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希少な固有種も確認 絶滅危惧種の水中昆虫4種

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コナカハグロトンボの成虫(上)、コナカハグロトンボの幼虫(中)、ミネイサワガニ(下)=いずれも内原徹理科教諭提供

 崎枝、石垣第二、名蔵の中学生による八重山水環境調査プロジェクトチームの共同研究では希少な水底生物も採取され、4種の水中昆虫が日本陸水学会から石垣島と西表島にしか分布しない絶滅危惧種の固有種だと認められた。

 固有種と分かったのはミネイサワガニ、コナカハグロトンボ、ミナミタニガワカゲロウ、ヤエヤマシマトビケラ。いずれも2016年8月に名蔵川上流で採取されたもので、県レッドデータブックで絶滅のおそれのある地域個体群などに指定されている。

 16年11月3日、沖縄県立博物館で開催された日本陸水学会第81回大会の陸水底生動物同定会で固有種と認定された。同定に使用された琉球列島の水底生物を紹介するブックレットには、同チームが提供した写真などの資料が使用された。

 共同研究を指導する崎枝小中の内原徹理科教諭は「生徒たちは川で石をひっくり返して見つけ、顕微鏡で確認して、本州とは違う固有種だと知ることができたことが研究の大きな成果だった。八重山の水中昆虫は学術的にも未開拓なので、今後、新種が発見される可能性がある」と期待している。


石垣空港 中型機対応へ 駐機場拡張、来月中に発注

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国際線ターミナルの増改築に合わせ、エプロンも拡張される南ぬ島石垣空港=1月28日午前

 【那覇】県は、2013年3月の南ぬ島石垣空港開港以降続いている乗降客の増加に対応するため、石垣空港ターミナル㈱が行う国際線ターミナルビルの増改築に合わせ、エプロンの拡張を計画している。県空港課によると、現在、実施設計の入札に向けた準備を進めており、3月中に発注する予定だ。17年度内の着工、18年度末の完成、19年度の供用開始を目指す。

 同課によると、現エプロン北側を約59㍍拡張し、中型機の駐機スペースを確保。今後の需要増に備え、空港の機能強化を図る。面積は実施設計で確定する。

 国際線ターミナルビルの増改築は本年度の着工、18年度内の供用開始を予定する。

 計画によると、現行1階建て(面積1335平方㍍)の3.3倍の広さを持つ2階建て(4461平方㍍)に増改築し、ターミナルには専用のボーディングブリッジも設ける。

 1階を到着、2階を出発に分離。1階にチェックインカウンター、入国審査場、税関検査場、2階に出国審査場、待合室(233席)などを整備。1階は国内線と連結させる。

 現行施設は小型機(100席程度)を対象としているが、増改築後はボーイング767、エアバス330の中型機に対応できるようになる。

 現ターミナルは100席程度のチャーター便の旅客取り扱いに特化したコンパクトな施設として整備したが、運航機材の大型化に対応できず、チェックインロビーや搭乗待合室、出入国検査場が手狭となっている。

 石垣空港の乗降客数は国内外からの好調な入域観光を背景に増加しており、16年は開港年の206万9026人から15.4%増の244万6034人となった。

百歳体操、効果を実感

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 ▽…石垣市健康福祉センターで開催された第2回石垣市生活支援サービス協議体委員会では、いきいき百歳体操の効果で介護認定率が低下していることが報告された。体操に参加している畜産農家の委員も「膝が痛かったが、これをやるようになって良くなった。100㍍の選手にもなれるくらい」と実感を込めて語った。

 ▽…稚内養護学校とビデオ通話で交流した八重山特別支援学校の生徒たち。テレビ画面で、石垣から送ったサトウキビを確認すると、キビの正しい食べ方講座を開始。生徒たちは「ガリッ」と音を立ててかじってみせ、「くれぐれも前歯でかじらないように。奥歯でかじってください」と注意。

 ▽…八重山警察署で感謝状の贈呈をうけた同協議会の大田守宣会長と冨里保雄副会長。同協議会は県公安委員会から委属をうけ8人が活動している。大田会長は「住民の中には、警察との敷居を高く感じている方が多い。協議会が懸け橋となり住民の意見を遠慮なく警察に伝えたい」と決意も新た。同協議会の今後のさらなる活躍に期待。

沖縄本島も石垣も大変な事態になってきた。…

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 沖縄本島も石垣も大変な事態になってきた。名護市辺野古では政府が県民の反対を無視してジュゴンの住む海に、巨大なコンクリートブロックを投入して埋め立てを開始。石垣でも沖縄防衛局長が中山市長に早期の自衛隊配備を伝達したのだ▼これに自衛隊配備候補地の周辺住民が「いよいよ恐ろしい状態になってきた」と危機感を語っていたが、まさにその通りで沖縄は本島も宮古も八重山も、日米で「軍事要塞(ようさい)化」が進められ、かつての「沖縄戦」のように再び“国の盾”として戦争の最前線基地になる▼そこで中山市長には「自衛隊は市民同士の対立と分断を招くので事前に断るべきだ」と求めてきたが、これを一切無視して受け入れを表明▼この結果それが現実のものとなり、筆者の周辺でも新空港建設の白保のように、かつての仲間や友人あるいは兄弟親戚同士がたもとを分かって敵対したり、距離を置いたりして賛否で仲たがい。小さな島はあちこちで対立と分断の不幸な状況がみられる▼それを市長は幸せ度調査で石垣市は過去2年3位、2位と上がってきたのでことしは全国1位を目指すと語っていたが、どういう感覚だろうと思う▼トランプ旋風の米社会のように対立と分断では、中山市長の目指す「日本一幸せあふれる石垣市」は“画餅”だろう。(上地義男)

飲酒運転、16年検挙件数が65件 前年比で19・8%減

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 八重山署管内における2016年の飲酒運転による検挙件数は65件と、前年を16件(19.8㌫)下回り、過去5年間で12年に並ぶ少なさとなった。だが、検挙数を時間帯別でみると、午前6時から9時に、全体の36.9㌫に当たる24件が集中し、アルコールが体内に残った状態で運転しているドライバーが多い実態を裏付けた。

 なお16年の県全体の検挙件数は、1856件と15年を224件(12.1㌫)上回り2年連続で全国最多だった。

 八重山署によると、過去5年間の飲酒運転検挙件数は12年65件、13年79件、14年79件、15年81件と増加傾向にあったが、16年は65件と減少した。

 月別では12月が13件と最も多く、曜日別では土曜日12件、日曜・火曜日11件、月曜日10件と週末から週始めにかけ摘発されている。

 また、時間帯別では午前6時〜9時が24件(全体の36.9%)、午後9時〜午前0時、午前0時〜3時で10件ずつ。年齢別では、30代15件、40代14件、50代11件と働き盛りに多い。

 16年に同管内で発生した飲酒運転に絡む事故は、物件事故が8件発生している。

 飲酒運転の検挙件数の減少に同署交通課は「飲酒運転に対する意識が浸透している」と分析。「今後も飲酒運転根絶を目指し、関係機関と連携し取り組んでいきたい」としている。

平均倍率0.78倍 3高校一般入試志願

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 【那覇】県教育庁は9日、2017年度県立高校一般入試初回志願状況を発表した。八重山3高校は、推薦内定者を除く全日制、定時制合わせて528人に対し414人が志願。平均倍率は、0.78倍で114人の定員割れが生じている。県教育庁は23日夜、最終志願者数を発表する。

 八重山高校は定員192人に対して198人が志願し、倍率は1.03倍。八重山商工高校は、全日制の定員140人に対して126人の0.90倍、定時制は定員40人に対して10人で0.25倍。八重山農林高校は、定員156人に対して80人で0.51倍となった。

 定員を上回る志願があった学科・コースは、倍率の高い順に八商工商業科観光コースで定員13人に対して20人の1.54倍、同機械電気科電気コースで定員16人に対して22人の1.38倍、同機械コースで定員18人に対して20人の1.11倍、八重高普通科の定員192人に対して198人の1.03倍と続いた。八商工全日制のその他の学科コースと定時制、八重農の全学科で定員割れとなった。

 八重山特別支援学校は、定員14人に対して7人が志願した。

 県全体では、全日制の定員1万2502人に対して1万2414人が志願し、倍率は0.99倍。定時制の定員520人に対して216人の0.42倍。志願倍率が最も高いのは、沖縄商業国際経済の2.23倍、次いで沖縄水産海洋技術と名護商工電建システム建築技術コースの1.88倍、小禄普通英語コースと那覇西体育の1.84倍(全て全日制)の順。

 志願変更申し出は15、16日。願書取り下げと再出願は22、23日。試験は3月8、9の両日。合格発表は、同15日午前9時に各学校で行われる。詳細は、県教育委員会のウェブサイトでも確認できる。

石垣市甘しょ生産組合設立 生産者15人が結束

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設立準備会で規約の内容などを確認する生産者ら=9日夜、市役所会議室

 石垣ブランドの沖夢紫などの甘しょ生産に取り組む生産者15人が9日、品質の良い原料の安定供給や所得向上などを目的に石垣市甘しょ生産組合(東田盛正組合長)を設立した。3月までに総会を開き、活動計画、収支予算などを決める。石垣市は2007年度に甘しょ産地協議会(会長・石垣克治農政経済課長)を立ち上げ、これまで生産者、加工事業者と連携して産地化を推進。生産者組織の発足を受け、市は4月中に県の農林水産戦略品目拠点産地の認定を目指す。

 市農政経済課は、甘しょが産業として成り立つ必要十分条件として①品質の良い原料を安定的に供給すること②加工事業者が消費動向を注視し、常に新商品を開発すること—を挙げており、組合設立で①の条件をクリア。加工業者には、マーケットリサーチを徹底し、消費者の声を反映した商品づくりを行うとともに、沖夢紫以外の加工原料も活用した新商品の開発を行うなど多様化するニーズに応えるよう努めなければならないとしている。

 拠点産地として生産者の組織化による生産対策、技術対策、経営対策を系統立てて取り組む必要性があることから、今後、作型の適正化、機械化体系の確立、地力の増進、栽培技術の平準化、優良種苗への更新、病害虫対策に取り組むことにしている。サトウキビとの輪作体系の確立も目指す。

 生産者は9日夜、市役所で設立準備会を開き、規約の内容を確認したほか、役員を互選した。

 組合の事務局をみる産地協議会の石垣会長は「責任ある産地として定時、定量、定質の出荷を目指さなければならない。今後、毎月1回、各ほ場を回るなど勉強会を開いていきたい」と述べた。

 組合長以外の役員は次の皆さん。

 ▽副組合長=比屋根和博▽事務局長=大城智芳▽理事=西原茂夫、石垣英昌▽監事=宮良長欣、登野城勝。

愛情たっぷりの応援ブック

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 ▽…八重山農林高校PTAが昨年から卒業生に贈っている新生活応援ブック。1人暮らしの知恵や心構えなどを分かりやすく紹介している。1月から編集作業を開始し、ことしから一言メッセージを書ける欄を設けたほか、レシピや年中行事も追加し、内容がパワーアップ。所々に名言や歌の歌詞なども散りばめられ、父母や教職員の愛情や思いが感じられる。ぜひ活用を。

 ▽…第24回竹富町やまねこマラソン大会がいよいよ開催される。ことしは3部門に36都道府県から1356人がエントリーしており、本番を待ちわびているランナーも多いはずだ。ただ、気がかりなのは気温をはじめとする当日のコンディション。強い風が吹けば体感温度の低下も招く。寒さへの備え、体調管理は万全に。

 ▽…昨年からロッテのキャンプが行われている石垣市中央運動公園の飲食ブースで岡田選手の「66弁当」を販売する池間真裕子さん。休む間もなく夜は本業の居酒屋を笑顔で切り盛り。池間さんは「弁当を買ってくれたお客さんが夜は店にも来てくれる」と感謝。取材で訪れている各スポーツ紙の記者やカメラマンたちにも好評で、1日30個は売れるという。


酉(とり)年にちなんだ話を聞いたり、絵を

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 酉(とり)年にちなんだ話を聞いたり、絵を見たりする機会が多い。自然と、鶏を飼っていた小学生のころがよみがえってくる。1970年生まれだから、今から36年ほど前のこと▼チャーボー(チャボ)と言っていた。右手の小指と薬指で右足、人さし指と中指で左足をそれぞれ挟み込み、腹部を手のひらに乗せ、左手で自転車を運転して遠征に出かけていた▼対戦相手に勝つと、ブロック塀の上に放り投げてやる。すると、着地して羽をパンパンと鳴らし、勝ちどきを上げて応えてくれる。その威風堂々たる様はかっこよかった。自慢だった▼当時、ヤースーというあだ名の先輩が飼っていた鶏が有名だった。アカー(赤)が強い、いや本当はクルー(黒)が強いとか。何度か挑戦したが、歯が立たなかった。最後に挑んだのは、親類から譲ってもらったゴジラの背のようなとさかを持つ「ゴジラカンナー」だった。そう名前も付けていたのだ▼それまで負け知らず。これならいけると満を持して臨んだが、あえなく敗走。敗戦の恐怖や記憶を消し去るため、鶏小屋を真っ暗にした。しかし、その後も、かつての強さを取り戻すことはなかった▼子どものころの大切な思い出の一つ。今も、いろんな遊びが体験できるはず。ゲームを少し置いて外に出よう。(比嘉盛友)

リゾート前のめりを危惧する

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■ホテル日航の6軒分に相当

 個々の記事では伝わらないことがある。リゾートホテル等の開発にかかる報道である。全体像が見えない。

 過去の、特にここ数カ月の本紙報道からカウントしてみる。

 現在、建設が進むのは新川舟蔵のグランヴィリオリゾート石垣島(総客室数100室)、登野城にWBF石垣島(61室)、桴海太田の共立メンテナンス社リゾートスパ仮称ラビスタ石垣島(86室)、着工したのが美崎町のホテルミヤヒラ新館(95室)。これだけで、すでに342室。

 次に、開発構想中なのが、宮良のユニマット社の富裕層向け高級リゾート「アラマンダ石垣」(310室)。同社が手掛けるホテルでは国内最大規模。

 白保では石垣島ホテル&リゾーツ(201室)、川平では世界最大の米ホテルチェーン・マリオット社が、アジア最大級のプールをもつ「マリオットリゾート&スパ イシガキジマ」(360室余)を計画。

 また、ユニマット社は前勢岳北方でゴルフ場付きリゾート「石垣リゾート&コミュニティ」で11階建てホテル1棟、ヴィラ(88戸)も計画している。

 構想中だけでも959室となり、前勢岳北方のホテル室数を合計すると1000室を超えるのは明らか。建設中を含めると1400室近くとなる。既設のホテル日航八重山を六つ、建設するのに相当する。

 このほかにも富裕層を対象としたホテル・ヴィラの開発構想が2件進んでいると聞く。もはや過剰ではないか。

■現実直視の対応が必要 

 昨年の八重山観光は、過去最高124万8000人余を記録した。国内客の伸びが7.5%増に対し、クルーズ船などの国外客は31.3%増、27万人余と急増しており、追い風となっている。

 入域客の2割は宿泊しないクルーズ観光という現実を直視した対応が必要だ。

 業界では、誘客強化で17年入域客の目標を昨年比5%増の131万人に設定している。中山市長も「グレードの高いリゾートを推進する」と強気だ。

 観光は豊かな自然環境や景観、伝統文化によって支えられている。リゾート開発が自然や景観を破壊するようなことがあってはならない。

 先の開発計画・構想のうち、いくつかについては、すでに地域から自然環境への懸念が示され説明会開催等の要求が出ている。反対運動につながるかも知れない。

■地域の声を無視するな

 最も懸念すべきは、石垣市がこれら開発計画への協力姿勢を明らかにしていること。すでに複数の計画に対して農振除外の手続きをとったことはその表れだ。

 ことに川平公民館は、2014年9月に集落北方のホテル計画に対し、農振除外をしないよう石垣市に要請した。にもかかわらず、市は地域より事業者の求めに応じた。

 また、同公民館は先月下旬、市に対し景観計画で定める建物の高さ上限7㍍以上に高層化される可能性があるとして、現行上限を維持するよう要請した。「川平の景観を損ねる」が理由である。

 市はどう判断するか。すでに本年度中の景観計画見直しを予定しているという。いったい誰に向いた政治なのだろう。市民か、事業者か。地域の声を無視してはならない。

 前勢岳北方のゴルフ場開発についてもしかり。すでに中山市長は「ハードルをクリアできるよう」協力を約束している。 

 ラムサール条約登録湿地アンパルの環境保全に影響はないのか。懸念は大きい。バブル再来、乱開発はあってはならない。今こそ立ち止まって考えたい。

 あまりものリゾート開発への傾斜、前のめりを危惧する。

新生活応援ブックを寄贈 3月卒業の3年生84人へ

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八重山農林高校PTAの德山純英会長(右)から新生活応援ブックを受け取る3年生=10日午後、同校体育館

 4月からの新生活を応援しようと八重山農林高校PTAの德山純英会長(58)は10日午後、同校を訪れ、1人暮らしの知恵などをまとめた「新生活応援ブック」を3年生84人に寄贈した。

 PTAの進路支援部会と母親部会が中心となって昨年から行っており、ことしで2回目。

 新生活の準備や引っ越しスケジュールの目安、災害・台風対策、先輩の失敗談などに触れており、特に重要な事項は色分けして分かりやすくした。沖縄の年中行事やレシピなども追加し、内容を充実させている。

 德山会長は「父母の思いがたっぷり詰まった本になっている。新生活を素晴らしいものにするためにもぜひ活用してほしい」と呼び掛けた。

「どぅらい・どぅぐる」開所 東地区に寄り合い所

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待望の施設の完成を祝いテープにハサミを入れる外間町長ら=4日、どぅらい・どぅぐる

 【与那国】島外に住む出身者2人から約4000万円のふるさと納税と土地の提供を受け、町が祖納集落内で整備した東地区の交流施設「どぅらい・どぅぐる」(寄り合い所)のオープニングセレモニーが4日、同施設前で行われ、設置者の外間守吉町長、指定管理者の糸数健一東自治公民館長のほか、建設に関わった業者らがテープカット。敷地内には旗頭が立ち、獅子頭が施設の周りを練り歩き厄払いした。住民らも駆けつけ完成を喜んだ。

 施設は敷地面積が約745平方㍍、延べ床面積は約98平方㍍、コンクリートブロック造り(1部木造)1階建て赤瓦葺。内部には集会室、休憩室、調理室、トイレ、シャワー室などを備える。

 同施設を指定管理する東自治公民館の糸数館長は「館民と共に施設の完成を喜びたい。有効に活用したい」とあいさつ。

 外間町長も「多額の寄付に感謝したい。施設は住民同士の交流に活用してほしい」と述べた。

 祝賀会では「かじゃでぃ風節」「松竹梅」「棒踊り」などが披露され、施設の完成を祝った。

 祝賀に参加した男性は「赤瓦葺の施設は環境に溶け込んでおり、交流の場としてとても良い。気楽に活用できる」と話した。(田頭政英通信員)

台湾から人材確保へ 来月、台北で求人活動

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沖縄就職フェアin台北で台湾からの人材確保に乗り出したNPO法人八重山美ら島塾の事務所=10日午後、石垣港離島ターミナル内

 外国人観光客に対応できる人材育成に取り組んでいるNPO法人八重山美ら島塾(玉城信夫理事長)が台湾国内からの人材確保に向けて動きだした。同塾は、3月に県と沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)が台北市内で初めて開催する「沖縄就職フェアin台北」で日本語学習を行っている台湾人求職者とのマッチングを目指す。今後は多くの人材確保に向けて台湾市内に現地受け入れ拠点の設置も模索しており、石垣で課題となっている多言語に対応できる人材不足の解消と地元企業への人材定着を目指す。

 八重山美ら島塾は、市の「外国人観光客向け観光人材バンク事業」などを受託し、急増する外国人観光客に対応した人材を輩出しているが、市内事業所などから多岐多様化する外国人客への対応依頼は後を絶たない。

 なかでも、外国人観光客が運転するレンタカー事故などで警察や医療機関からの通訳依頼が急増。裁判所から通訳を依頼されるケースもあり、相談や通訳紹介の依頼は年々増加しているという。

 同塾は県内への語学人材確保の受け入れを加速させるOCVBの「沖縄就職フェア」に着目。同フェアは昨年11月に中国福建省で初めて行われ、海外から優秀な人材確保へ向けた雇用を推進。採用後の渡航費や就労ビザなどの諸手続きは事業者が負担する。

 3月に台北で行われる同フェアには現地で日本語を学習した大学生や社会人100~150人が参加する見込み。県内からホテルやダイビング業など全14社が参加。このうち4社が郡内企業という。

 OCVB国内事業部受け入れ推進課の担当者は「海外から優秀な人材を確保することで、自社の受け入れ強化や継続採用に向けた呼び水になり、独自確保につなげられる」と期待した。

 同塾は石垣に勤務する台湾人就労者の受け入れ先として現地に採用拠点を設ける考えも示しており、石垣の需要に合わせて多言語に特化した人材を確保する計画を進めている。

 玉城理事長は「自社で多言語に特化した人材確保は石垣市の観光産業を支えるきっかけになる。今後は派遣業の認可も視野に入れ、人手不足解消に向けて台湾から優秀な人材を確保したい。観光産業を拡大させたい」と述べた。

大会史に大きな足跡残す

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 ▽…第24回竹富町やまねこマラソン大会。最長距離で看板となる23㌔部門では、男子の小林洋さんが優勝し、史上初の3連覇を達成した。何よりうれしいのは地元勢がこの偉業を成し遂げたこと。これまで男女ともに2連覇はあったが、ことしは大会史に大きな足跡を残すレースとなった。

 ▽…商工会女性部主張発表大会で八重山から5年ぶりに最優秀賞に輝いた浦内由美子さん。発表時はジェスチャーや目力にも工夫を重ねて自身の思いを熱弁。そんな浦内さんのラッキーカラーは赤、白、黒ということが最近判明。これを覚えていた市商工会の女性職員が三色が入ったハンカチを本番数日前にプレゼント。壇上で握りしめて本番に臨んだ”お守り”は九州大会でもそばにいる。

 ▽…大陸高気圧の張り出しに伴う強い寒気の影響で2日連続で今季最低を記録した八重山地方。11日は最低気温が石垣市盛山で11.9度、伊原間で12・0度、竹富町大原で12・2度と一段と寒さが増した。今後、徐々に寒さは緩む見通しだが、12日はまだ最低が13度台のようで、寒い十六日祭となりそうだ。

都内の通勤1時間はざらで、私がかつて勤め…

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 都内の通勤1時間はざらで、私がかつて勤めていた職場の同僚も近郊に住んでいると言いながら家から駅までをバスで、その後電車を乗り継ぎ約2時間半かけて通勤していた。あいさつは毎度「お疲れさま」だった▼島へ戻り会社勤めを始めたら通勤は車で18分の近さ、天気のいい日はバイクや自転車を使った。ある日、職場の女の子に「宮良から通っていらっしゃるの、遠くて大変でしょう」と言われ返す言葉がなく困ってしまった▼彼女の頭の中では、通勤は車で5分以内が近い、10分は普通、15分以上は遠いに分類されていた。聞くと近くの店にも車で買い物に行くという、そういえば周りの島人は歩かない人が多い▼どうも遠い、近いを測るのに徒歩での時間をイメージしているようだ。そうだとしたら、宮良までは歩くと2時間余はかかる。遠いに決まっている▼以来、周りとはこの距離感でつきあい、うまくいっている。約束の時間に遅れた時は「遠いせいか途中車が混みあい焦りました」集まりで遅くなりそうな時は「遠いので先に失礼します」など重宝している▼この距離感を町と田舎で言い表すことも。「退職後町に出る用事は告別式だけ、たまには町に出て食事でもしようか」と家人を誘ったら田舎もんと受け取ったのか「同じ市内、何で町なの」。(仲間清隆)


華麗な舞台で一年の締め 虹色コンサートで観客魅了

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「虹色コンサート2017」のオープニングで華麗な演奏と演舞を披露して会場を沸かせた平真小学校マーチングバンドレインボー=11日午後、市民会館大ホール

 平真小学校マーチングバンドレインボーの「虹色コンサート2017」(同実行委員会主催)が11日午後、石垣市民会館大ホールで行われ、子どもたちが一年間を締めくくるステージで、彩り豊かな音色を満員の会場に響かせた。

 同レインボーは1990年に期成会が金管楽器を寄贈したことがきっかけとなり、八重山で初のマーチングバンドとして結成。ことしで26年を迎えた。

 同コンサートは、一年間の活動の締めくくりと卒業を控える6年生の思い出づくりとして毎年開催されている。

 2部構成で行われたコンサートでは、同レインボーによる「オペラ座の怪人」で幕開け。1年の活動を振り返るスライドショーやオリジナルステージで観衆を魅了した。

 また、同レインボーのOBとOGによる「荒野の七人」や平真小職員と元メンバーとのコラボレーション演奏、友情出演した石垣クラウンイーグルスがステージに花を添えた。

大嶺兄弟に熱い声援 ファン3500人が観戦

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ラミゴ・モンキーズのチアガール「ラミガールズ」(右)を前に軽快な応援をみせる台湾から訪れたファン=11日午後、市中央運動公園野球場

 ラミゴモンキーズと千葉ロッテマリーンズの交流戦第1戦には地元や千葉、台湾からファン3500人が駆けつけ、1年ぶりに行われる交流戦を楽しんだ。

 バックネット裏と一塁側、外野席には地元や千葉から訪れたファンがロッテカラーの白いユニホームに身を包み、石垣市出身の大嶺祐太、翔太兄弟のプレーにはひときわ大きな歓声を上げるなどロッテ選手たちに熱い声援を送った。

 ロッテ選手の技に魅了された赤池音二郎(おとじろう)君(登野城小4年)は「(試合は)点の取り合いで盛り上がりがすごかった。(大嶺)翔太選手のタイムリーヒットが出てうれしかった。平沢選手のホームランや守備でのグラブさばきには、さすがプロだと感じた」と喜んだ。

 大嶺翔太選手の同級生で友人のユニホーム姿を初めて目にした西表孫孝さん(25)は「同級生の翔太がヒット2本を打ってくれて喜んだが、八回の満塁のチャンスで打てなかったのは残念。明日も頑張ってほしい」と期待した。

 一方、ラミゴの応援団が陣取った三塁側スタンドには台湾からのチャーター便で訪れたラミゴファンが赤や黒、青などのユニホームに身を包み、音響機材を使って軽快なリズムで選手たちの背中を押した。

 初めて交流戦の応援ツアーに台湾桃園市から家族4人で参加したホォン・ゴーツァオさん(45)は「シーソーゲームの展開で見応えのある試合。初めての石垣島だが、思ったより寒い。空気がきれいなところと石垣牛ハンバーガーがおいしいのが気に入った」と笑顔をみせた。

 同市から友人25人で応援に駆けつけた朱昭蓉(シュ・ショーヨウ)さん(29)は「昨年の交流戦で知り合った仲間とまた石垣に来られたのはうれしい。一生懸命、ラミゴを応援する」と意気込んだ

ロッテ、今季初実戦黒星 ラミゴに4ー10

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アジアゲートウェイ交流戦パワーシリーズ2017が行われ、第1戦はラミゴモンキーズが勝利した=11日午後、市中央運動公園野球場

 千葉ロッテマリーンズと台湾のプロ野球チームラミゴモンキーズの「アジアゲートウェイ交流戦パワーシリーズ2017IN石垣島」の第1戦が、11日午後1時から石垣市中央運動公園野球場で行われ、両チーム合わせて5本塁打、28安打の乱打戦の末、10対4でラミゴが打ち勝った。交流戦は昨年に続き2度目。台湾から駆けつけたラミゴの応援団を含め会場は3500人(千葉ロッテ球団発表)の観衆で盛り上がった。試合前には、両チーム監督への花束贈呈や、石垣第二中学校の宮良忠利君らによる始球式も行われた。(8面に関連)

 試合は、ロッテ先発の大嶺(祐)が二回までラミゴ打線を無安打に抑えていたが、三回表、先頭打者に味方の失策で出塁を許すと、続く7番楊に左翼への2点本塁打を浴び、先制を許す。

 ロッテは、五回7番平沢がライトへソロ本塁打。1死三塁から2番大嶺(翔)がスライダーを右前適時打し同点、大嶺(翔)は3番高濱のヒットで逆転のホームを踏んだ。

 ロッテは七回裏に途中出場の三木のソロ本塁打で1点追加したが、八回に原、九回に黒沢がラミゴ打線につかまり8失点。逆転で敗れた。

 ロッテの伊東勤監督は「久しぶりの実戦、悪くはない。ミスなどもあったが前向きにトライする事が重要」と試合を振り返った。

 第2戦は12日午後1時から同球場で行われる。

ラミゴモンキーズ

002000035−10

000030100−4

ロッテ

(ラ)林樺慶、鄭佳銘、游宗儒、林國裕、陳禹勲−劉時豪

(ロ)大嶺(祐)、二木、宮郫、信樂、原、黒沢−吉田、宗接

▽本塁打=楊岱均、王柏融②(以上ラ)、平沢、三木(以上ロ)

▽三塁打=余徳龍(ラ)、平沢(ロ)

▽二塁打=朱育賢、馮健庭、劉時豪(以上ラ)

雄大な自然満喫 1126人完走

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第24回竹富町やまねこマラソン大会。603人の出走者全員が完走を果たした10㌔部門で、号砲とともにコースに駆け出すランナーたち=11日午後、上原小学校校門前

 【西表】「さわやかに西表島の大自然を走ろう」をテーマに第24回竹富町やまねこマラソン大会(町体育協会主催)が11日午後、上原小学校を発着点に、23㌔、10㌔、3㌔の3部門で行われた。最長距離の23㌔男子は、小林洋さん(38)=小浜島=が優勝し、大会初の3連覇を飾った。同女子は久保田文さん(52)=竹富島=が初めて頂点に立った。大会には3部門合わせて1141人が出走し、風光明媚(めいび)なコースを駆け抜けた。完走者は1126人で、完走率は98・7%だった。正午時点の気温は14・5度、湿度62%、北北東の風4・7㍍だった。

 大会は、午後0時40分に23㌔がスタート。その後、10分間隔で10㌔、3㌔の号砲が鳴った。

 レース中、コース沿道では、住民たちが「頑張れ」などと声援を送りランナーたちの背中を押した。ランナーたちの表情もさまざまで、真剣な顔つきで記録に挑む人、ユニークな衣装で周囲を和やかにする人など思い思いに大会を楽しんでいた。

 10㌔男子は大越護さん(25)=真栄里=、同女子は石川めぐみさん(41)=石垣=がそれぞれ優勝。中学生の3㌔男子は砂川大河君(石垣第二中学校2年)、同女子は狩俣莉子さん(竹富中学校1年)が制した。

 開会式では、大会長の西大舛騠旬町長が「雄大な自然、おのおののペースで走れるところに魅力がある大会。毎年、全国各地から参加があり、リピーターも少なくない。素晴らしいコースを十分に満喫してほしい」と期待した。

 鳩間小中学校教諭の松原範和さん(24)、船浮小中学校教諭の成底美久さん(同)が「寒さに負けず、笑顔で走り抜くことを誓う」と力強く選手宣誓した。

 部門ごとの完走率は、23㌔が97・1%、10㌔が100%、3㌔が98・2%だった。

新庁舎設計説明会に参加を

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 ▽…石垣市が19日午後2時から市健康福祉センターで開催する新庁舎基本設計説明会では、設計業務を担当する隈研吾建築都市設計事務所の隈研吾氏が設計コンセプトを紹介する。隈氏がこれまで設計を手がけた公的施設は観光名所にもなっている。隈氏がどんな考えを持って新庁舎の設計に当たっているか直接聞くことができる。ぜひ参加を。

 ▽…竹富町と県は、世界自然遺産登録に関する取り組みを周知しようと「西表島世界遺産だより」を発行している。ページ中では、写真や図を使いながら分かりやすく取り組みや各種会議の様子を紹介している。町内全世帯に配布しており、関心を深める手だてにもなりそうだ。西表以外の住民の方もぜひ一読を。 

 ▽…1月29日の最終選考で中学バスケの沖縄県選抜チーム12人に選ばれた伊良部由侑。2月4、5日には初めての合同練習にも参加。スタメン争いのライバルは伊良部と同じポジションの1年生2人。「積極的に出てアピールしたい」と話す。しかし合同練習が行われる沖縄本島までの旅費などは実費。大会までだと7回、飛行機代だけでも10万円以上はかかる。離島の経済的負担を軽減するため、何らかの支援策が必要だろう。

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