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竹富町庁舎移転本格化へ

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■新庁舎のあり方提言

 竹富町の望ましい新庁舎建設の在り方を検討してきた「竹富町新庁舎建設のあり方検討有識者委員会」(上妻毅委員長、委員8人)は23日、川満栄長町長に、新庁舎・支所等の機能分担のあり方として「西表に本庁舎を移転。石垣に支所を新設。各島の出張所の配置、機能を強化」がベストだと提言した。本庁舎の位置を「石垣市に置く」、「西表に移転する」の二つを柱に各島の出張所の機能などを組み合わせた6パターンを設定。8人の委員が「住民の利便性」「地域への貢献」「地域の拠点形成」「効率性」「防災機能」「環境への負荷」の6項目の観点から評価した結果だ。

 提言を受け川満町長は「52年間におよぶ町最大の課題を切り開く糸口となる」と歓迎。今後は庁内で提言内容を検討し、各島々で説明会を開いて住民に説明した後、12月議会までに住民投票条例を議会に上程し、本年度内の住民投票実施を予定している。

■課題は交通アクセス

 提言では、町が今後策定する「新竹富町役場に関する基本方針(仮称)」で、町内の各島・各拠点間の円滑な移動を支える交通ネットワークの拡充と移転の財源、職員の通勤や居住の意向を盛り込むことを求めた。

 離島航路が石垣市を拠点に運航されている現状から、各島々を結ぶ交通ネットワークの構築は以前から指摘されている最大の課題。これが確立できるかどうかが、移転の賛否を左右しそうだ。既存船会社と連携し、実現可能なネットワークパターンを模索し、必要な予算措置を講ずるべきだろう。

 提言されたパターンで唯一、点数(最高24点)がなかったのが「環境への負荷」。庁舎の西表移転に伴い、数十人の職員とその家族が西表に定住することで、庁舎や関連施設、職員住居などの建設が発生する。

 また、人口増に伴う上水や下水、電力需要の増加が周辺環境に影響を及ぼす可能性もある。貴重な動植物を有する西表だけに、環境への負荷を最小限に抑える努力が求められよう。

■移転計画の速度アップ

 竹富町では、町民に移転の賛否を問う住民投票の年度内実施に向け、条例案を12月議会までに提案する方針だ。

だが、移転可否判断は、住民投票の結果に委ねられるだけに、16年度当初で予算を確保し、具体的な取り組みを開始するのは困難だ。

 仮に9月議会で住民投票条例を審議、制定し、投票実施期限の60日間内に住民への説明を済ませれば、16年度当初予算に庁舎移転関連予算をスムーズに反映させることが可能。9月議会で議員提案を模索する動きもあるようで、ぜひ検討すべきだ。

 一方、市内美崎町の現庁舎は津波浸透区域内にある。津波対策で移転の必要性を町の地域防災計画で位置づけ、同区域外となる西表大原の予定地に庁舎を移転・新築することで国の「緊急防災・減災事業」の活用が可能。起債した移転費用の70%が地方交付税で戻るだけに、活用し、町の負担軽減を図るべきだ。その申請期限は16年度。移転計画のスピードアップが必要だ。


八重農郷芸部が優良賞 全国高校総文祭

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全国高校総合文化祭郷土芸能の部で熱演する八重農郷土芸能部の部員たち=7月30日、甲賀市あいこう市民ホール

 第39回全国高校総合文化祭が7月28日から5日間の日程で滋賀県内で開幕。八重山農林高校郷土芸能部(與那嶺理奈部長)は30日、甲賀市あいこう市民ホールで開かれた伝承芸能の部公演に県代表として出場し、優良賞を獲得した。優良賞は2009年の三重大会以来。南風原高校は文化庁長官賞の優秀賞を射止めた。

 八重農は「稲粟の稔り」と題し「コイナユンタ」、「山入らば」「マミドーマ」などを熱演し、大勢の観客から惜しみない拍手を受けた。

 会場には関西みずほ会、近畿八重山郷友会から約30人が訪れ、声援を送った。生徒たちの舞台発表に涙ぐむ姿もみられた。

 與那嶺部長は「日ごろの練習の成果が発揮できたと思う」と話し、東京から応援に駆けつけた同部OGの白玉愛香さんは「レベルアップした後輩の踊りを見ることができた。素晴らしい。よく頑張ってくれた」とたたえた。

 13年前の部長で高文祭の出場経験のある前底伸克さんも福岡県から駆けつけ、後輩たちにエールを送っていた。

 渡久山修校長は「沖縄県から2校も入賞したのは沖縄の芸能が評価されていること。生徒たちも満足できて、自信が持てたと思う」と語った。

 一方、書道の部は大津市の県立体育館であり、八重山高校3年の黒島陽さんの作品「臨・裴将軍詩」に多くの郷友らが感心して見入っていた。(岡田紘二大阪通信員)

中国語で台湾人観光客を案内 八商工観光コースの生徒ら

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台湾人観光客をタクシーまで案内する大城稜さん=30日午後、港湾道路

 授業で中国語を学んでいる八重山商工高校観光コースの生徒らがクルーズ船で訪れた台湾人観光客を案内

し、中国語を実践する取り組みが7月30日から石垣港で始まった。初日は同コースの女子生徒2人が台湾人観光客に行き先を訪ね、タクシーに案内した。

 今回の取り組みは同校が県ハイヤー・タクシー協会八重山支部(請盛真実支部長)の要望を受け実施しているもので、観光コース6人、工業科2人の生徒が8月24日まで計9回予定している。

 台湾から家族4人で訪れた男性は「石垣は5回以上来ている。彼女(大城さん)のことは前に対応してもらったので覚えている。石垣のゆったりできるところがいい」と笑顔で話した。

 昨年に続き、2度目の実践となった観光コース3年の大城稜(りょう)さんは「私のことを覚えていてくれた人がいたことがうれしかった。発音が通じないこともあったが、相手の気持ちを理解しようとする気持ちが大切だと思った」と述べた。

 中国語による案内を初めて体験した同コース2年の金城いちのさんは「全然聞き取れなかった。次回までに勉強して、いろんな人を案内できるようにしたい」と語った。

 同校外国語科の石垣麗子教諭は「生徒たちには中国語での会話はもちろん、外国人と触れ合うことで文化も学んでほしい」と激励した。

3氏が動作法の魅力紹介 琉大公開講座でシンポ

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琉球大学公開講座で動作法の魅力について紹介する同大の金城昇教授(正面右)ら=7月31日午後、市立図書館視聴覚室

 琉球大学の公開講座「こころの健康と動作の心理学」が7月31日午後、石垣市立図書館であり、シンポジウムで琉球大学教授の金城昇さん、元八重山特別支援学校教諭の上原均さん、宮古島徳洲会病院理学療法士の伊志嶺ユカリさんが動作法の魅力について語った。

 動作法は、動作訓練を通じて姿勢や緊張に気づき、発達の促進や心身の緊張緩和を図る心理療法。

 金城さんは読谷村介護予防事業で動作法プログラムを実践し、▽運動器の機能改善だけでなく口腔(こうくう)機能や栄養改善、心のケアにも効果がみられた▽腰痛や肩凝りなどの痛みが減少し、生活の質の向上につながった―などの効果が得られたことを紹介。「10回講座に来た高齢者を調べると要介護認定発生率はほぼゼロだった。効果があるところに動作法の魅力がある」と強調した。

 上原さんは会話が通じづらく、自傷行為もあった自閉症の子どもに対して動作法を実践。「目と目を合わせて話し、掃除もできるようになった。動作を一緒に繰り返すことで他者の意図を感じ、自分の心や動きをコントロールできるようになった」と述べた。

 伊志嶺さんは病院での事例に触れ、「運動を全然していなかった人が自分からするようになった。患者の治ろうとする気持ちを信じられるようになった」と、その良さについて語った。

 シンポに先立ち、中村学園大学の針塚進教授の講話もあり、動作法や心と身体の関係などについて説明した。

物損事故が増加662件 レンタカー事故が3割

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 八重山署(前田達史署長)は7月31日、1―6月までの上半期の交通事故発生状況を発表した。それによると、人身事故は41件と前年同期より8件減少したが、物損事故は662件と39件増えた。観光客が運転するレンタカーの事故が183件と前年同期より39件増加したため。物損事故全体の3割を占めており、同署ではレンタカー利用者に「車を運転する際は左右・前後方に注意して」と呼びかけている。

 レンタカーによる物損事故の3割が駐車場内で発生しており 同署の与那覇長次交通課長は「ホテルや観光地の駐車場での事故が多い。速度が出ていないので人身事故に至っていないのが幸い」と話した。

 レンタカーによる人身事故は2件(同1件減)だった。

 一方、人身事故は交差点での出合い頭の事故が15件(36%)で最も多く、追突8件(同19%)、右左折時が6件(同14%)だった。

 曜日別では週末で15件(同36%)、昼夜別では昼間の発生が32件(同78%)と多かった。

 65歳以上の高齢者による事故は8件(同19%)で、県全体の15%より4・5ポイント高かった。

 例年、7―8月の夏休み期間中に事故が多発していることから、砂川広志副署長は「交通ルールとマナーを順守するとともに、過労運転にも気を付けて」と呼びかけている。

「パインの日」で独自イベント求める声 出荷ピーク過ぎ時期合わず

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 8月1日は「パインの日」。県などが制定したもので、本島では例年、イベントなどが開催されているが、八重山ではすでに出荷のピークを過ぎているため、PR行事は予定されていない。以前は7月にパイン祭りが行われていたが、現在は途絶えており、生産農家からは「パインの日より早い時期に、独自にイベントをしてPRすべきではないか」との声が挙がっている。

 郡内のパイナップル生産は石垣島と西表島で行われており、収穫面積は2009年から100㌶台で推移、石垣市と竹富町によると、2014年には計150台㌶(石垣市133㌶、竹富町21㌶)と拡大した。14年は1620㌧を出荷、15年は2172㌧が見込まれている。品種は大玉のハワイ種から、生果専用で小玉のボゴールやソフトタッチへの切り替えが進んでいる。

 パインは贈答品などとして人気が高まっており、八重山産のブランド力の強化が求められている。

 JAおきなわ八重山地区営農振興センターは2010年まで、旬を迎える7月にパイン祭りを開催、試食や即売会を通して夏の味覚をアピールしてきたが、11年以降は開いていない。JAファーマーズマーケットやえやまゆらてぃく市場が7月に店内でマンゴーとパインのフェアを行っているのみ。

 パインを栽培するJAおきなわ八重山支店青壮年部の伊志嶺雅也部長は「パインの日は、本島北部の基準に合わせたもの。八重山では収穫が終わりに近づいている。その前に独自のイベントができないか」と話し、同支店パイン生産部会の知念辰憲部会長は「来年は、出荷ピークを前に行政やJAと連携して取り組みを考えたい」としている。

ごみだけでなく臭いも…

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 ▽…浦田原排水路下流で1日行われた清掃活動。参加者は約500㍍先の下流までカヌーで行き、ごみを集めた。重機などは入れられず、人力が頼り。場所によっては腰まで水につかりながら、マングローブ林からごみを引っ張り出した。下流は流れが悪く、ヘドロがたまっており、ごみ同様に臭いもひどかった。

 ▽…黄金週間から八重山のビーチで海上パトロールを行っている警察用船舶「しらはま」。総トン数21㌧、全長18・5㍍で幅4・5㍍。巡航速度は32ノットで最大速度は45ノット。「しらはま」の乗組員は八重山署地域課に所属する。パトロール以外に各離島に署員を搬送したり、遭難者の捜索活動も行う。航海士の普天間充警部補は船長歴10年以上の海のベテラン。「水難事故を1件でもなくしたい」と操舵(そうだ)にも力が入る。

 ▽…那須ブラーゼンの新城雄大の帰省に合わせて、初めて石垣島を訪れた宇都宮ブリッツェン所属の城田大和(北中城高卒)。自転車のトレーニング地としての石垣島を「最適だ」と高評価。細かなアップダウンなどテクニカルなコースとしてもさることながら、「車もゆっくり走っていて、優しい」と好印象だったようだ。

公道の植栽ますに茅(カヤ)、ギンネム、牧…

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 公道の植栽ますに茅(カヤ)、ギンネム、牧草類が侵入繁茂し管理者を困らせている。役所が長年その根治に工夫を重ねているがこれといった決め手はないようだ▼現在も宮良坂下の国道沿いで芝草による被覆実験が進行中。芝草の根張りで押さえ込む作戦と見たが、そうは問屋が卸さないのも雑草の生命力。今の管理状態では茅などに押され逆転してしまうのではないか▼芝に紛れた雑草は、一つずつ根気よく除去することが肝要で広範囲にわたる公道に、そんな予算付けが可能だろうか。根治の確実な方法は専門業者による植栽ますの土の入れ替え、または改良と常緑植物の葉の茂りによるマルチ(被覆)だと思う▼かつてマルチ効果を期待された外来のキク科ウエデリアが導入されたことがある。本命登場と期待された。繁茂力が旺盛で植栽ますを飛び出し歩道まで覆ってしまったのにはビックリした▼そのうち行政に苦情が挙がったのだろう、伐採されたウエデリアが道路わきの原野などに捨て置かれているのを見かけた。それらが生き延び、あちこちで繁殖し現在、迷惑植物になっていることは周知の通り。皮肉なことにウエデリアは原野や農地の一部でしっかり雑草を押さえ込んでいる▼ならば公道にもう一度ウエデリアを登場させたい。計画的な管理で。(仲間清隆)


グリーンフラッシュを撮影

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太陽の縁でみられたグリーンフラッシュ(7月31日午後7時29分、石垣島天文台の花山秀和研究員撮影)

 水平線に太陽が沈む最後の瞬間に、太陽の光が屈折して緑色にみえるグリーンフラッシュという現象を、石垣島天文台が7月30日、撮影に成功した。

 同天文台によると、沈みきらない太陽の縁でみられるのは珍しいという。同日は空気が澄み、水平線までの見通しも良かったため、この現象が起きたという。

パインなど特産品に舌鼓

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パインジュースなど島々の特産品を堪能する観光客ら=1日午後、石垣港離島ターミナル

竹富町観光協会

 

 「観光の日」の1日は「パインの日」でもあり、竹富町観光協会(上亀直之会長)と同協会青年部(仲里一也部長)は同日午後、石垣港離島ターミナルでパインジュースを振る舞った。黒糖蜜の試食やさんぴん茶の試飲、黒糖の配布なども行い、離島観光をPRした。同町のマスコットキャラクター「ピカリャ~」も登場し、観光客を歓迎した。

 観光客らはパインジュースや黒糖蜜など、同町の特産品の味を堪能。家族旅行で訪れた山中仁志さん(38)=横浜市=は「初めて黒糖蜜を食べたが、甘さが濃厚なのにさっぱりしていておいしい。お土産に買って帰りたい」と話した。 

 上亀会長は「竹富町の島々はそれぞれ違った顔を持った遊び場なので、観光客の皆さんにはすべての島を楽しんでほしい」と話した。

森林保護地域の面積を拡大

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森林生態系保護地域が拡大される西表島(資料写真)

2万2367㌶に 西表

 

 林野庁九州森林管理局は7月29日、国の特別天然記念物のイリオモテヤマネコなど貴重な野生動植物が生息する西表島森林生態系保護地域を現在の2万471㌶から2万2367㌶に拡充する方針を固めた。

 拡充する地域は分収造林地として民間企業と国が共同で育成してきた場所。

 民間企業側が「世界自然遺産への登録を目指している西表島での自然保護・生物多様性保全への貢献」として同地域の使用解除を申請したことを受け、同管理局では同保護地域の拡充を図ることにした。

 今後、有識者からなる委員会で現地調査などを行う。

 同管理局では貴重な森林生態系を保護するため、1991年に同保護地域を設定している。

パラ陸上応援ソング、作詞作曲は市出身

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パラ陸上応援ソング「風となれ~It's Jumpin Now!!~」を制作したAKARIのイシキヒカルさん(右)と南風野亘康さん(AKARI提供)

イシキさん「頑張る人の支えに」

 

 石垣島を拠点に活動しているアコースティックデュオ「AKARI~あかり」(イシキヒカル、南風野亘康)が作詞・作曲を手がけた日本パラ陸上競技連盟(吉松時義会長)のパラ陸上応援ソング「風となれ~It's Jumpin Now!!~」がこのほど完成した。日本選手権などの大規模な大会や同連盟のイベントで使用される。イシキさんは「選手の皆さんや目標に向かって頑張っている人たちの支えになれば」と期待している。

 八重山商工高校が甲子園に出場した際に専属トレーナーを務め、石垣市を拠点にスポーツ合宿の招致などを手掛けたこともある三井利仁さん(51)=同連盟理事長=が1月、知り合いのAKARIに応援ソングの制作を依頼。

 「AKARI~あかり」の2人は八重山を拠点に活動しているRYO|TAさんの協力を得て完成。制作を諦めかけたこともあったというイシキさんは「諦めずに完成することができた。この曲は自分たちにとっても応援歌」と話す。

 三井さんは「選手の可能性が詰まったすばらしい応援ソング。この曲で来年のパラリンピックで好成績を狙いたい」と述べた。

 AKARIは16日午後4時からANAインターコンチネンタル石垣リゾートで開かれる第1回地ビール祭りに出演し、「風となれ」を披露する。応援ソングは同連盟ホームページ(http://www.jaafd.org/)でも聞くことができる。

配備反対の声結集を

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「石垣島への自衛隊配備を止める住民の会」の結成総会を8日に開くことを発表する呼びかけ人ら=1日午前、官公労共済会館

署名活動や協力体制を構築

 

 石垣島への自衛隊配備阻止に向けて、「石垣島への自衛隊配備を止める住民の会」が8日に結成される。7月31日現在の呼びかけ人は石垣市内に住む131人。今後、竹富、与那国の両町在住者や八重山出身者らにも参加を呼びかけるとともに、総理大臣と防衛大臣に自衛隊配備反対を訴えるための署名活動を展開する。自衛隊配備計画に反対する宮古島市や奄美市の市民団体との協力体制も構築したい考え。

 石垣島への自衛隊配備をめぐっては、5月11日に左藤章防衛副大臣が来島、中山義隆石垣市長と面談して候補地調査協力への了承を得た。6月24日には沖縄防衛局の森浩久企画部長が中山市長に調査に入ることを報告している。

 同会の呼びかけ人約30人は1日午前、官公労共済会館で会見し、上原均氏が「自衛隊配備反対の声を結集するための受け皿として、各界各層を網羅した住民の会を設立し、配備反対の声を発信していきたい」と同会設立の趣旨を説明。

 共同代表には下野栄信、仲座初枝、上原秀政の3氏が内定しており、下野氏は「ことしになって自衛隊配備に向けた展開が加速している」、仲座氏は「自衛隊は危険な職業だということを子どもたちに伝えていかなければならない」とそれぞれ述べた。

 同会は8日午後7時から、市健康福祉センターで結成集会を開いた後、沖縄国際大学非常勤講師のフリージャーナリスト、屋良朝博氏を講師に招いて講演会を行う。

苦手なことの一つが展示会…

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 苦手なことの一つが展示会などの芳名帳に名前を書くこと。小学生のころ習っていた書道を続けていたら今ごろは…と後悔する▼茅原書藝会主宰で鵬成会会長の茅原南龍氏が久々に郷里で講演し、自身の名前に誇りを持つことの大切さ、名は人を育ててくれる資源だと説いた▼南龍氏が自分の名前に誇りを持ったのは20歳のころ、誰よりも上手に書きたいとの思いから書を始め、27歳で消防職員を退職、本格的に書家を志し、40年余、いちずに夢を追い求めてきた▼また母・春さんへの感謝の気持ちを忘れたくないという南龍氏の残したい言葉が「母さんは世界一の先生」。この言葉を聞いた時、テレビで紹介されていたダウン症の女流書家・金澤翔子さんのことを思い浮かべた。彼女も母親で書家の泰子さんと二人三脚で5歳のころから書に打ち込み、今では一流の書家として精力的に活動している▼「書があったから二人は生きてこられた」と母娘で苦悩を乗り越え、障害を感じさせない生き生きとした力強い筆遣いは相当な努力を重ねてきた結果だと心打たれた▼これからも生涯をかけて書を極め、「生涯現役」の夢を追いかけると気概あふれる南龍氏、翔子さんにしても「夢」は人を磨いてくれるもの、目標に向かい継続して取り組むことの大切さをあらためて考えさせられた。(辻本順子)

何らかの事故防止策が必要

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 ▽…旧石垣空港方面から一般廃棄物最終処分場に向かう市道の交差点で2日、普通乗用車同士が衝突する事故があった。東西に走る道路に一時停止の表示があり、ミラーも設置されているが、優先道路にそのまま直進してくる車両もあり、ひやっとさせられたドライバーも少なくない。要注意の交差点となっており、何らかの事故防止対策が取れないか。

 ▽…旗頭のさおを新調した登野城字会。昨年は台風の影響で風が強かったため「さおが折れないか心配だった」と川平永光会長。「竹は硬いので急に折れる。(主軸となる竹に)マメ竹を上手に巻くことが重要だ」と、今年は台風13号の影響が懸念されているだけに念入りに補強を施していた。

 ▽…黒島公民館の豊年祭で行われたパーレー競漕。宮里海岸に準備されたコースは午前中、海と陸が同じぐらいの広さだったが、潮が引いた午後2時ごろには約4分の3が陸地となり、関係者も「こんなに潮が引くのは久しぶりだ」と驚いた様子。「パーレー競漕」ならぬ「ウーニ競走」の展開に、観客席からは各村のウーニに大きな声援が送られた。


夏休み返上、先生大忙し

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石垣小学校の校内研修で、仲松久弥教諭の説明に聞き入る教諭ら=7月27日午前、同校図書室

 読者の皆さんは、小中学校の教諭たちが夏休み期間中にどのように過ごしているかご存じだろうか?保護者の中には「何をしているのか分からない」(40代)という人も。先生たちはどのような1日を送っているのか。学校現場に聞いてみた。(松井弥恵子記者)

   ■校外で研修も

  教諭の出勤時間は小中学校ともに午前8時15分から午後4時45分。

 石垣小学校(西原貴和子校長)の仲松久弥教諭(35)は7月27日、午前7時50分に出勤。同8時15分から職員朝会に出席し、同30分から9時までは学校の清掃に汗を流した。

 同30分からは校内研修で自身が講師を務め、前任校でのNIE(学校などで新聞を教材として活用する取り組み)などについて説明。研修は正午ごろまで続き、標準学力調査の分析なども行った。午後からは自身の学級の事務作業や2学期の行事に関する打ち合わせ、行政関係者の学校訪問への対応などに追われた。

 同校の玻名城太詩教頭によると、学校以外の場所で開かれる初任者研修や教職経験者研修、県立総合教育センターの短期研修などのため、学校にいない教諭は多いという。

 全児童を対象に勉強会を行う「サマースクール」や補習、個別指導なども夏休み期間中に組んでおり、教諭や学校教育支援員などが指導に当たる。石垣第二中学校の﨑山晃校長によると、同様の取り組みは同校でも行っているという。

 ■自費でスキルアップ

 同日午後は真喜良小学校(宮良勝也校長)でも校内研修があり、全国学力・学習状況調査の結果を確認したほか、教諭たちが自ら同調査に挑戦。学校ごとに研修の内容は異なり、実情に合わせて行っていることが分かる。

 宮良校長によると、教諭が取れる夏休み(夏季特別休暇)は5日間。年間20日間の有給休暇はあるが、消化できている教諭はほとんどいないという。

 昨年は、スキルアップのために都内にある筑波大学付属小学校に自費で研修に行った教諭もいたという。宮良校長は「担任をしている教諭は、普段は特に休みを取りづらい。取りやすい夏休みになるべく取るよう推奨している」と話す。

■「地域行事にも参加して」

 40代の男性保護者は「学校に来てはいるだろうけど、はっきり何をしているかは分からなかった」と語り、「次の学期の準備や研修で忙しいのも分かるが、普通の学期に比べたら動きやすいと思う。地域ともっとつながることで『先生たちは何をしているの?』という疑問もなくなるのでは」と、地域行事への積極的な参加を促した。

黒島豊年祭 パーレークイに沸く

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パーレークイで舟から飛び降り、走りだす宮里村のウーニ=2日午前、宮里海岸

【黒島】今年の豊作に感謝し、来年世(ヤイネユー)の豊穣(ほうじょう)を祈願する黒島公民館(玉代勢肇館長)の豊年祭が2日宮里海岸で島を挙げて行われ、パーレークイでは宮里村と東筋村が勝利した。ミーラク(ミルク)行列や伝統の奉納芸能も繰り広げられ、会場は地域住民や郷友、観光客など大勢の人たちでにぎわった。

 宮里村と仲本村の爬龍船で海上を巡る朝漕い(くい)に続き、両村対抗のパーレークイが行われた。これは両村のウーニ(走者)が長老から杯を受けた後、それぞれの舟に向かって懸命に走り、舟に乗り込むとこぎ手とトゥージ(船頭)、ピーゾ(竿差し)らが一斉にこぎ出し、沖にあるフキを取って折り返してくる競漕(きょうそう)。ウーニが舟から飛び降り、先に長老の元へゴールした方が勝ちとなる。

 宮里村のウーニを務めた渡久山義樹君(八重山農林高校3年)は「初参加で転ばないか心配したが、勝つことができてよかった」と喜んだ。

 午後のパーレークイで黒島公民館に勝った東筋村のウーニ、仲間竜星さん(19)=会社員=は「祖父とおじもウーニだった。祖父の『飛び出しが肝心』というアドバイスが勝利につながった」と話した。

 パーレークイ終了後は、婦人らが巻き踊りでこぎ手たちを迎え、豊年ジラバを歌う光景も。奉納舞踊では笠踊りやハディクマイ、コームッサーなどの民俗芸能が演じられた。

ミルク先頭に道ジュネー

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ミルクを先頭に道ジュネーを行った第37回大原祭=1日午後、大原

 【西表】第37回大原祭(大原公民館主催)が1日午後、公民館広場で開催された。ミルクを先頭に道ジュネーが行われ、大原神社と集落を巡った。会場では旗頭や子供みこし、獅子舞、郷土芸能などが披露された。

 舞踊&ゲストライブでは、飯山かほるさんのジャワ舞踊と崎山洋平さんの民謡ショーがあった。バザーや打ち上げ花火もあり、新城伝統の巻き踊りは、来場者も参加して大きな輪となった。

 大浜修館長は「五風十雨と人和村興の旗頭のもと、地域の繁栄と住民の幸福を願う恒例の祭。多くの協力に感謝し、近隣集落の皆さんとも力を合わせ地域を盛り上げていきたい」と述べた。

(山城まゆみ通信員)

夏季軟式野球選手権大会 一般桃原建材がV2

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第81回夏季軟式野球選手権大会一般の部で2年連続で優勝した桃原建材SHEEP=2日午前、市中央運動公園野球場

 第81回夏季軟式野球選手権大会(主催・八重山野球連盟、共催・八重山毎日新聞社)は2日、市中央運動公園野球場で一般、成年・実年の決勝を行い、一般は桃原建材SHEEPが昨年の夏に続き、2年連続の優勝、今大会から新設した成年・実年ではIPPONが初優勝した。

 一般の殊勲賞は砂川喜伸(桃原建材SHEEP)、敢闘賞と打撃賞2位を5割0分0厘で伊藤康之(うんどうや)、打撃賞1位を6割3分6厘で米盛亨(桃原建材SHEEP)がそれぞれ受賞。

 成年・実年の殊勲賞には村本健(IPPON)、敢闘賞と打撃賞1位には4割0分0厘で砂川健一(49寅~ず)、打撃賞2位には3割7分5厘で砂川直希(IPPON)がそれぞれ輝いた。

 結果は次の通り。

 ◆一般の部

桃原建材SHEEP

0101000︱2

0000000︱0

うんどうや

(桃)砂川−玉城

(う)奥平、伊藤−東嵩西

▽三塁打=砂川(桃)

▽二塁打=伊藤(う)

 ◆成年・実年の部

IPPON

110001︱12

32500︱10

49寅~ず

(90分ルール)

(I)村本−垣花

(49)砂川健−砂川忠、宮良

▽本塁打=大松(I)

▽三塁打=大松(I)、比嘉、豊川将(以上49)

▽二塁打=砂川忠、仲本(以上49)

砂浜から鉄筋やがれき

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がれきや鉄筋がむき出しになっている南風見田の浜=4月14日

 【西表】南風見田園地公園のシャワー設備を備えた休憩所前の砂浜から、鉄筋やコンクリートなどのがれきが見つかり、管理者の県は対応に苦慮している。砂浜が浸食され、埋められていたがれきが出てきたものとみられており、県自然保護・緑化推進課では「何らかの残骸だと思う。撤去には数百万円単位の予算が必要。予算を確保でき次第、早急に撤去したい」としている。

 竹富町自然環境課の職員が4月、イリオモテヤマネコ発見50周年に向けて南風見田の浜を視察した際、砂浜からがれきが出ているのを確認し、県に報告した。

 休憩所は県が1996年に新築したもので、地域住民によると県が整備する以前、同休憩所の場所にはあずまやが建っていたが、休憩所の整備に伴い撤去されたという。

 砂浜から突き出ている鉄筋やコンクリートについて、県は旧あずまやのがれきかどうかは確認できないとしている。現場は鉄筋が砂浜から突き出て危険なため、撤去を急ぐ考え。

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