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石垣市 情報共有、大きく改善

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2017年度第2回石垣市在宅医療・介護連携推進協議会(会長・国吉秀樹八重山保健所長、委員20人)が14日午後、市健康福祉センターで開かれ、17年8月に運用を開始した「石垣市入退院時情報共有ルール」により、医療機関と介護支援専門員の間で利用者の情報共有が、前年度と比べ大きく改善されていることが報告された。介護度にかかわらず、全ての利用者に対象枠を広げたことが改善要因のひとつ。同ルールは、切れ目なく必要な医療・介護サービスが受けられ、安心して在宅へ戻れることを目的としている。 

 同ルールの成果を数値化するため、同協議会は17年9月から2カ月間、介護支援員57人にモニタリング調査を実施。利用者の入院133人、退院88人の各ケースから実態を調査した。

 同専門員の利用者入院把握率はルール制定前の75・2%から98・6%へと23・4ポイント増加。医療機関からの退院時に同専門員への連絡率も69%から93・1%へと24・1ポイント上昇し、それぞれ改善がみられた。

 調査の結果、同支援員が利用者の入院を把握して病院に情報提供書を提出する割合も約8割になり、退院時の約6割が本人・家族から同専門員へ連絡をしていることも分かった。

 また、ルール化したことで同専門員と医療側の双方で「連携の方法がわかり情報共有を円滑に行えるようになった」とのアンケート結果もあった。

 一方、同専門員から▽転院時、先に入院していた病院での利用者情報提供書も引き継いでほしい▽退院カンファレンスを依頼したが、医師の都合がつかずできない事がある。医療リスクがある場合は主治医から説明がほしい。医療側から▽退院カンファレンスの必要性について医療側と介護側の認識の違いーなど課題が挙がっている。

 委員からは「ほしい情報が伝わっていないケースがある」「医療機関同士の連携は整っているのか」などの意見もあった。

 同協議会の冒頭、新任委員の佐藤一博氏、石垣肇氏に委嘱状が交付された。


最終処分場 延命化策で市が説明

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一般廃棄物処理基本計画見直し検討委員会で進捗(しんちょく)状況などを報告する市側の担当者ら=14日夜、名蔵公民館

 残余容量が4年分程度と推計されている最終処分場(埋め立て処分場)の延命化策の一つとして、処分場のごみを掘り起こして焼却施設で処理する方法が検討されていることを受け、石垣市は14日夜、焼却施設に近い地区を対象に名蔵公民館で説明会を開き、意見を聞いた。廃プラスチックの焼却が検討課題となっていることに、出席者からは「地域の同意がないと燃やせない」「熱利用ができる新しい焼却施設も同時並行で検討を」とさまざまな意見があり、市側は「住民の意見を聞きながらていねいに進めたい」(前底正之市民保健部長)との考えを示した。

 一般廃棄物処理基本計画見直し検討委(委員長・堤純一郎琉球大学教授、委員12人)では▽掘り起こしたごみの焼却処理▽掘り起こしたごみの島外搬出▽最終処分場のかさ上げーの3案に絞り込み、2月20日の第4回委員会で住民意見を踏まえて検討を加える。市は新年度に実施計画を策定する予定だ。

 掘り起こしごみの焼却処理案では、現施設で主要な設備を入れ替える基幹改修を行うか、新たな場所で新施設を建設するかのいずれか。工事完了までにそれぞれ3年程度、10年程度を要する見込み。可能性の高い現施設焼却処理案では、廃プラの焼却に対応した基幹改良が必要となる。

 市が1996年に現焼却施設を建設する際、ダイオキシンなど有害物質の発生を防止することを目的に、周辺公民館と公害防止協定を締結した経緯がある。

 住民からは「住民の同意がないと廃プラを燃やせないと理解している」と協定の尊重を求める意見のほか、「これから収集される廃プラは燃やしてもいいかもしれないが、掘り起こしたごみは粉じんが出るので認められない」「最終処分場の残余年数が切羽詰まっている中、僕たちが反対すれば悪者になる。10年先を今から考えなければ、同じことを繰り返す」「まず市のビジョンをつくるべきだ」との声もあった。

新庁舎建設費76億円

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基本設計段階での新庁舎の外観イメージ

 世界的な建築家の隈研吾氏主宰の㈱隈研吾建築都市設計事務所が設計を手がけている石垣市役所新庁舎の建設費が現段階で約76億円と積算(速報値)されていることが、新庁舎建設室への取材で分かった。基本計画での概算約64億円を12億円上回っており、同室は、実施設計が完了する3月末までに縮減に向けた調整を行うことにしている。

 市庁舎建設で市は▽建築基準法が求める基準の1・5倍の耐震強度▽100年の供用に耐える建築物—を要求。設計事務所が市内の生コン単価などをもとに積算した結果、約76億円という数字が出た。

 市は、2020年度まで延長された緊急防災・減災事業債(充当率100%)を活用する方針で、同室によると、建設費76億円だと約42億円を同事業債でまかなうことができる。事業債のうち70%が地方交付税として戻ってくることから、市の実質負担額は46億円余り(返済金利抜き)と試算される。

 市は、建設費削減に向けた調整を行った上で新年度の早いうちに発注、20年度内の完成・供用開始を予定している。

 基本設計によると、新庁舎は「石垣の風景を継承するみんなが集う市役所」「あらゆる災害を想定した地域防災の中枢拠点」「石垣の環境ポテンシャルを生かしたライフサイクルコスト低減」「石垣の伝統と風土に根ざした環境建築」「地場素材がつくる新しい石垣のかお」を基本方針とする。

 敷地は、市消防本部と新県立八重山病院の間の3万159平方㍍。このうち7559平方㍍に地下1階、地上3階の鉄筋コンクリート耐火構造の新庁舎を建設する。延べ床面積は1万3565平方㍍。

公明党は中山義隆氏、砂川利勝氏、宮良操氏のうち誰を支持するのか…

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 公明党は中山義隆氏、砂川利勝氏、宮良操氏のうち誰を支持するのかー。石垣市長選の投開票まで約3週間と迫る中、その動向が注目されている。当落の行方と自衛隊配備の是非を大きく左右するからだ▼同党市議の大石行英氏と平良秀之氏は、過去2回とも市長選は中山氏を支持した。しかし今回はまだ態度を明確にしていない▼過去の市議選で両氏が「反対」を表明してきた自衛隊配備が、今回の争点になり中山、砂川両氏は容認、宮良氏が反対と真っ向対立しているからだ▼2010年、14年の市長選では5014票と4022票差で圧勝した中山氏だが、三つどもえの今回は票が分散する。そこで両氏の前回、前々回市議選での総得票2500~2600票余が大きな鍵を握る▼両氏はその2回の市議選の本紙アンケートに、「尖閣の警備態勢は海保で不足と思えない」「国際観光都市を目指す石垣市にとって好ましくない」と配備反対を回答していたが、最終判断はどうか▼各陣営からは①「平和の党」の矜持(きょうじ)を貫き宮良氏を支持②党中央の自公の枠組みで中山氏を支持③保守分裂の中で既に支持者の一部が流れる砂川氏か、あるいはどちらも支持せず自主投票―の観測が流れる。各陣営からラブコールを送られる悩める党に決断の時が迫る。(上地義男)

韓国ツアー、魅力的値段にも

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 ▽…韓国仁川空港からアシアナ航空のチャーター便が約170人を乗せ、石垣空港に降り立った。離島を含めた3泊4日の周遊のツアーで、南国気分を存分に味わう予定。一方、石垣からも韓国3泊4日のツアーが売り出され、価格も3万円台からとかなり魅力的な値段にも、客は24人のみ。平昌五輪も開催中の韓国だが…。

 ▽…きょう16日から確定申告が始まる。国税庁ホームページの確定申告書等作成コーナーで、画面の案内に従って金額などを入力して申告書を作成し、e-Taxで送信するか、印刷して郵送すれば、船に乗って石垣島に来なくても申告が可能だ。離島在住の申告者にこそ利用を進めたいインターネットの利用サービスだ。 

 ▽…崎枝小中学校のふれあい集会は、児童生徒が日ごろお世話になっている地域の人々を招いて開催。教員の力を借りながら生徒会主体で取り組んだ。お菓子も手が込んでいて、配膳から会場の準備、来校客の誘導までもてなしていた。修学旅行中に偶然訪れた京都の高校生たちも、そんな学校と地域のつながりが新鮮だったようだ。旅の良い思い出に。

全教職員に宣誓書配付へ

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飲酒運転根絶宣誓書を読み上げる宮良永秀会長=15日午後、大浜信泉記念館

 5日に石垣市内の小学校に勤務する臨時任用教諭が酒気帯び運転で逮捕されたことを受け、石垣市立小中学校長会(会長・宮良永秀八島小校長)は15日、酒を飲んだ人に運転させないことなどを盛り込んだ飲酒運転根絶宣誓書を全25校の全教職員に配布し、各校長に提出させることを決めた。

 大浜信泉記念館で開かれた市立小中学校校長研修会で承認。2015年3月の小学校教諭による飲酒死亡事故を受け、八重山地区小中学校長会が決めた飲酒運転防止策と同じ内容の決議文も再確認し、宮良会長は「(飲酒運転防止策を)組織の総力を挙げて取り組み、教職員一人一人に服務規律を徹底させ、飲酒運転根絶に向けた取り組みの強化を」と呼び掛けた。

 宣誓書の提出について宮良会長は「教職員一人一人が自覚しない限り、どんなに厳罰化しても対策を示してもだめだと思う。一人一人が意識を持って行動していくための第一歩にしたい」と話した。

防災無線活用し犯罪情報

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重要凶悪事件発生時の防災行政無線活用に関する覚書に締結した与那嶺一文署長(中)、中山義隆市長(左)、西大舛髙旬町長=15日午前、八重山警察署署長室

 八重山警察署(与那嶺一文署長)は15日、石垣市(中山義隆市長)、竹富町(西大舛髙旬町長)と「重要凶悪事件等の発生時における防災行政無線の活用に関する覚書」を締結した。殺人、強盗、放火、強制わいせつなど住民の生命、身体に重大な危険を及ぼすおそれのある犯罪が発生した場合、続発を防ぐため、防災行政無線で一斉に住民へ防犯情報を伝達する。

 必要な防犯情報を防災行政無線で迅速、正確、一斉に発信することで、事件の続発を防止するとともに、速やかな情報収集につなげる狙い。地域と連携した防災行政無線を活用する動きは全国で広がっており、県内14署でもほぼすべてが締結している。

 石垣市では工事中の2機を含め屋外に59機、公共施設などの屋内に124機の無線を設置。竹富町では屋外32機のほか、ほとんどの世帯に個別受信機を置いている。

 八重山署で行われた締結式で、与那嶺署長は「本締結は犯罪に強い地域社会の構築のために非常に重要なもの。より一層安全で安心な地域づくりを推進する」と語った。

 中山市長は「重要凶悪事件発生時に防災無線を有効活用し、迅速に情報を伝達することで、市民の安心安全に大きく寄与するもの」と締結を喜んだ。

 西大舛町長は「住民の安全安心を守るという使命に基づくものであり、警察と連携し、事件等をいち早く解決する一つの手段と捉え、協力体制を堅持していく」と意気込んだ。

石垣島で旧正月を

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バスに乗り込む韓国人観光客=15日、南ぬ島石垣空港

 南ぬ島石垣空港に15日、台湾と韓国からチャーター便が相次いで到着、旧正月(16日)の大型連休を南の島で過ごそうと2便合わせて約320人が来島した。チャイナエアラインが台湾から約150人、アシアナ航空が韓国から約170人を運んだ。韓国からのツアー客は、那覇市内の旅行会社と石垣市の通訳ガイド派遣団体などが連携して誘客したもので、定期路線化を見据えているが、石垣発の搭乗客が少なく、アウトバンドの課題が浮き彫りとなった。

 那覇市内で旅行代理店を運営するハンスアドベンチャーの姜漢植代表取締役社長(カン・ハンシック)によると、韓国の旧盆月の9月にも、アシアナ航空で4便のチャーターを計画しているが、カン社長は「課題はアウトバウンド。今回も石垣からは24人だけ。何とかアウトを売りたい。このままでは、韓国の客の負担が大きくなる」と顔を曇らせる。

 市内の旅行会社では今回、石垣空港発着3泊4日の韓国ツアーを3万3000円台から販売。社員旅行に出発するという女性は「去年は石垣から香港に行った。定期化もいいが、値段次第だと思う。今回の値段(3万3000円~)だから行ける」と話した。

 大嵩久美子観光文化スポーツ局長は「チャーターではなく、定期化を図りたい。そのためには、石垣からの出発客(アウトバウンド)を増やすことだ」と課題を挙げた。

 この日は石垣市職員やミス八重山、市観光交流協会の職員らがチャーター2便を出迎えた。チャイナエアは16日の午前と午後にも1便ずつ到着予定で、午前の便では台湾のプロ球団ラミゴモンキーズの選手約70人が石垣入りする。


甘藷の未来に光を当てるか「宮農7号」の発見

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 ■命を救った芋は上座に

 昨日は旧暦の1月1日、旧正月であった。八重山では旧正月を祝う風習は姿を消し、神行事のなかでしか生きていない。

 石垣市民会館では市主催の生年祝賀会が行われ、お年寄りに頌状と記念品が贈呈された。公民館や老人福祉施設でも生年祝いが催された。

 後期高齢者たちは子供のころから戦争という不幸な時代を必死に生きてきたひとたちだ。「命があるのが不思議なくらいだ」という老人のことばには千金の重みがある。そして、話題になるのが戦中戦後の食糧についてだ。

 米は口に入らず、甘藷(かんしょ)は親指ほどのもの。蘇鉄の実や幹を削り、毒を抜いてたべた。野草、地のり、カタツムリ、食べられるものはなんでも口にした。今ではとても口にすることなどできない。味はまずいが、実が大きくて空腹を満たすのに1個で十分だったという「バカー」という名前の芋、それとは逆にあまりにもおいしいので誰にも言うなということから名前がついたという「インナヨー」。もちろん正式な品種名ではない。

 「沖縄100号」「宮7号」という芋も戦後の食糧難を救った。芋は五穀に入らず米より低く見られているが、芋がなければ生きてこられなかった。上座に祀(まつ)るべきものだ。という年寄りのことばにはなかなかの説得力がある。

 ■中国から導入された甘藷

 先日、戦後の食糧難を救った「宮農7号」と思われる甘藷が九州沖縄農業研究センターなどによって黒島で発見され話題となっている。

 「宮農7号」は1947年に宮古民政府産業試験場で育成され、全県的に普及したといわれる。八重山では宮7号と呼ばれた甘藷であろう。肌が赤く中身が黄色。特徴からして宮農7号にほぼ間違いないと思われる。

 甘藷は1605年、中国・福州から野国総官が導入した。宮古ではそれより先に1597年に砂川親雲上が、八重山では1694年中国に漂流した西表首里大屋子波照間高康が中国から持ち帰った。

 中国からもたらされたので、唐芋(トーム)とか蕃藷(ハンス)と呼ばれた。導入された当時は赤皮に白い身、白皮に白身、赤皮に黄身の品種があったようである。

 石垣ではアッコンというが、伝来当時の甘藷の形容が赤のためについた名前であろう。

 沖縄から薩摩に渡り、カライモ(唐芋)と呼ばれたが、薩摩を経由して全国に普及するにしたがってサツマイモという名称になったといわれる。リューキューイモ、ジキイモ、という琉球系を指す名前の甘藷もあるという。

 八重山では甘藷の普及によって食糧事情が好転し、人口も1706年の9819人から1771年の大津波時には2万8992千人と65年間で約3倍に増加している。

 ■古品種は開発の原点

 沖縄にはどれだけの品種が栽培され、消滅したであろうか。カナアッコン、アーパアッコン、マラゲアッコン、トマイクルー、キンアッコン、ウラーンダー、クラガー、トゥマイクルー、ナガハマー、ユナバルーの名前が伝わっている。

 古文書に白保芋の記載がある。残念ながら現物は残っていないだろう。それでも、「宮7号」のような、古い品種が発見されれば、自然災害や害虫に強いことが証明され、それから遺伝子を取り出し、将来、新しい品種の開発に役立つはずだ。

 黒島の片隅でひっそりと生き延びていた甘藷が甘藷の歴史に新たな一ページを加えることを期待したい。

来年からゴールデンウイーク(GW)が10連休に…

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 来年からゴールデンウイーク(GW)が10連休になるかもしれない。政府が新天皇即位の5月1日を祝日か休日にする方向で検討しているからだ。祝日にすれば、祝日法の規定により、その前後の4月30日と5月2日も休日となり、4月27日から10連休となる▼でも、どれくらいの人がカレンダー通りの休みをとれるのだろう▼「サービス業を死なせる気?」「みんなが休めるわけではない」「子育て中の親は預け先に困る」。ツイッター上ではそんなつぶやきが。祝日や休日に働くサービス業などの人たちや子育て中の親への負担が増えるとの悲鳴だ。「公務員の考えることは休みのことだけか」と怒りの声もあった▼で、日本の祝日はどれくらいあるのか。2017年は17日。プレジデントオンラインによると、世界一多い。有給休暇数は20日で11位。祝日と有給休暇消化数を合わせると27日で6位▼GWの期間、都市の道路は渋滞、行楽施設も混み合う。同じ期間に休みをとる人が多いのだから当然だ。これでは十分に楽しめない▼だったら、自分の好きなときに休暇をとろう。そのほうが、ゆっくりのんびりできる。上から与えられる祝日よりも、有給休暇日数を増やし、個々人で有効に活用できるようにしたらいい。そんな社会がいいな。(比嘉盛友)

八重山らしい牛づくり

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 ▽…沖縄県は全国で4番目の子牛の産地。八重山のセリ市場にも全国から肥育農家が子牛を買いにやってくる。交通費を出してわざわざ八重山まで買いに来るのに、「どこにでもいる血統の牛」では続かない。八重山家畜保健衛生所は、県外から導入した雌牛に県種雄牛を交配し、「八重山らしい牛づくり」に取り組んできた。取引価格も上昇、他の市場にも追いついてきた。地道な努力が実を結ぶ。

 ▽…学校給食功労者の表彰や歯科医師の講演会などが行われた地区学校給食研究協議大会。担当校の伊原間中では会場に取り組みの内容が展示され、出席者が興味深そうに見入っていた。一方、研究会では、県健康教育研究大会の参加報告のみで、同校の実践内容や成果、課題などは発表されないまま講演会に。大会冊子や展示でも内容は把握できるが、少しでも発表時間を設ける必要はなかったか。

 ▽…水環境メッセージ展が開催され、宮良小学校の5、6年生が環境教育で学んだことを発表した。同展には保護者らも出席し、子どもたちの成長を見守った。会場には沈砂池にたまった赤土から製作したシーサーも飾られ、児童の一人は「流れ出た赤土を利用して、何かに生かしたい」と話していた。悪者扱いされている赤土を「新たな資源として活用する」という発想に驚かされた。

盛大に旧正大綱引き 黒島

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旧正月を迎え、大雨をものともせず盛大に行われた黒島東筋集落の伝統神事「大綱引き」=16日午後、伝統芸能館前

 【黒島】旧正月の16日午後、黒島東筋集落の発展と五穀豊穣(ほうじょう)、住民らの無病息災を願う伝統神事「大綱引き」が伝統芸能館前で盛大に行われた。降りしきる大雨のなか、地域住民や石垣在東筋郷友、県内外の観光客ら総出で51年ぶりに新調された大綱約100㍍を引き合い、ことしの豊作を祈願した。

 黒島東筋部落会(又吉英伸会長)では、これまで使用していた大綱が老朽化したことから、住民から寄付金を募り、ことし新たに大綱を製作。有志がおよそ2週間かけてワラ25㌔を編み込み、約50㍍の大綱2本を完成させた。

 大綱引きは同日午後2時すぎ、又吉会長らが集落内にドラの音を響かせると、集落の南北に分かれた住民と郷友が古謡「正月ユンタ」を大声で掛け合い幕開け。

 勇壮なシナヌミンが披露された後、又吉会長が大綱の上に立ち上がり、「北が勝つと豊漁」、「南が勝つと豊作」と伝えられている伝統の一戦を展開。ことしは南が勝利し、一年間の豊作に祈りをささげた。

 最後に南から集落内の農民で、最も偉い人である「チクドゥン」、北からミルクが登場し、チクドゥンに五穀の種子が託された。

 又吉会長は「この大雨は世果報の雨」と話し、「雨のなか、みんなで一致団結し最後まで執り行えた。皆さんに楽しんでもらえて良かった」と笑顔を見せた。

旧正月に長寿祝う

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あやかりの杯の後、中山義隆市長から長寿を祝福される108歳の慶田城ヒテさん=16日午後、市民会館大ホール

 旧正月の16日、石垣市主催の生年祝賀会が市民会館大ホールで開かれ、108歳の茶寿を迎えた慶田城ヒテさん=宮良=をはじめ、97歳のカジマヤー、85歳の生年者が出席、中山義隆市長から頌状と記念品を受けた。

 市内で生年祝いを迎えたのは108歳1人、97歳67人、85歳282人の計350人。午前中には、中山市長と漢那政弘副市長が式典に参加できない16人のお年寄り宅や施設を訪ねた。

 祝賀会では、幕が上がると、97歳以上の生年者が舞台に勢ぞろい。大きな拍手で長寿を祝福した。中山市長が一人一人に頌状を手渡し、108歳の慶田城ヒテさん、97歳の﨑山寛宗さん=大川=が中山市長にあやかりの杯を授けた。

 﨑山さんは「皆さんのおかげでカジマヤーを迎えることができた。これからも石垣市のさらなる発展を心から願う」と話した。

 この後、中山市長は85歳の生年者にも一人ずつ頌状を手渡し、家族らが写真に収めていた。

 中山市長は「皆さんは戦前、戦後の厳しい時代を生き抜き、家族のため、地域のために尽くしてこられた。おかげで、石垣市は目覚ましい発展を遂げることができた」と感謝した。

「新庁舎設計を見直す」 砂川氏が政策発表

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三つの柱と61項目の政策を発表する砂川利勝氏(右は周子夫人、左は友利健一後援会長)=16日午前、後援会事務所

 石垣市長選(3月4日告示、同11日投開票)で、自民党県議の砂川利勝氏(54)は16日、後援会事務所で会見し、「子ども・市民が主役」をテーマにした政策を発表した。

 「対話で創る島づくり」の基本姿勢と陸自配備計画の「平得大俣・白紙」「新庁舎設計見直し」「経済振興で均衡ある島の発展」を柱に各分野61項目。陸自配備先の見直しでは、防衛省がこれまで調査した地点を基本とする意向を明らかにした。ゴルフ場の早期着工も掲げ、個別法がクリアされている場所で推進する考えを示した。砂川氏は「多くの市民の声を反映させた。政治の力でこの島を良くしたい」と意欲を示した。

 陸自配備先候補地の平得大俣東について「周辺地域住民との対話もなく進められ、理解も合意も得られていない。於茂登岳は聖地であり、水の神様が祀(まつ)られ、祭りごとの中心地。そのふもとに配備するのはいかがなものかという思いで白紙に戻す」とした上で「しっかりとした対話をもとに住民合意が得られる場所で推進する」とした。

 新庁舎については建設費が80億円超、市の負担額が40億円超になる試算、「財政を圧迫し、維持管理費や将来的なコストが膨大になることが予想される」として設計をやり直し、機能的・合理的な新庁舎に改めるとともに、財源を子育て支援など教育・福祉政策の充実に充てる考え。建設費については40~50億円規模を想定する。

 政策は▽教育・福祉▽行政・まちづくり▽観光▽農林・畜産▽水産▽環境・景観・文化▽広域圏—の7分野で構成。子どもの貧困対策課の設置、土日・祝日の保育実施、学校・公共施設の点検・修繕、全小中学校へのクーラー設置、市街地でのサッカー施設整備、磯辺・開南地区公民館新築、火葬場の使用料見直し、漁業従事者育成プランの創設などを列挙した。

 学校施設の修繕については「学校修繕費は3億円近くになっており、積もり積もって改善されていない。教育環境がしっかりすれば学力は向上する」、火葬場の使用料では「八重山は一つ。竹富、与那国の住民も市民と同じ料金にすべきだ」と述べた。

視線の先に現実と未来

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 ▽…石垣市子どもセンターのまちづくりサロンが開かれ、地元中学生と地域住民らが理想の石垣島について自由に語り合った。「こんなのは?」「あれも欲しいかも」。和気あいあいと互いのアイデアを膨らませるなか、女の子の一人が「埋め立てた土地が何にも使われてない。せっかくの海が」と顔をしかめる場面も。大人の想像以上に、子どもたちの視線の先には島の現実と未来が色濃く映っているよう。

 ▽…石垣市出身で東京在住の桃原用昇さんが、ことしもひとり親家庭福祉会に劇団四季石垣島公演のチケット30枚を贈呈した。ただでさえ演劇などの鑑賞機会が少ない石垣島。純粋で柔らかい心を持つ時期に、一流の演劇集団が作り上げる夢の世界と触れ合う事は、子どもたちの一つの財産になることだろう。舞台の内容はもちろん、鑑賞後の子どもたちの表情が今から楽しみだ。

 ▽…千葉ロッテマリーンズとラミゴ・モンキーズの「アジアゲートウェイ交流戦パワーシリーズin石垣島」の第1戦は乱打戦の末、ロッテが10|9で勝利した。両軍の応援団や地元の観戦者にとって3本塁打、23安打が飛び交う派手な打撃戦は見応えのある試合だったに違いない。18日の第2戦は一転、締まった投手戦になるのか?、楽しみだ。


電話の向こうから「へばな」ときた…

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 電話の向こうから「へばな」ときた。青森の知人に津軽弁では、さようならをどう言うのかを尋ねたら返ってきた言葉。じぁーねの感じで使っている。元気でね、また会おうねの意味合いだと思うとのこと▼先週の小欄でスマムニのさようならは、代用で恐縮だが「ぶりはい=失礼するね」でどうかと述べたが、それに対しては、早速、字石垣在の60代の男性から、うちの祖父母の世代は、「いきぃてぇくぅ=行って来い」と言い交わしていたことを覚えている。さようならとして使うにはこちらがいいのでは。この機会に多くの方に紹介してほしいとも▼これは中国語の再見、英語のsee youにも通じ滋味に富むいい語感のすまむにだ。「元気で行って無事帰っていらっしゃい」「お達者で、またお会いしましょう」などなどの意で私も愛用することにしたい▼ただ、津軽の友人が言うには、なんでいちいち現代語との対比を気遣わなくてはならないのかと▼友人は、都会暮らしで方言をしゃべって田舎者と笑われたことを経験した世代。田舎に帰り、方言暮らしに戻ったら、あいさつ語など言葉数が少なくても互いの立場を思いやり敬意を表すには、なにひとつ不自由、不足なしと意気軒高▼そうだよね。島でもスマムニでお互いの健康を願い、天気の話をして再会を期する。それで十分かも。(仲間清隆)

やいま石垣さんばしマーケット 綱引きで日台交流

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綱引き大会で日本と台湾の交流を図った=17日夜、やいま石垣さんばしマーケット会場

 千葉ロッテマリーンズとラミゴモンキーズの交流戦を記念して17日夜、やいま石垣さんばしマーケットの会場で「日台交流綱引き大会」が開かれた。琉球華僑総会八重山分会青年部と八重山商工高校の生徒らによる対戦や、M☆SPlash!!(ロッテ)、Lamigirls(ラミゴ)のチアパフォーマーによるパフォーマンスも披露され、日台の交流を図った。会場には、台湾メディアや両チームのファンも詰め掛け、にぎわった。

 綱引きを前に、特別ゲストで侍ジャパンならぬ偽ジャパンのモノマネ芸人「あれ慎之助」、「さかとも」と、「ニッチロー,」が登壇しモノマネで笑いを誘った。

 両チアは、ファンが見守るなかパフォーマンス後に綱引きで対戦。声援を背にうけM☆SPlash!!が勝負を制した。 

 華僑と八商工は3本勝負を行い、華僑が2戦先取で勝利を飾りイベントを終えた。

 ラミゴファンのリー・ジーハンさん(33)は綱引き大会やさんばしマーケットついて「台湾の夜市のような雰囲気。石垣牛がおいしく、舞台や綱引きも見ていて面白かった」と感想を話した。

 同日の昼、会場の舞台では八重山高校と八重山農林高校の両郷土芸能のステージが繰り広げられた。

ロッテ ラミゴと交流戦

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ロッテとラミゴ・モンキーズの交流戦に多くの観客が詰め掛けた=17日午後、市中央運動公園野球場

 千葉ロッテマリーンズと、台湾プロ野球チームラミゴ・モンキーズの「アジアゲートウェイ交流戦パワーシリーズin石垣島」の第1戦が17日午後、市中央運動公園野球場で行われ、両チーム合わせて3本塁打、23安打の乱打戦の末、10|9でロッテが打ち勝った。交流戦の石垣島開催は3年連続。地元の千葉や台湾から駆け付けた両チームの応援団を含め会場は約3000人(主催者発表)の観衆で盛り上がりを見せた。試合前は、両チーム監督への花束贈呈や、中山義隆市長による始球式も行われた。(3面と10面に関連)

 試合は、追いつ追われつのシーソーゲーム。一回裏、ロッテが2番清田の適時打で先制するも、二回表にラミゴの〝獣王〟打線が爆発。7番楊の適時打、1番詹の2点本塁打、4番陳の2点適時打など5点を挙げ逆転した。

 その後、ロッテは三回裏に無死満塁から犠打と適時打で3点、五回に井上がバックスクリーン直撃の2点本塁打で逆転に成功するなど、六回を除くすべての回で得点。

 ラミゴは九回表に敵失や6番林の適時打で1点差まで詰め寄ったが及ばなかった。

 ロッテの井口資仁監督は「打線はいい形でできたが、守備やサインなど見えないところでのミスで投手を助けきれていないところがある。選手自身がわかっていると思う」と、ことし初の対外試合を振り返った。

 第2戦は18日午後1時から同球場で行われる。

ラミゴ・モンキーズ

051001002︱9

13112011×︱10

ロッテ

(ラ)黄子鵬、洪聖鉄、陳敏賜、呉丞哲、游宗儒|劉時豪、廖健冨

(ロ)佐々木、チェン、有吉、成田、土肥、種市、阿部、東條|吉田、江村

▽本塁打=詹智堯、林承飛(以上ラ)、井上(ロ)

▽三塁打=吉田(ロ)

▽二塁打=郭永維、郭嚴文(以上ラ)、藤岡(ロ)

陸自配備計画に反対

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七つの柱と78項目の政策を発表する宮良操氏(右は妙子夫人、左は市議選予定候補者の花谷史郎氏)=17日午後、後援会事務所

 石垣市長選(3月4日告示、同11日投開票)で、革新系前市議の宮良操氏(61)は17日、後援会事務所で会見し、「市政は変えられる。島の未来は市民が決める」をキャッチフレーズにした政策を発表した。「市民の声を市政に生かす」「『子どもは宝』もっと予算を」など七つを柱に78項目。市長給与の10%カットを掲げるなど子どもの支援策を充実させる考え。宮良氏は「すべて実現可能な政策だ」と意欲を見せた。陸自配備問題では「石垣市の未来を脅かす軍事基地配備計画は受け入れず、市民の安心・安全・平和を第一に取り組む」とし、「これがすべての政策の土台だ」と強調した。

 政策の柱はほかに「行きたい!住みたい!石垣島」「豊かさを実感できる島へ」「島のどこに住んでも『良かった』」「安全・便利・暮らしやすいまちに」「市民の安心・安全・平和を第一に」。

 市長給与カットについては「自ら削減して財源確保のスタートにしたい」と述べた。子育て関連では、3万円の出産祝い金創出、高校生までの子ども医療費助成と順次無料化、夜間・休日保育、小中学校へのクーラー完全設置、小中学校の順次給食無料化などを列挙した。

 他の分野では、市長資産など情報公開の徹底、新庁舎建設の地元業者への分離・分割発注、観光地への微生物を活用した最先端バイオトイレ設置、環境保護保全基金の創設、石垣島製糖の建て替え支援、堆肥センターの運営改善、緊急優良母牛更新事業補助金の増額、島産肥育牛の増産、石垣市版地域包括ケアシステムの構築、市立休日夜間診療所の再建、消防士と救急救命士の増員|などを挙げた。

 新庁舎建設について宮良氏は「当初より建設費が高騰するなど課題が惹起されており、建設費を精査した上で市民に公表し、市民の意見を聞く」とした。

 宮良氏は「2期8年間の中山市政を見てきた。市職員として18年勤務し、5期20年の市議を経験する中で訴えてきたこと、感じたことに加え、各地区での懇談会で聞き取り調査したことを政策にまとめた。市民にとってはすべて優先課題となる」と述べた。

松田君(3年)が文科大臣賞 竹富小中

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「第9回全国学校図工・美術写真公募展」で文部科学大臣賞を受賞した竹富小中学校の松田樹君(右)と同校で美術を教える大濱朋子教諭=同校

 【竹富】公益社団法人日本広告写真家協会(白鳥真太郎会長)がこのほど実施した「第9回全国学校図工・美術写真公募展」で、竹富小中学校(島仲信秀校長)の松田樹君(中3)の作品「気ばらし」が文部科学大臣賞を受賞した。またその他に同校から中学生の部に3人、小学生の部に5人が入賞した。公募展には全国38校から小学生992点、中学生2343点、合わせて3335点の応募があった。

 同協会の応募作品は、図工・美術の授業でカメラを使った授業を行った小・中学校を対象に、図工・美術授業にカメラ「写して発見、深まる表現」をテーマとしたもの。

 入賞の知らせに松田君は「聞いた時はうれしかった。まさかこんな賞が取れるとは思っていなかったし、どれだけすごいことなの分からなかったが、地域の人たちに褒められて、すごいことなんだと自信がついた」とうれしそうに話した。

 島仲校長は「小中連携の成果だと思う。日本一の賞を取ったことをうれしく、誇りに思う」と話した。

 授賞式は3月17日東京都写真美術館で行われ、入賞・入選作品はAPAアワード展覧会と併設で同美術館で展示される。

 入賞・入選を果たした児童・生徒は次の通り。

 〈小学生の部〉

 ▽奨励賞=新井結大(小5)、石垣智恵美(同)、野原小春(同)

 ▽入選=登野原和奏(小5)、吉澤優愛(同)

 〈中学生の部〉

 ▽文部科学大臣賞=松田樹(中3)

 ▽審査員特別賞=上野虹紀(中3)

 ▽入選=内盛美生(中1)、野原駆(中2)

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