第137回九州地区高校野球大会に出場の八重山高校は、秀岳館(熊本1位)と対戦する。
秀岳館 1 0 0 3
八重山 0 0 0
秀岳館 有村ー九鬼
八重高 仲山ー又
第137回九州地区高校野球大会に出場の八重山高校は、秀岳館(熊本1位)と対戦する。
秀岳館 1 0 0 3
八重山 0 0 0
秀岳館 有村ー九鬼
八重高 仲山ー又
▽…八重山から3校1団体が出場し、金賞に輝いたマーチングインオキナワ2015。石垣第二中が惜しくも全国出場を逃したが、「今までの中で最高の演技ができた」と黒島清花部長の表情は晴れやか。平真小顧問の慶田盛文さんは「部員はうれし泣きをしていたが、悔し泣きをした人たちの分まで全国で頑張りたい」と意欲。石垣第二中の思いも感じながら、全国でベストを尽くしてほしい。
▽…さわやかな秋晴れとなった25日、健康ウオーキングや石垣島アースライド、サッカーまつりなど各種イベントが行われた。10月もあとわずかとなり、朝夕はめっきり涼しくなったが、日中はまだまだ残暑が厳しく、イベントの参加者も汗をぬぐいながらの競技に。これからは朝夕と日中の気温差が大きくなるが、体調管理にはくれぐれも用心を。
▽…ホテルオークラで美容室を営む与儀みどりさん。皇室の婚礼にも携わってきた経緯から、講演では「衣紋方」や「鬢(びん)付け油」など聞き慣れない言葉も。衣紋方は公式儀礼の着付けを仕切る役職で、鬢付け油は髪を結い上げるために付けるものだが、油を落とすための特殊な「技術」もあるという。
惜しかった。来春のセンバツに王手をかけていた八重山高校は、熊本県代表の秀岳館高校に1対8で敗れ、選抜出場が確実視される準決勝には進出できなかった▼対戦相手の秀岳館高校は八代市にあり、過去2回、甲子園の大舞台を踏んだ強豪校。2001年の夏の甲子園で初出場ながら3回戦まで進み、横浜高校に敗れた。さらに03年の選抜は、2回戦で花咲徳栄に惜敗した▼九州大会で敗れたものの、八重高ナインの活躍は八重山郡民を再び元気づけた。夏の甲子園8強の名門校・興南高校を下し、県代表1位の座を勝ち取った。沖縄の高校は現在、甲子園の常連校であり、全国から集まって合宿、練習試合を行うほどレベルは高い▼高校野球はここのところ、強豪校に全国から優秀な選手が集まり、「セミプロ化」が進む傾向にある。それだと、田舎の学校はなかなか名門校に太刀打ちできない。その壁を乗り越えたのが八重山商工高校だった▼八重山高校はそれに続いた。躍進に次ぐ躍進で、郡民の合言葉は「また甲子園に行こう」である。九州大会で敗れたものの、まだ諦めない。1勝しており、「21世紀枠」の可能性が残されている▼これだけ頑張った八重高ナインだ。ぜひ大舞台を踏ませたい。いま八重山の心はまさしく「ひとつ」。子どもたちを褒め、「出場決定」の吉報を待とう。(黒島安隆)
全国障害者スポーツ大会
第15回全国障害者スポーツ大会「紀の国わかやま大会」に石垣市から出場した青井洸貴(八重山特別支援学校高等部2年)が25日、陸上の知的障害男子共通の走り高跳びで1㍍78㌢の大会新記録で優勝を果たした。青井は「うれしい。支えてくれた先生や監督に感謝の気持ちでいっぱい」と喜びを語った。青井は50㍍でも自己ベストを更新して3位入賞した。
走り高跳びは上位3人が大会記録の1㍍68㌢をクリアし三つどもえの大接戦。青井は1㍍74、76を一発で跳んで、残る2人にプレッシャーをかけた。
同行した谷畑学監督は「一発で跳んだことで洸貴に一気に流れがきた。本番に強いタイプ。跳ぶたびに良くなっていった」と2回目で1㍍78をクリア。
1㍍78㌢というバーの高さに恐怖心は無かったという青井は「『バーは低い。絶対跳べるんだ』という意識で挑んだ。集中できていた」と振り返った。
一人で挑んだ1㍍80は失敗したが、青井は「もう少しだった。高さは1㍍82㌢以上出ているのでまだ跳べる。来年は1㍍80㌢を跳んでリベンジしたい」と決意を語った。
結果は次の通り。
【知的障害少年男子】
▽走り高跳び=①青井洸貴(1㍍78㌢・大会新)
▽50㍍=③青井洸貴(6秒83)
▽走り幅跳び=④福地和人(4㍍87)
▽100㍍=④福地和人(12秒00)
全国大会への切符も 一般部門
第28回マーチングインオキナワ2015には、石垣クラウンイーグルズマーチングバンド(谷口智行団長、団員15人)が初出場で金賞を獲得し、12月の全国大会への切符も手にした。
テーマは「With passion in your heart~熱い思いを胸に~」。少人数ながらパーカッション、管楽器、ガードの3パートで団員がそれぞれ伸び伸びと演技を披露した。
中高校生のリーダーを務める与座英介君(八重高3年)は「県大会では自分たちの雰囲気をつくり出し、楽しめた。全国でもそうできるように頑張り、石垣をアピールしたい」と抱負。
谷口団長は「団員たちのやる気と保護者の支えが一つになった結果だと思う。全国大会では島全体の力を届けたい」と意気込みを語った。
25日に沖縄コンベンションセンターで開かれた第28回マーチングインオキナワ2015(主催・日本マーチングバンド協会沖縄支部・日本バトン協会沖縄支部)で、平真小学校マーチングバンドレインボー(前津海乃部長、部員29人)と石垣第二中学校吹奏楽・マーチングバンド部(黒島清花部長、部員44人)、八重山高校カラーガード部(宮良舞花部長、部員24人)が金賞に輝いた。平真小は12月にさいたまスーパーアリーナ、八重高は来年2月に神奈川県民ホールで開かれる全国大会に出場する。平真小は4年ぶり、八重高は6年連続。
同大会には小学校から一般まで28団体が出場。平真小は「My Favorite Colors」、石垣第二中は「Esperanza~雄大な翼~」、八重高は「Eva~大地の精霊~」のテーマでそれぞれ堂々と演奏、演技を披露した。
平真小の前津部長(6年)は「県大会は緊張したが、今までで一番いい演技ができた。全国大会でも金賞を目指し、トップを取りたい」、八重高の宮良部長(2年)は「県大会は通過点。全国に向けて一から練習に励み、昨年よりも高い結果を出せるように頑張りたい」とそれぞれ意欲。
惜しくも全国大会を逃した石垣第二中の黒島部長(3年)は「結果に悔いは残ったが、自分たちがした演技は最高だったと思う。来年は自分たちの分まで全国でいい結果を残してほしい」と後輩にエールを送った。
一塁側スタンドには、選手の保護者や八重高OBのほか、鹿児島県外からも郷友や野球部OBらが駆けつけた。約70人がオレンジのTシャツや黄色のハチマキを身に着け、メガホンを持って声を張り上げた。4点を追う四回裏、八重高が1点を返すと大騒ぎ。この後、反撃かなわず敗れたが、「感動をありがとう。来年夏に甲子園を目指そう」と期待した。
家族で応援に来ていた又吉海智捕手の姉・智乃さん(25)は今日が誕生日。「地区大会から県大会、九州大会まで来られて毎日が夢のようだった。きょう、夢が覚めてしまったが、夏の大会ではまた夢を見させてほしい」と感謝。
兄の大智さん(23)は「1回戦は緊張しているようだったが、今日は本来の笑顔が出ていてよかった。男兄弟で甲子園に行ける最後のチャンスは一番下の海智なので、夏に向けて家族みんなで協力したい」と話した。
八重高野球部OBの仲里和樹さん(23)は「自分たちが行きたかった甲子園を目指して夏に向けて頑張ってほしい。OBも百パーセントの力を出して応援する」と支援を約束。
同OB会の石垣三夫さん(63)は「地元の子どもたちだけでここまで来られて感動している。あと一歩足りなかったが、修正するところは修正して、夏の大会に向けてほしい」とエール、「選手たちからは応援がうまくなってきていると言われた。夏にはもっとうまくなっていると思う」と笑顔をみせた。
仲山琉斗の姉、真梨奈さん(24)は東京から駆けつけ、「みんなが野球を楽しんでいる様子が伝わってきた。また応援したくなった」と八重高ファンになった。
【鹿児島市で比嘉盛友記者】第137回九州地区高校野球に出場している八重高(沖縄1位)は26日午前、鹿児島市鴨池公園野球場で、25日の2回戦で明豊(大分2位)を4―2で下した秀岳館(熊本1位)と対戦、1―8で敗れた。対戦校の秀岳館は、走攻守三拍子そろった優勝候補。八重高は粘り強い、泥臭い野球で勝利を目指したが及ばなかった。4強進出はならず、自力でのセンバツ甲子園出場を逃した。
後攻めの八重高は初回、2死一塁からエンドランで1点先制され、四回には本塁打を含む長短3安打で3点追加された。八、九回には本塁打など長短6安打で計4点を奪われた。
打線は4点を追う四回、4番黒島投真の右安打、新里光平の四球、6番与那嶺匡の犠打で二、三塁とし、8番又吉海智が投手前の内野安打で1点を返した。なおも一、三塁のチャンスに伊志嶺瑠希が三振、後が続かなかった。
八回には2死から3番東盛隼己、4番黒島の連打が出たが、5番新里光平のバットは空を切った。
先発、仲山琉斗は4回を投げ、1本塁打を含む5安打4失点。五回から継投した黒島投真は7安打、4点を許した。
一塁側スタンドには保護者やOBのほか、同じ離島勢の大島高校の部員も駆けつけ、声援を送り続けた。
秀岳館
100300022―8
000100000―1
八重高
(秀)有村―九鬼
(八)仲山、黒島―又吉
▽本塁打=木村、九鬼(秀)
▽二塁打=天本②、九鬼、木本(秀)
すべての力出し切った
仲里真澄監督の話 現時点で持てるすべての力を出し切った結果。力でねじ伏せられた。選手には、この違いを胸に刻み込んでもらいたい。こういうチームに勝てないと、甲子園という目指すところには行けない。大事なのはこの後。選手たちが悔しい気持ちを持ち続け、オフシーズンでどれだけトレーニングをするかだ。
レベルアップしたい
友利有也主将の話 スピード、パワー、体力すべてが違った。打線をつなごうとしたが、相手ピッチャーに対応できなかった。どんなチームでも、みんなが一つになれば戦えることを実感した。今大会の収穫は、点をとられても、落ち着いてプレーができたこと。オフシーズンでレベルアップしたい。
名護市辺野古に米軍の新基地を建設する問題で石井啓一国土交通相が、翁長雄志知事による埋め立て承認取り消し処分について「著しく公益を害する」として効力を停止した▼県は対抗策として第三者機関「国地方係争処理委員会」に国交相決定の不服審査を申し出る方針を示している。同問題は、予想されてはいたが法廷闘争に向けた国と県の全面対決の構図が一段と鮮明になった▼民意を尊重して辺野古新基地建設に反対する県の姿勢に対し、次から次と押さえ付けの対抗策を打ち出す安倍政権。地域の自立なくして国の存立もないのは一目瞭然なのだが、国の意向に沿わない地域は許さないという強固な:いじめ:が収まる気配はない▼新基地建設に容認の立場の久辺3区への名護市を通さない振興費の支出。処分の申し立てと審査するのも国というあいまいさは、沖縄に対するアメとムチそのものだ。それにしても「ようやりますな」とこぼしたくなるのが偽らざる気持ちである▼米軍統治下の沖縄に君臨したポール・W・キャラウェイ高等弁務官は「沖縄住民の自治は神話でしかなく存在しない」と公言し、琉球政府の権限を制約する旋風を巻き起こした▼時は変わり今の安倍政権のやることなすことは、まさに日本版:キャラウェイ旋風;に等しいと言わざるを得ない。(鬚川修)
■厚かった九州の壁
八重高悲願の“夢実現”はならなかった。第137回九州地区高校野球大会で初戦に勝った八重山高校は、26日の3回戦で熊本代表の秀岳館と対戦したが、1ー8で敗れ4強進出はならなかった。この結果、1勝を挙げた同校はまだ「21世紀枠」の推薦で出場の可能性は残されているものの、残念ながら自力でのセンバツ出場という悲願の“夢甲子園”は果たせなかった。
それは同時に八重山から2006年の八重山商工高校以来10年ぶりの「夢再び」も逃すこととなった。
この日も八重山高校は、持ち前の泥くさい粘りの野球で来春のセンバツ出場をほぼ決定づける4強入りを目指したが、走攻守三拍子そろった優勝候補筆頭の秀岳館に「全ての力を出し切ったが、力でねじ伏せられ」(仲里真澄監督)大差で敗れた。
この結果、残念ながら自力での甲子園出場は果たせなかった。しかし八重山高校にとって今年は、県新人大会と県秋季大会を共に初制覇して九州大会に初出場。初の九州でも甲子園まであと1勝に迫るベスト8入りは、来年夏と秋の大会につながる実りの多い年となった。今年の快進撃に拍手を送り、選手・監督らの大健闘を称えたい。
■急成長した今年の八重高
確かに今年の八重山高校の躍進、急成長ぶりは目を見張るものがある。27年前の夏の大会で、沖縄水産に夢の甲子園までもう一歩の悲願を打ち砕かれて以来、なかなかベスト4の壁を破れずにいたが、8強入りの今年の夏の大会後の新チームになって八重山高校は大きく変わった。
8月の新人大会であれよあれよと勝ち続けて県大会初制覇。続く9月ー10月の秋季大会も新人大会優勝で第一シードとなったが、シード通り4戦を勝ち続けて同大会も頂点に立ち、今回の九州大会初出場への快進撃となった。
何がこうチームを変えたのか。それはどうやら今年チームを率いて6年目を迎えた中部商業出身の仲里真澄監督(36)自身の変化によるようだ。それまでは自分がやりたいことを選手に押し付けて自分が主役を「あくまで主役は選手で監督はわき役」に徹したことで選手に自主性が生まれ、自分たちで考える野球が出来てきたという。
■「夢実現」来年に持ち越し
加えて新人大会優勝の岡山派遣で玉野光南に0ー6、創志学園に4ー12で大敗して有頂天になっていた選手の意識が変化。その中から最終的に1点差で勝てれば良いの「泥臭く粘り強く食らいつく」八重高独自の野球スタイルが生まれ、今年の大躍進となった。
「夢実現」は来年に持ち越しとなったが、今年の選手はすべてが1、2年生。来年はその主力がそっくり残る。新人、秋季の2つの県大会優勝と九州大会出場の自信と経験はチームの大きな力だ。それだけに来年夏と秋の大会で夢実現の可能性はより膨らむ。
監督が言うように、選手たちが今回の悔しい気持ちを持ち続け、オフシーズンで泥臭い粘りの野球に磨きをかけ是非悲願をかなえてほしい。そして八重山の人々を夢再びで甲子園に連れて行ってほしい。あらためて八重山高校の大健闘と快進撃に拍手を贈りたい。
▽…今年9月に西表島で初めて捕獲された特定外来生物「シロアゴガエル」の根絶に向けて関係機関が動きだした。今月行われたモニタリング調査では貯水池に卵が確認され、繁殖の進行が懸念。対策は急務だが、薬剤防除は動植物を含む生態系の影響が心配される。同対策連絡会議では在来種への影響は「やむなし」との判断で、関係者は難しい対応となった。
▽…石垣市農林水産物食材活用イベントでピパーズやモリンガをはじめ、石垣島産食材を使った料理を提供した著名な3人のシェフ。生のピパーズやモリンガの根を使った料理もあり、八重山調理師会のメンバーも驚いた様子。今回のレシピはすべて提供するということなので、地元調理師のメニューに加わることに期待したい。
▽…石垣島でしか手に入らないトレーディングカードゲーム「石垣島シーサーコレクション」。ゲームの遊び方はカードを1枚ずつ出し合いカードが持つパワーポイントが高い方が勝利。だが仲間のカードのサポートパワーや技チップを使うことでパワーを増やすことができる。全部で28種類あるカードから5枚をうまく組み合わせることが勝利のコツ。
環境省の石垣、西表両自然保護官事務所と林野庁、県、石垣市や竹富町で構成する八重山外来種対策連絡会議(事務局・環境省石垣自然保護官事務所、会員15人)は27日午後、国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターで開いた会議で、西表島上原で個体が確認されている特定外来生物「シロアゴガエル」の駆除に薬剤防除を試験的に取り入れる方針を確認した。同事務所の若松徹上席自然保護官は「開発で外来種の侵入リスクが高まっている。世界自然遺産登録を目指す竹富町では外来種の繁殖は望ましくない」と指摘した。
シロアゴガエルは9月2日に西表島上原の沈砂マスでオス2匹が初めて捕獲され、その後、10月初めにはオス4匹が捕獲されたほか、複数の貯水池で数匹の個体と卵塊などが確認されている。
島内で同種のモニタリング調査を行う西表自然保護官事務所によると、上原地区で整備が行われている土地改良区周辺の沈砂池や畑地で相次いで個体が確認されており、担当者は「土地開発で島外からの建築資材に紛れて侵入した可能性が高い。現状は繁殖が進んでいる」と説明した。
根絶に向け試験的に実施する薬剤防除では、生息場所の沈砂池に人体に影響しない塩素剤を投入するほか、半径25㍍の樹木などにクエン酸を散布。沈砂池から対象種以外の小動物や在来種は別の水場に移動することも確認した。
環境省の石垣、西表自然保護官事務所は「西表での繁殖は初期の段階。早急な対策をすれば根絶は可能」とした上で、薬剤による小動物や在来種への影響については「やむを得ない」との見解を示した。
竹富町自然環境課の担当者は「生息場所の分布が広がり、定着期にある。土地改良区周辺の沈砂マスでは生存しにくい対策を講じる。薬剤投入時は近隣住民への周知も必要」と話した。
同対策連絡会議は、郡内に生息する外来種生物と植物の防除、侵入防止対策を目的に同日発足。毎年6月に会議を開き、今後は有識者を招いて生態や効果的な対策を検討する考え。
八重山高校(小成善保校長)と岩手県立盛岡第四高校(髙橋隆校長)の姉妹校交流20周年記念式典が27日午後、八重高体育館であり、両校の生徒や関係者が節目を祝うとともに、今後の交流のさらなる発展を誓った。式典では4個人2団体に感謝状が手渡されたほか、アトラクションでそれぞれの郷土芸能を披露し合い、親睦を深めた。
両校の交流は1993年、記録的な冷夏で大打撃を受けた岩手県の種もみを翌年、石垣島で栽培したことがきっかけ。種もみ増殖のお礼にと95年、岩手県高等学校総合文化祭に八重高郷土芸能部が招待され、盛岡第四高の生徒との交流が始まった。
式典で小成校長は「交流もめでたく”成人式“を迎えた。両校の交流がますます活発になり、末永く続くことを祈念する」、髙橋校長は「生涯にわたって歴史を積み重ねていける学校として絆を強め、姉妹校としての結びつきを確かなものにできるよう願う」とあいさつ。
盛岡第四高生徒会長の鈴木海渡(かいと)君(2年)は「両校が存在する限り交流がずっと続いてほしい。今後も交流を発展させ、私たちの力でよりよいものにしていきたい」、八重高生徒会副会長の張本芽美(めみ)さん(同)は「出会いを大切にし、盛岡第四高の皆さんと親身に仲良く交流できるよう努力したい。これからも末永くよろしく」とそれぞれ話した。
アトラクションでは、盛岡第四高の生徒がさんさ踊り、八重高の生徒が空手演舞と舞踊をそれぞれ繰り広げ、盛り上がった。
夕方からは市内ホテルで祝賀会も開かれ、末永い交流を願った。
感謝状受賞者は次の各氏。
▽個人=鈴木正宏、中野崎邦宏(以上盛岡)、浦内克雄、武富弘次(以上八重山)
▽団体=八重高四高絆会(盛岡)、八重盛48の会(八重山)
■岩手県知事から感謝状
「八重盛48の会」に式典で伝達
八重山高校と盛岡第四高校の姉妹校交流20周年記念式典では、2011年から岩手県宮古市を5年間訪問し、炊き出しや八重山民謡を披露するなど地元住民と交流した八重盛48の会(前大舛良彦会長)に、同県の達増拓也知事から感謝状が贈られた。八重高四高絆会の浅沼良雄会長が48の会初代会長の平田勝男さんに感謝状を伝達した。
48の会はことし9月、最後の炊き出しを行った際、同市の山本正徳市長から感謝状を受けており、それに続く受賞。
平田さんは「地道な活動が認められた。活動は一区切りするが、これを機に高校生に支援をしてほしい。5年たってもほとんど景色は変わっていない。年に一回でも被災地に行くなどしてお互いの絆を強くしてほしい」と話し、生徒が支援に関わることに期待した。
「第10回琉球新報学校新聞コンクール・第17回県中学校社会科新聞コンクール」(琉球新報社など主催)の小学校壁新聞の部で、大本小学校4年の徳琉歌君(10)の「映画館新聞」が県マルチメディア教育研究会会長賞、同5年の大江みちる君(同)の「70 YEARS AGO 1945」が平和祈念賞に輝いたほか、5人が入賞した。郡内小学校からの入賞は同校のみで、中学校は21人が入賞した。
本島の映画館を取材し、上映までの過程やスクリーンの種類、高画質の4K映像などについてまとめた徳君は「映画館が大好きで、将来の夢は石垣島に映画館を造ること。これからも映画について調べていきたい」と意欲。祖父の戦争体験を自作の漫画で表現し、太平洋戦争末期の出来事を年表などで紹介した大江君は「後で祖父に新聞をみせたい。新聞から戦争や原爆の恐ろしさをたくさんの人に感じ取ってもらいたい」と語った。
同校の漢那ひとみ校長は「活字で自分の考えを表現し、工夫を凝らしてまとめる力が付いてきた。今後も学校の伝統としてずっと新聞作りを続けていけたら」と話した。
▽2人以外の入賞者は次の通り。
【小学校壁新聞】
▽金賞=上原花音(同3年)、当銘由羅(同5年)
▽銅賞=川奈巧(同5年)、友寄愛加理(同)、上原花穂(同6年)
【中学校社会科新聞】
▽金賞=大田生吹(名蔵2年)
▽銀賞=比嘉彩香(富野2年)、前泊和希(石垣第二1年)、鳥海拓樹(大浜2年)、安生心優(白保1年)、山口奏空(船浦1年)、下地雪妃(同2年)、稲蔵華子(与那国2年)
▽銅賞=星空(川平3年)、石垣文蘭(崎枝1年)、當銘和輝(名蔵1年)、松本優海(同2年)、下地敦大(石垣第二1年)、前盛夢歩(大浜1年)、大江梨規(同)、平田真由美(同2年)、石塚美南海(同)、祖納大樹(同)、増田天道(白保3年)、村田太陽子(船浦2年)、田島吟(与那国2年)
テレビ番組で「天文学者が選ぶ星がきれいに見える場所三選」に選ばれた石垣市、長野県南牧村、岡山県井原市美星町の観光協会による「第3回日本三選星名所星空サミット」が18日、南牧村で開催され、3地域で連携したユニホームやグッズの製作、天文台の知識検定の実施などについて話し合われた。「宙(そら)ガール」の篠原ともえさんが同サミット大使に任命された。
石垣市からは市観光交流協会の高嶺良晴会長、石垣島天文台の宮地竹史所長らが参加。市が「南の島の星まつり」で実施しているライトダウンの取り組みへ評価が寄せられた。
同村観光協会の新海文人会長は、10年前から同協会が育成に取り組んでいる星ソムリエによる観光客への地域の星に関する情報提供サービスなどを紹介した。
前日17日には、関連イベント「手ぶらde星空観賞会」が行われ、地元の飲食店やアウトドアメーカーなどの物販や野辺山宇宙電波観測所の職員による講演会が開かれた。
八重山地区医師会(上原秀政会長)の学術講演会が24日夜、医療法人上善会介護老人保健施設聖紫花の杜で開かれ、医療関係者らが参加した。
講演会では大原綜合病院特任理事長補佐で健和会大手町病院救急科顧問の井上徹英氏が「過去の災害から何を学ぶか」と題し、東日本大震災や長崎県の雲仙・普賢岳の土石流などの例を挙げて災害時の救急医療のあり方について説明した。
井上氏は人間は自然には勝てず、医師や医療スタッフがいなければ救助された命も無駄になりかねないとし、「大災害時に医療ができることは、まず生き残ること」と述べた。
また、「普段からいろんな状況を想定したシミュレーション訓練を繰り返すことで、どんな状況にも対応できる」と述べ、普段からの積み重ねの大切さを強調した。
石垣市農林水産物食材活用イベント「健康とおいしさ・石垣島素材の魅力を伝えよう!」(市商工会主催)が27日午後、南の美ら花ホテルミヤヒラで行われ、国内の著名なシェフ3氏が石垣島のピパーズやモリンガを活用し、島産食材を使った料理を提案。食材の生産者や八重山調理師会のメンバーらが新たな食材の活用法に驚いた様子だった。
石垣島特有の食品素材の活用方法を提案するとともに、その情報を全国に発信、市場拡大に資することが目的。
会場ではヤマガタサンダンデロシェフの土田学氏、中華料理「美虎(みゆ)」オーナーシェフの五十嵐美幸氏、天ぷら小野店主の志村幸一郎氏が和洋中の料理の実演を交え「石垣島の素材の魅力を伝えるスペシャルメニュー」として、6種の料理を提供。ソルトコーディネーターの青山志穂氏も塩を使ったデザートを提案した。
島産の農林水産物を主体にした各料理ではピパーズやモリンガが使われ、石垣島モリンガ組合の砂川拓也組合長は「モリンガを種から作っているが、有名なシェフの手で調理され、このような形で食卓に並ぶとは思っていなかった。モリンガが島を担う身近な農産物になるように頑張りたい」と喜んだ。
八重山調理師会の根原哲也会長は「このような機会に感謝している。思いも寄らない料理でインパクトがあり参考になった」と話し、市商工会の我喜屋隆会長は「石垣のいろいろな食材を全国に発信する機会にしたい」と述べた。
このほか、ピパーズやモリンガに注目しているライオン㈱研究開発本部戦略推進室長の安達宏氏らによる講演も行われた。
▽…台風21号被害で、与那国町は災害救助法の対象を拡大できないか国、県と調整している。現状では一部損壊と認定された家屋は、法に基づく支援を受けられないためだ。木造家屋住宅などでは一部損壊でも実質的に半壊以上の被害を受けている家屋もある。ぜひ、地域事情を加味した基準で算定のやり直しを。
▽…石垣市男女共同参画計画の第1回会議で人口などの概況が報告された。人口動態では出生死亡の自然増減が2005年の248人から14年には165人まで減少。09年からは転入転出の社会増減もマイナスとなっている。14年の石垣市の人口は4万7067人。第4次総合計画で掲げた2020年の目標人口5万2000人の達成は黄信号状態だ。
▽…統計データなどのビッグデータを活用し、地域の産業構造や人口動態、人の流れなどを可視化する「RESAS(リーサス)」。なじみのないシステム名称だが、今年4月から内閣官房(まち・ひと・しごと創生本部)や経産省が運用開始。地域経済や観光、人口問題の課題解消に役立つとされる。問題は政策に関わる各課の利用状況だが「?」という幹部職員もいるが。
子どもが協力し合いながら花を栽培し、命の大切さや思いやりの精神を身に付ける「人権の花」運動の苗植え付け式が28日午前、指定校の真喜良小学校(宮良勝也校長、児童351人)であり、同校の栽培委員や関係者12人がマリーゴールドの苗を植え付けた。
式で漢那政弘副市長は「水や肥料のほかにぜひ優しい言葉をかけ、素晴らしい花を咲かせてほしい」、石垣人権擁護委員協議会の宮良清盛会長は「友達と協力し、きれいな花をたくさん咲かせ、学校中を花でいっぱいにしてほしい」とあいさつ。
児童会長の畑瀬蘭丸君(6年)は「命の大切さや成長する喜びを感じ、考え、誰にでも思いやりを持って優しく接することができるようにしていこう」と呼びかけた。
宮良会長からプランター、那覇地方法務局石垣支局の大城進支局長から冊子「種をまこう」が贈呈された。
第137回九州地区高校野球大会で秀岳館に1―8で敗れ、惜しくも4強入りを逃した八重山高校野球部の部員ら37人が28日午後、空路帰島した。
南ぬ島石垣空港で保護者や小成善保校長ら学校関係者を前に報告会を開き、友利有也主将は「実力不足が分かった。冬季トレーニングでレベルアップを図りたい。応援ありがとうございました」と感謝した。
仲里真澄監督は「全国レベルの壁にはね返された。何ができて、何が足りないか、ミーティングでしっかり話し合い、全国の大舞台で戦えるチームをつくりたい。今後もより一層の支援をお願いしたい」と述べた。
小成校長は「初出場で次につながる結果を残した。絶対に次につながる。きょうから頑張って」、父母会の喜友名真一副会長は「練習に励んで夢をつかんでもらいたい」とそれぞれ激励した。