が増えている。彼らの中には意識として「わたしは日本人」という人が少なくない。こうした本人の意識を大事にしなければならない時代になりつつある。

 先日の県知事選で圧勝した玉城デニーさんも米海兵隊の父を持つウチナーンチュとして知られ、同じような境遇の若い人の期待を集めている。金武町生まれのデザイナー、親富祖愛さんもその一人だ。

 ■「私は私です」

 「ハーフ、ダブル、アメラジアン…。どの言われ方も違和感がある。米国で育ったことはないし、父も不在なので米国にルーツを感じない。何者かと聞かれれば『私は私』だ。これからも私のような存在は増えるだろう。デニーさんは、そんな子どもたちにとって父親代わりのような存在になるんじゃないか。そう期待している」と話している(10月30日付沖縄タイムス)。

 米兵の祖父と日本人の祖母との間に生まれた母を持つ社会学者、下地ローセンス吉孝さんは次のように指摘している。

 「既に日本は非常に多様な社会だ。現実に認識が追いつかない状況を解消しなければならない」(11月2日付琉球新報)。

新館建設工事を着工

$
0
0

ANAインターコンチネンタル石垣リゾート新館ラウンジのイメージ(同ホテル提供)

 新館ホテルの建設計画を進めていたANAインターコンチネンタル石垣リゾート(柳島司総支配人、客室数255室)は6日午後、新たに会員制ラウンジなどを備える国内初のクラブタワーを併設する客室数203室の新館建設工事をホテル敷地内で着工した。東京オリンピックが開催される2020年の5月完成、夏のオープンを目指す。新館は世界有数のラグジュアリーリゾートホテルとしての新ブランドを打ち出すことで、既存ホテルより高単価の客層を取り込む。

 新館は敷地面積31万平方㍍内の既存ホテル西側に8階建てのクラブタワー棟、7階建てのラグーン棟とスパ棟の3棟を建設。建物は鉄筋コンクリート造り、延べ床面積2万2000平方㍍。総事業費は未公表。

 ホテル内に長さ40㍍、幅20㍍のメーンプールを完備。クラブタワー棟の会員専用ラウンジでは、宿泊客が充実してくつろげる空間を演出するほか、商談スペースとしても利用が可能。

 同棟内にも専用プールを配置したほか、庭付き客室もある。

 事業主はGIC Private Limited、設計は大成建設㈱、施工は大成建設と㈱大米建設の共同企業体で行う。

 新館建設で既存ホテルと合わせた客室数は458室となり、県内のANAインターコンチネンタルホテルでは、万座ビーチリゾートの397室を大幅に上回る。

 同日の起工式でGICのリー・コクサン最高投資責任者は、取材に対し、「新空港の開港で今後の観光に期待している。国内外でも特にシンガポールからの観光客を取り込みたい。石垣島全体の観光の底上げに尽力したい」と話した。

新たに駐機場拡張 新石垣空港

$
0
0

エプロンの拡張工事が進められている現場=6日午後、南ぬ島石垣空港エプロン北側

 機材の大型化への対応を目的とする新石垣空港(南ぬ島石垣空港)のエプロン拡張工事で、県は北側に59㍍延伸し、新たに1万1210平方㍍のエプロンを確保する。新空港は中型ジェット機を想定して開港したが、観光需要の高まりを背景にした機材の大型化に伴ってエプロンが手狭となっているため、拡張により駐機場不足の解消を目指す。供用開始は2019年度末の予定。

 2013年3月7日に供用を開始した空港は7万5145平方㍍のエプロンを備える。中型ジェット機用3、小型ジェット機用4、プロペラ機用1の計8スポットを確保している。

 開港以降、観光客数の大幅な伸びを受け、全日本空輸(ANA)が輸送力アップを目的に羽田—石垣間でボーイング787ー8型機、同9型機、同777ー200型機と機材を大型化。駐機スペースの確保が課題となっていた。

 県空港課によると、現在、787、777両型機のいずれかが駐機する際、中型ジェット機用3スポットを2スポットに制限しているが、拡張すれば3スポットが同時に使用できるようになる。

 拡張事業は16年度から始まり、17年9月に着工した。総事業費は約11億3900万円を予定する。

寄付を通じて地域振興に参加できる「ふるさと納税」が全国的に…

$
0
0

 寄付を通じて地域振興に参加できる「ふるさと納税」が全国的に好調だ。その背景には、納税者に対して返礼品として贈られる地域の特産品の充実がある▼インターネットで「ふるさと納税」を検索すると、専用サイトが複数ある。各地域の返礼品の内容や人気度、人気商品ランキングなどが紹介され、まるでショッピングサイトのようだ▼同制度は、居住する地域外の市町村に納税(寄付)することで、自己負担の2000円を除く額が、所得税と住民税の控除を受けられる仕組み。各市町村はふるさと納税獲得に向け返礼品に力を入れ、肉類や海鮮品、果物、酒類など地域の特産品のほか、商品券や家電など高額商品も用意され、自治体間の競争が過熱▼これに、総務省は返礼品の調達価格を寄付額の3割以下の地場産品に限定するよう通達、過度な返礼にストップをかけた▼郡内3市町を見ると、昨年の実績は石垣市が7817万円、竹富町が7831万円、与那国町が1億3170万円、合計2億8818万円。夏場のパイン、マンゴーを中心に石垣市は石垣牛、与那国町は泡盛などが人気だという▼ただ利用する側が気をつけたいのは、この制度は減税ではないこと。自己負担の許す範囲内で、居ながらにして全国各地の返礼品を楽しむのも悪くない。(下野宏一)

飲食店巡りのお供に

$
0
0

 ▽…県飲食業生活衛生同業組合八重山支部が発刊した八重山グルメガイドBOOK。飲食関連61店舗を掲載している。掲載費は3000円とフリーペーパーなどに比べて格安。組合だからこそできる。今回は第1弾。次も計画しているという。地元の人も行ったことのない店舗があるはず。もっと多くの店舗が参加すれば内容も充実する。

 ▽…2016年の友好協定締結から3年目を迎えた八重山農林高校と福島県立小野高校の交流。ことしは共同商品開発として小野高産の米粉を使った4品を試作する予定で、8日に小野高が提案したマドレーヌを一緒に作るという。おいしくできたら中山義隆市長にも持っていくのだとか。福島と八重山のコラボ商品の完成が、今から楽しみだ。

 ▽…県読書活動優秀実践教育長表彰を受けた石垣市文庫連絡協議会。潮平俊会長によると、1970年代から単位文庫での活動が始まり、その後、組織化された。幼いころから読書を習慣づけることで、将来の可能性も広がるという。子どもたちがより多くの絵本に触れる機会を提供し、子どもの成長に欠かせない読書をこれからも推進し、伝えていく考えだ。


県高文祭で八重高生徒好成績

$
0
0

第42回沖縄県高等学校総合文化祭放送部門のアナウンス部門優秀賞に選ばれた久貝心愛さん(左)と、朗読部門優良賞に輝いた古堅乃愛さん=7日午後、八重山高校

 第42回沖縄県高等学校総合文化祭放送部門(県高校文化連盟主催)が1日、那覇市の財団法人おきなわ「てぃるる」で開かれ、八重山高校放送研究部(久貝心愛部長、6人)の久貝部長(2年)がアナウンス部門優秀賞、古堅乃愛さん(1年)が朗読部門優良賞に輝いた。今大会は第40回九州高校放送コンテスト沖縄県予選を兼ねており、優秀賞の久貝部長は12月7日から鹿児島県で開催される本選に県代表として派遣される。

 大会には県内からアナウンス部門に49人、朗読部門に83人がエントリー。八重山からは同部から5人と八重山農林高校から1人が出場。入賞した2人は、予選を突破して両部門16人ずつで行う決勝に進んだ。

 アナウンス部門は、自ら作成した原稿を1分10~1分30秒以内で読むもので、久貝部長は書道に励む高校生を題材に発表。朗読部門は指定された課題図書の中から、1分30秒~2分以内で発表。歴史物が好きな古堅さんは鬼塚忠の「花戦さ」を読んだ。

 県大会3度目の優秀賞となった久貝部長は、「最優秀賞を目指していたのでとても悔しい。制限時間だけを考え、肝心の内容を伝える読みができなかった。この悔しさをバネに、反省点を修正して九州に臨みたい」と抱負を述べ、初入賞の古堅さんは「決勝に残れるとは思っていなかった。さらに上位を目指して読みを磨いていきたい」と喜びを語った。

社会教育活性化探る 地区委員研修会

$
0
0

説明=八重山地区社会教育委員研修会のワークショップで、挙がった意見を模造紙に書き込む出席者=7日午後、市健康福祉センター

 八重山地区の社会教育関係者が一堂に会し、研究協議や意見交換を行う2018年度八重山地区社会教育委員研修会(同委員連絡協議会主催)が7日、石垣市健康福祉センターで、2日間の日程で始まり、出席者26人が講演やワークショップなどを通して、社会教育活動の活性化に向けて必要な取り組みや、資質などを探っている。

 初日の7日は「『活かそうみんなの学び、つなごう八重山の心』の実現に向けて」をテーマにしたワークショップのほか、琉球大学地域連携推進機構生涯学習推進部門教授の背戸博史氏が「社会教育の可能性」の演題で講演した。

 ワークショップでは、同部門准教授の柴田聡史氏が目的や基本的な進め方などを説明した後、出席者が4~5人ずつの4グループに分かれて、各地域や機関、団体などの取り組みや課題、今後の活動展開などを協議。「社会教育団体はあるが、点でしかない。頑張っている団体が一堂に会して発表する場があれば。島々の輪ができたらいい」「学ぶ意欲を持つ人が学ぶ場をより多く持つことでつながりができ、何かに生かそうという意欲を起こす」「世代を超えた学びの場が大切」などの意見があった。

 背戸氏は教育の基本構造や社会教育の射程などを説明した上で、社会教育委員活性化のポイントとして▽事務局担当者の意欲、力量▽同委員個人の意欲、力量▽教育委員会の態度—を挙げ、「課題意識とやる気があればいろんなことができる」と強調。

 社会教育の可能性について「独りよがりな『理想論』や甘美な『べき論』になっていないか。時代に流され、活動が停滞していないか。一つ一つを対話によって検証しながら進むことが重要。社会教育の無限の可能性はその過程にこそある」と述べた。

 2日目の8日は、全国社会教育研究大会参加報告や同協議会の会則などに関する研究討議が行われる。

「自助、共助が最も大事」 市防災講演会

$
0
0

石垣市防災講演会に来場した人たち。災害時に対応などについて学ぶ=7日夜、市民会館中ホール

 災害に強いまちづくり、人づくりなどを目的とした石垣市防災講演会「全市民が防災プロフェッショナル」が7日夜、市民会館中ホールであった。東日本大震災直後から170日余りにわたって避難所の役割を担った南三陸ホテル観洋の女将・阿部憲子氏が「ご縁を大切に~コミュニティーの再構築~」の演題で話し、「避難所として意識したのは、新しいコミュニティーの始まりだということ。震災を通して自助、共助が最も大事だと感じた」と強調した。

 同ホテルは避難所運営の間、レストランの営業を再開、運動不足解消に向けた体操やイベント、洗濯ボランティア、子どもたちの学習支援なども実施。阿部氏は「子どもたちは希望の光。子どもの応援は今も続けている」と紹介した。

 自助について「地元には津波てんてんこと言う言葉があり、バラバラになって高台に逃げろ、自分の命は自分で守るという意味。津波だけでなくどんな災害でも大切な教えだと思う」と紹介した。 

 阿部氏に先立ち、「災害対策において我々が直面する課題」をテーマに講演した県国際交流・人材育成財団国際交流課長の根来全功氏も災害時に必要なこととして「自分と家族が生き残るスキルと知識」を真っ先に挙げ、「防災力はこれに尽きる。この後に支援を必要とする人に寄り添う心が大切だ」と述べた。

 災害時の外国人支援について「語学力はそれほど重要ではない」と指摘、「何に困っているかは、見ればある程度分かる。ジェスチャーだけでも通じる」と寄り添う気持ちの大切さを訴えた。日本に在住している外国人であれば、相手に確実に伝わる「やさしい日本語」の実例も紹介した。

グルメガイドBOOKを発刊 県飲食業組合八重山支部

$
0
0

「八重山グルメガイドBOOK2018」をPRする県飲食業生活衛生同業組合八重山支部の会員ら=7日午後、大浜信泉記念館

 県飲食業生活衛生同業組合八重山支部(浦﨑英樹支部長、122社)は7日、会員店舗を紹介する「八重山グルメガイドBOOK2018」を発刊したと発表した。県内9支部でも初の取り組み。飲食業61店舗が参加している。発行は1万8000部。会員店舗や一部コンビニエンスストアなどで無料配布する。発刊記念として航空券や宿泊券、食事券などが当たるスタンプラリーも実施する。

 観光客向けにはフリーペーパーなどのPRツールがあるが、「八重山圏域内向けの紹介ツールが少ないように思う」として半年前から準備。「住民目線の内容を発行することにより、使いやすい冊子を目指して作成した」という。

 ブックはA4サイズで31ページ。「お食事」「焼き肉・精肉」「仕出し弁当・その他」「居酒屋・バル」「スナック・カラオケ」に分類。料理の写真など店舗情報やPR文を掲載、地図もつけた。

 スタンプラリーは来年6月30日まで。来店1回につき1個。20~50個以上集めると、食事券やアートホテル石垣島宿泊券、ANA(全日本空輸)旅行券などが当たる抽選に参加できる。発刊記念特典としてANAの那覇往復航空券(1人)と福岡往復航空券(1人)を用意、来年1月3日まで応募を受け付ける。

 浦﨑支部長らが大浜信泉記念館で会見し、「ガイドブックはこれまで温めていたもの。特典も用意しているので、ぜひ活用してもらいたい。これを通して飲食業の発展につなげたい」と話し、県本部の赤山丈人副理事長も「ぜひ一家に一冊。家族で楽しみながら利用してもらいたい」とPRした。

竹富町と与那国町でも開催を

$
0
0

 ▽…公益財団法人沖縄県国際交流・人材育成財団の災害時外国人支援サポーター養成講座。避難所運営ゲームでは、参加者らが避難所立ち上げ直後の混乱状況を疑似体験した。石垣市では3回目の講座だが、竹富町や与那国町での開催はまだ無い。離島の離島は災害時の自助共助による初動対応がさらに重要になってくるはず。ぜひ役場と協力して開催を。

 ▽…交流事業で来島している福島県立小野高校の生徒たち。科目の一つに農業はあるものの、総合学科には食品製造施設がないため、加工と販売は通常だとできないといい、八重農の生徒たちとの共同加工実習と販売は貴重な体験に。普段から6次化を経験し、商品を販売する機会が多い八重農生にとっては、購入する側になることは少なく、新鮮な光景だった。今後もアッと驚く商品開発や交流発展に期待。

 ▽…新県立八重山病院が開院して1カ月が過ぎた。特別・一般個室の利用は病院の見込み以上に多かった。件数は述べ333件。プライベートが確保でき、安心してくつろげるスペースとして希望する人が多い。なかには、「家族の最期を個室でみとりたい」と希望する患者の家族も。理由はいろいろあるが、〝安心できる空間〟として個室の果たす役割は大きい。

コラボ商品開発、販売

$
0
0

八重農アグリフード科の2年生とともに、小野高発案の米粉マドレーヌを作る小野高の生徒と教諭ら=8日午前、八重農

 八重山農林高校(山城聡校長、生徒252人)との交流事業で来島している福島県立小野高校(渡邉学校長、生徒281人)の生徒ら13人は8日、同校産の米粉や桜の塩漬け、八重山産の黒糖を使ったコラボ商品「米粉マドレーヌ」など4商品を、八重農アグリフード科の生徒たちとともに作り、校内で販売した。

 交流事業で6次化商品開発を互いに体験してもらおうと、小野高が校内で栽培した、ひとめぼれの米粉20㌔を八重農に提供。7、8日の2日間で、小野高発案のマドレーヌをはじめ、八重農提案のケーキ、クッキー、パンの全4品を製造した。ケーキやパンには、八重農産のサツマイモ、紅イモを使用した。

 午後5時20分ごろから行われた校内販売では、八重農の生徒や教諭たちが長蛇の列をつくり商品を買い求め、30分で完売した。

 八重農は双方の特産品を使った商品開発の継続、小野高はレシピを持ち帰って地元企業とのコラボ商品化などを視野に入れている。

 米粉マドレーヌについて八重農アグリフード科1年の内原七海さん(16)は「米粉を使うことでよりしっとりと仕上がっていた。今後は特産品の桃を使った商品もいつか作ってみたい」と感想。

 小野高3年の駒木根結衣さん(18)は「米粉マドレーヌは、黒糖の主張が強すぎず食べやすく、しっとりしてうまく出来上がったと思う。交流を通して互いに絆を強め合うことができた。後輩たちにはさらに交流を盛り上げていってほしい」と期待した。

 小野高の志賀勲教頭は「2200㌔も離れた学校の生徒たちが一緒に作って販売する体験はなかなかできない。コラボ商品を互いの地で販売することでそれぞれの味や魅力も発信できる。二重三重のプラス効果を感じている」と話した。

詩吟の魅力を講話

$
0
0

児童に詩吟の魅力を紹介する譜久嶺啓二さん=5日午前、真喜良小学校(同校提供)

 真喜良小学校(仲吉永克校長、369人)は5日、地域に住む譜久嶺啓二さん(75)を講師に迎え、全児童を対象に「詩歌の豊かな心と響き」と題して講話を行った。

 譜久嶺さんと詩吟との出合いは1972年。神奈川県で仕事の合間に偶然耳にしたことがきっかけ。Uターン後はしばらく詩吟から離れていたが、18年前から本格的に学び始めた。同時に仲間を募り、琉球岳風会八重山教場を立ち上げた。

 講話で譜久嶺さんは腹式呼吸について説明した後、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を詩吟独特の節回しで紹介。児童も一節を朗読した。

 大濵善太くん(6年)は「詩吟は普通の人では出せない声を出しているのがすごい。もっと、いろんな詩を聞いてみたかった」と感想を語った。

 譜久嶺さんは11年間、真喜良小学校前交差点で交通安全のボランティア活動を継続している。いつもと違う姿に触れ、児童らは驚きながらも講話に聞き入った。


新県立八重山病院 開院から1カ月余り

$
0
0

開院から1カ月余りが経過した新県立八重山病院。患者の声をサービスに反映させる取り組みを進めている=8日午前、エントランスホール

 新県立八重山病院は10月1日の開院から1カ月余り。外来患者数は旧病院よりも増え、多い日で500人を超える。病院引っ越しのため制限していた手術や入院患者の受け入れも通常に戻った。患者から指摘があった各セクションへの案内表示は既設に加え、手作りのものを設置して対応。病院の利用方法も浸透しつつあり、開院当初の慌ただしさから落ち着きをみせている。一方で高齢者や新規患者の中には、広くなった施設に戸惑う人も。

 開院直後、利用者を困らせたのが約500台が利用可能な有料駐車場。駐車券を会計時に窓口で提示し割引きを行うが、システムが分からず、車内に駐車券を忘れ、取りに戻る人が続出した。

 患者増を見越し、会計窓口のスタッフを増員したが、混み合う時間帯もある。今年度中に大型の会計表示モニターを設置して患者を診察・検査に応じて分類、待ち状況や精算案内を知らせるなど混雑緩和を目指す。

 レストランやコンビニも公募型プロポーザル方式で決まり、10月中に開店した。レストラン「七海」は定番の八重山そばや定食のほか、焼きたてパンの販売やカロリーを表示した「健康提案メニュー」も計画中。コンビニは沖縄ファミリーマートが参入。ニーズに応えるため、お産セットや人工肛門用品などの店頭販売も検討している。

 今月出産し、入院中の下地愛さん(35)は「バス・トイレが完備され、きれいな個室で産後も快適に過ごせている」と環境に満足げ。

 検査のために初来院した女性(68)は「ホテルみたいで迷いそうだったが、看護師さんが丁寧に案内してくれて助かった。予約の患者さんが多いせいか、検査時間が8時から11時までかかり、居眠りするところだった」と感想を話した。

 一方、県立病院では初めて導入された320列マルチスライスCTで、脳や心臓の精密検査をしようと他の病院から紹介された患者が増加。利用件数は導入前の一日平均約20件から約30件に。

 篠﨑裕子院長は「検査システムなどを地域の方が利用できる環境も含めて、患者のニーズに沿ったサービスを提供していきたい」と話している。

予算「専決」、野党が批判 与那国町議会

$
0
0

一般質問で、99回に上った議長選をめぐる野党議員の批判に反論する外間守吉町長=8日午前、町議場

 【与那国】9月定例町議会一般質問では、99回に上った町議会の議長選挙をめぐり、10月12日に補正予算案の一部予算額を専決処分した外間守吉町長に野党3氏から批判が相次いだ。

 崎元俊男氏は、与党からの議長選出を外間町長が拒んでいたとの見方を示し、「4年前の改選でも同数となり、町長から与党議員に議長を取るなとの指示があったと聞いている。教育長人事にこだわったのか」と指摘。 

 これに外間町長は「行政側が議会に対して不当な監視はしていない。4年前も(指示は)言っていない。私に非はない」と答えた。

 與那覇英作氏は、専決処分について「なぜこのタイミングなのか。海外出張を控えていたからではないのか。町長の自作自演だ」と追及。田里千代基氏も「10月5日に各課長に海外出張を通知しており、12日の専決処分は最初から仕組みまれ、結果的に混乱を生んだ」と非難した。

 外間町長は「今定例会で行政側の日程を皆さんに配布して確認後、海外出張した。議会が開かれていないので、予算の専決処分ができる町長の権限を行使したまで」と反論、互いに譲らなかった。

事業執行率 わずか14% ふるさと納税活用

$
0
0

 【与那国】9月定例与那国町議会(前西原武三議長)は8日、一般質問を行い、崎元俊男、與那覇英作、田里千代基の3氏が登壇した。2008年度から始まった町の「ふるさと納税」はことし10月末現在、寄付3485件総額2億2742万円に上ったが、これを財源に事業を執行した額は3260万円で、執行率が14%にとどまっていることが分かった。質問した與那覇、田里両氏は「有効利用がなされていない」と指摘、小嶺長典企画財政課課長は「低い執行率は私たちの努力不足。寄付金を集めるほうに走ってしまった。利用する仕組みを見直したい」と述べた。

 同課によると、ふるさと納税は08年度で45件302万円から増減を繰り返していたが、昨年度は、島出身者が匿名で医療福祉への活用にと1億円を寄付したため、過去最高の1535件1億3170万円に達した。

 ふるさと納税による寄付金は町の「バンタどぅなん島基金」として管理されているが、この財源を町民のまちづくり活動や雇用創出などにつなげる「どぅなんファンド」が機能していない。町民がものづくりや新商品の開発などで支援を受ける仕組みとなっているが、昨年度の応募は0件。寄付金は基金に積み立てられたままとなっている。

 これに関連し、1億円の匿名寄付者が赤字運営の続く特別養護老人ホーム「月桃の里」(定員30人)への活用も求めていたが、町は寄付金3500万円を補助金として同ホームに支出していないことも分かった。

 上地常夫総務課長は「施設の経営体質に疑問が残る。施設には町民から指摘があり、寄付者本人にも補助金を出して町民が喜ぶ施設になるかという懸念を申し上げている」と慎重な姿勢を見せた。

 町長寿福祉課によると、同施設の赤字は昨年度で2142万円に上っており、累計赤字額が膨らんでいるという。

 外間守吉町長は、島外の2事業者が同施設を引き継いで運営することに関心を示していることを明らかにし、「水面下でさまざまな話が出ている。2事業者が名乗りを上げているが、今後は寄付者も交えて話し合いたい」と答弁した。

 9月28日に開会した定例会はこの日、閉会した。議長選をめぐる混乱から会期は42日間と長期に及んだ。

 

 【与那国町議会一般質問要旨】

 ▶議長選

 崎元俊男氏=与野党同数で混乱は予想できたのではないか。町長の見解は。

 外間守吉町長=崎元議員のほうが議場にいたので知っている。

 崎元氏=教育長人事にこだわったのか。

 外間町長=行政側が手だてできるものではない。不当な監視をしていない。そのスタンスを貫いた。

 崎元氏=人事案件など、町長の考えを出してコミュニケーションを取りたい。

 外間町長=島の発展のため、行政と議会が車の両輪としていきたいのでよろしくお願いしたい。

 ▶月桃の里への補助金

 與那覇英作氏=1億円の寄付があった。利用者1人当たり2万円補助の状況は。

 南風原弘明長寿福祉課長=与那国在住者がことし4月1日から現在まで10人利用して、補助対象は9人。このうち申請してきたのは4人。残る利用者にも補助適用の申請を呼び掛けている。

 ▶ごみ焼却処理建設事業

 田里千代基氏=進捗(しんちょく)は。

 前大舛和夫まちづくり課長=5月1日に防衛局からが内示あり、補助金申請を本年度末を期限として申請する。発注は来年1、2月の可能性がある。

 田里氏=発注業者は。

 前大舛課長=コンサルに見積もり依頼を行い、十数業者が関心を示したが、4社から見積もりが来た。業者名は明かせない。

 ▶専決処分

 田里氏=最初から専決処分を武器にしたが、結果的に混乱を生んだ。あしき慣例になる。

 外間町長=あしき慣例にならない。議会が開かれないので専決処分した。町長の権限を行使した。

「全世代型社会保障」の前に

$
0
0

 安倍政権が来年10月に消費税を増税し、高齢者に偏りがちな社会保障制度を子育て世代を含む「全世代型」に転換するとしている。財政再建はまた先送りされるのだろうか。

 ■増える外国人労働力

 9月の自民党総裁選で3選された安倍首相は、自身の任期について「今後1年間は働き方改革に集中し、医療・年金改革はその後の2年間で実現する」との考え方を示した。

 今臨時国会で議論されているのは、現行の技能実習生制度に加えて外国人労働者の拡大、長期在留に道を開く入国管理法の改正である。財界の要請だ。

 少子高齢化が進むほど労働人口が減少するのは、避けられない現実。このため政府は技能実習生制度により、外国人労働力を実質的に増加させてきた。

 厚生労働省によれば、その数は2017年で128万人にのぼる。出身国は3割が中国で、次いでベトナム、フィリピンなど。県内のコンビニでもミャンマーなどの若者が働くのを見かける。

 外国人とともに働く。多様な人たちと多様な文化、ともに生きる時代だ。入国管理法が改正されれば、さらに外国人労働者の門戸開放が進む。

 外国人も健康保険や年金保険など日本人と同じルールで働く。当然、社会保障の給付が増えている。

 「全世代」以前に「国際色」が加わっているのに、社会保障をめぐる議論は現実に追いついていない。

 ■「全世代型」の内実

 政権がいう「全世代型社会保障」の内容をみる。

 得られる実質増税分4・6兆円のうち2兆円を幼児教育、保育料無償化など子育て支援充実に充てることで、高齢者に偏りがちな社会保障政策を子育て世代を含めた「全世代型」に切り替えると強調している。

 その具体的な中身となる政策パッケージは「年内に取りまとめる」(菅官房長官)と、何ら示していないのが実情だ。

 「1億総活躍」「女性が輝く社会」「人づくり革命」などと同じ、中身が伴わない大仰なキャッチフレーズでしかない。

 そもそも、日本の社会保障制度は人口ピラミッドが末広がりの昭和30年代に確立された。多くの現役世代が少ない高齢者を担保する。制度の趣旨である。

 その前提が少子高齢化で崩壊してゆくのを知りながら、長年にわたり無策を続けてきた政治にツケが回ってきている。

 「年金100年安心プラン」も、民自公3党合意の「社会保障と税の一体改革」も、もはや風前のともしびと言えよう。

 「待機児童ゼロ」も「介護離職ゼロ」も先送り。国民に痛みを伴う社会保障改革案が示されるのは、おそらく来年7月の参院選後。

 団塊世代を想定した医療・介護の報酬減、負担割合の増、年金先細りなどである。

 ■優先順位が違う

 同時に、何のための消費税増税か、表裏の関係となるべき財政再建が忘れ去られている。安倍政権は、基礎的財政収支の黒字目標を20年度から25年度に先送りした。

 景気対策のプレミアム商品券や軽減税率など小手先に集中し、本来あるべき財政再建を置き去りに議論は混迷を深めている。

 また、国民に増税を押し付ける前に、政治は自ら身を切る改革をしただろうか。参院の議席を6増するなど逆行しているのが実情。

 人口減少、地方衰退、貧困、子育て支援。さまざまな政策課題が顕在化している。改憲など民の暮らしに無縁。安心できる暮らしこそ必要だ。

 政治はあるべき将来像を描けているか。優先順位が違うのではないか。

暦の上では立冬を過ぎた。南国はまだ暑いが、…

$
0
0

 暦の上では立冬を過ぎた。南国はまだ暑いが、日暮れが早くなっており、確実に冬が近づいている。「秋の夜長には読書を」と勧めたいところだが、恥ずかしながら読書が大嫌いだった▼小学校から高校まで読書らしい読書をしたことがない。国語も嫌いで苦手。とくに作文の時間は苦痛だった。普段使っている言葉をなんで勉強しなければならないのかと思っていた▼そんな筆者も高校を卒業してから少しずつ読むように。人との出会いもさることながら、大学時代の読書がなければ今の仕事には就いていなかっただろう。それくらい影響を受けた▼なぜ、本を読むのか?。なぜ、本を読まなくてはいけないのか?、そんな疑問や質問に対し、お笑いタレントで芥川賞作家の又吉直樹さんが真剣に考えたことを「夜を乗り越える」(小学館よしもと新書)にまとめている▼「僕が本を読んでいて、おもしろいなあ、この瞬間だなあと思うのは、普段からなんとなく感じている細かい感覚や自分の中で曖昧模糊(もこ)としていた感情を、文章で的確に表現された時です。自分の感覚の確認。つまり共感です」。それが本のおもしろさの半分。「残りの半分は新しい感覚の発見」。「それがせめぎあっている本が僕は好きです」▼読書の秋。それぞれに楽しもう。(比嘉盛友)

Viewing all 17392 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>