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糸数議長・大宜見副議長辞職届を提出 与那国町議会

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 【与那国】与那国町議会の糸数健一議長と大宜見浩利副議長が17日午前、同議会事務局(米城資晴事務局長)に辞職届を提出した。18日の本会議で取り扱いを協議する。陸自基地配備への賛成が過半数を占めた住民投票の結果を受け、今後の配備推進に向け野党多数の議会勢力を見直す狙いがあるとみられる。

 糸数氏は八重山毎日新聞の電話取材に「野党多数のままでは、何もかも否決されかねない」と辞職の理由を話した。両氏が辞職することで、再び与野党同数からの議長選出となり、難航が予想される。

 糸数氏は、改選後の初議会となる昨年9月議会で、野党の崎元俊男氏と議長選で3票の同数から地方自治法に基づく、くじ引きで議長に就任。このことで議会勢力が野党多数となり、これまでに、中学生などにも投票権を持たせて2月22日に実施された陸自配備の賛否を問う住民投票の条例案を可決したほか、町が上程した配備予定地内の町道廃止案を否決するなど、陸自配備関係議案を常に野党が主導権を握ってきた。

 また、今後も配備に必要な工事に反発する構えを示している。

 糸数氏は「野党多数のままでは、何もかも否決されかねない。議長を辞職し1人の議員として与那国の未来のため、自衛隊配備に向けて取り組んでいく」と話した。

 辞職届について野党の田里千代基町議は「いきなりで驚いている。与党の議長として最後までその職務を果たしてもらいたい」と述べた。

 大宜見氏は糸数氏が副議長に指名したため「議長が辞職するなら、一緒に辞職する」との姿勢。

 外間守吉町長は「辞職届が受理され、新たに議長を決める際には投票ではなく、話し合いで決めてしっかりと協力体制をつくってほしい」と要望した。


火葬場の名称選定に苦労も

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 ▽…石垣市が行った新火葬場施設の名称の一般公募には48点が寄せられ、火葬場という特殊な施設にもかかわらず応募数は多かった。第2回火葬場運営検討委員会で、これまでのイメージを一新しようと「やすらぎの森いしがき」を候補に選んだ。各委員が事前に48点から3点に絞り込んでいたが、選ぶのに苦労したようで、委員の一人は「あれがいいかこれがいいかと夜寝る時も悩み、精神的な負担だった」とか。

 ▽…第3回高校生ものづくり川柳コンテストで最高賞の金賞に輝いた八重山商工高校2年の西里優輝君。同校の西浜章子教諭によると、表彰式までどの賞を獲得したかはふせられ、当日のお楽しみだったといい、西里君は「銅賞くらいに入れればと思っていたので、金賞といわれた時は本当にうれしかった」と満面の笑み。西浜教諭も「大当たりだったね」と共に受賞を喜んだ。

 ▽…大原中学校の生徒による毎年恒例のキビ刈りが行われた。この日は地域や学校関係者も参加し、新製糖工場に第1号のサトウキビを搬入。一方、竹富町は同工場の工事遅れに対する農家への救済策で作業員非雇用農家は対象外とする方針。この日、刈り取り作業を手伝った地元農家はこの話題で持ち切りとなり、「川満町政は農家を苦しめるだけ。町長交代だ」と憤りを隠せなかった。

「やすらぎの森いしがき」 新火葬場の名称候補

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来年4月の供用開始に向け、土地造成工事が行われている新火葬場の建設現場。施設の候補名称は「やすらぎの森いしがき」に決まった=18日午前、石垣市大川

 石垣市火葬場運営検討委員会(委員長・入嵩西正治自治公民館連絡協議会長、委員10人)は18日午後、石垣港ターミナル検査室で第2回の会議を開き、新火葬場の名称の候補として「やすらぎの森いしがき」を選定した。近く中山義隆市長に報告する。

 施設名称は1月20日から2月20日まで一般公募が行われ、48点の応募があった。

 候補施設名の選定は、最終的に「やすらぎの森」「いしがき斎場」「てぃんがーら斎苑」の3点に絞り込まれ、すでに民間で使用されている「てぃんがーら」を除き2点を選考、出席した8人のうち5人が「やすらぎ―」を推した。

 やすらぎ―を推した委員は「これまでの暗い、怖いというイメージを一新できる」「心安らかに送ることができる」、「いしがき―」を求めた委員は「シンプルが一番良い」「分かりやすく、理解しやすい」とそれぞれ理由を述べた。

 検討委は5月中旬の第3回以降、施設の管理運営や使用料などを議論していく。市は施設名称や使用料などを盛り込んだ条例案を12月議会に提出する予定だ。

7年ぶり、石垣市の地価0.6%上昇

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 【那覇】内閣府沖縄総合事務局は18日、2015年1月1日時点の県内公示地価を発表した。石垣市の住宅地など全用途地価平均は前年より0.6%上がり、7年ぶりに上昇に転じた。1平方㍍当たりの平均価格は、5万9700円(前年5万9300円)だった。調査を行った地価公示沖縄分科会代表幹事で不動産鑑定士の髙平光一氏は石垣市の地価上昇について「新空港効果が大きい。観光客が増えることによって地域が発展している所の上昇が顕著である」と説明した。

 石垣市の地価調査は住宅地3地点、商業地2地点で実施。住宅地は前年より0.5%上がり、平均価格は3万8100円(同3万7900円)で県内16番目に高かった。商業地は前年より0.7%上昇し、価格は9万2200円(同9万1500円)で同5番目に位置した。

 石垣市内の公示価格で住宅地の最高は登野城104の4万200円、次いで新川喜田盛14の1の3万8600円、平得西原129の3の3万5400円。商業地は大川中ノハカ207の3で12万2000円。次いで新栄町70の12の6万2300円だった。

 地価公示は、適正な地価の形成に寄与する目的で国土交通省土地鑑定委員会が毎年、全国の標準地で調査を実施。一般の土地取引価格の指標、不動産鑑定士等の鑑定評価、公共事業用地の取得価格算定の基準とされ、相続税と固定資産税評価の目安となる。

小浜製糖、25日から原料搬入停止 工員の引き揚げが理由

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25日以降、原料搬入ができない状況になっている小浜製糖工場(資料写真)

 JAおきなわが指定管理者として運営する竹富町小浜製糖工場が原料増産による操業期間の延長で工員確保ができず、25日以降の原料搬入ができないことになっていることが18日分かった。同日、町役場でJAの砂川武彦工場長と生産農家の大久研一氏、野底忠農林水産課長らが対応を協議した。大久氏と野底課長が受け入れ期間の延長を求めたのに対し、砂川工場長は「工員が引き揚げる状況での操業は難しい」と話した。

 小浜製糖工場は1月24日に2225㌧の原料搬入を見込んで操業を開始。18日時点で予想原料が3000㌧前後と大幅に上方修正されたことで、操業終了も当初予定の3月15日からずれ込んでいる。

 工場で働く工員が3月下旬には本土に帰るため、工場で働く人員を確保できず、工場側は搬入受け入れを24日午後5時までと指定。「搬入できない原料は20~30㌧残る可能性がある」(砂川工場長)という。

 大久氏は「工場の立場は理解できるが、農家はどうなるのか。このままでは安心して増産も図れない」と搬入受け入れの延長を求めた。同席した野底課長も「行政としてもすべての原料を受け入れできるように取り組んでほしい」と求めた。

 砂川工場長は「買い取りについては政策的な面もあって判断できないが、工員が引き揚げる状況で操業を続けるのは難しい」と理解を求めた。

 小浜島では、昨年も小規模ながら搬入できない原料が発生し、春植え用の苗として農家が使った経緯もある。また、操業を終えたJAおきなわ与那国支店でも同様に原料が搬入できなかった。

過去最高の260億円余 2015年度一般会計予算

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2015年度一般会計予算

 16日の3月定例石垣市議会(知念辰憲議長)で可決された2015年度一般会計予算は、過去最高の260億6760万円となっている。前年度予算から13.2%(30億4808万円)の大幅増。旺盛な財政需要に、財政調整基金から5億117万円を繰り入れるなどして対応した。予算には一括交付金46事業を含む597事業の経費が盛り込まれている。

 歳入は、前年度と比較して市税、国庫支出金、県支出金、市債を増額、地方譲与税や地方交付税を減額した。自主財源の根幹をなす市税は47億4353万円(前年度比5.7%増)を見込む。

 歳出では、民生費が99億692万円(同12.6%増)で全体の38%。生活保護世帯、障がい者、高齢者に対する扶助費のほか、子ども子育て支援制度に伴うハード・ソフトの事業費が増加した。

 教育費は35億4599万円(同60.4%増)で最も大きな伸び。2カ年計画の登野城小学校校舎新増改築事業に14億円余を盛り込んだ。

 衛生費も、火葬場建設事業費約7億円が加わったため、27億7653万円(39.1%増)と教育費に次いで大きく伸びた。

 性質別の歳出状況をみると、人件費や扶助費、扶助費の義務的経費が130億6235万円(前年度比1.1%増)。前年度から微増となったものの、全体に占める構成比は、予算総額が大きく伸びたため、前年度の56.1%から50.1%に縮小した。

 建設事業などに充てる投資的経費は48億9641万円(同136.9%増)と約2.4倍。学校や火葬場などの建設事業が主要因。

正副議長欠席で本会議流会 与那国町議会

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 【与那国】与那国町議会(糸数健一議長)は18日の本会議で、糸数氏と副議長の大宜見浩利氏が自衛隊配備に反対する野党側の対応に反発して提出した正副議長の辞職届の取り扱いについて協議する予定だったが、正副議長が欠席したため、本会議を開けず流会となった。糸数氏に同調して欠席した前西原武三氏は「議長を説得するのは難しいかもしれない」と話しており、19日以降に本会議が開かれるかどうか見通しは立っていない。

 議会事務局などによると、町当局は16日の本会議で、駐屯地への給水施設整備に向けた測量設計委託費670万円を盛り込んだ簡易水道事業特別会計予算を上程した。

 これに、議会で過半数を占める野党側が同委託費を削除する修正動議を提出。修正案に不備があったため、野党側はいったん動議を取り下げ、17日の本会議に再提出する予定だった。

 こうした野党側の対応に糸数議長は同日の本会議直前、「野党多数のままでは何もかも否決されかねない」として辞表を提出、大宜見氏も続いたため、本会議を開けなかった。18日の本会議も欠席した。

 前西原氏は「住民投票で賛成多数となり、自衛隊配備問題は決着がついたにもかかわらず、野党側が修正動議を提出した。住民投票の結果を無視する野党側に議長が怒るのも当然。議長が議会への出席を拒んでおり、同じ与党として議長の意向に同意して欠席した」と話した。

 一方、野党の崎元俊男氏は「新年度予算など重要な議案があるなか、いたずらに議会を長引かせるのはいかがなものか。糸数町議には今議会まで議長を務めてもらい、閉会後に議長選出について協議したほうがいいのではないか」と述べた。

 議会事務局の米城資晴事務局長は「あくまでも辞職届の取り扱いについて協議するもので、議長選出について協議するものではない。事前の話し合いで、ある程度の方向性を決めておかなければ前に進まない」としている。

 本会議を開くには、野党側はまず糸数議長に開議請求をしなければならない。正副議長ともこれに応じなければ、定数(6人)の半数(3人)以上の出席で本会議を開くことができる。

民間事業所の定期健康診断が石垣市内の医療機関で行われている。…

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 民間事業所の定期健康診断が石垣市内の医療機関で行われている。自身の健康状態をチェックするため必要な検査だ▼筆者も先日、検査を行ったが、何回経験しても慣れないのが胃カメラ。最初は麻酔をした上で口からカメラを入れたが、最近は「口より楽」とされる鼻からの検査に切り替えた。だが、苦しさは大差ないようにも思える▼同じ日に検査を受けた同僚との話の中で出たのが鼻からの検査に用いられている管が細い胃カメラを口から入れれば楽になるだろう、というもの。理にかなっていると思うが、なぜか実現しない▼胃カメラには、この他に小型カメラを搭載した小さなカプセル(カプセル内視鏡)を飲み込み、消化管を通りながら撮影される画像をみて検査する方法もあるようだ。料金が高いらしく一般には普及していないが、胃カメラを楽に受けるためにも、安価での普及を待ちたい▼昨年、八重山労働基準監督署が発表した管内の2013年の定期健診結果における有所見率は65.7%。3年連続全国ワースト1の沖縄県の平均を2ポイント上回る▼血中脂質や胸部X線、肝機能、血糖、血圧など生活習慣病の要因とされる検査項目で有所見率が高い結果が出ている。改善には適度な運動と、塩分、脂質を抑えた食生活改善が必要なようだ。(下野宏一)


ビジョンしっかり

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 ▽…八重山高校の生徒11人が国公立大学前期試験で合格した。難関国立10大学に入る神戸大学やそれに匹敵する首都大学東京なども含まれており、本成浩校長をはじめ担任の長浜大樹教諭らも喜びに沸いた。自分自身の将来ビジョンをしっかり持って取り組んできたことが結実したといえる。大学でも初心を忘れず、島の強みを生かしながら頑張ってほしい。

 ▽…3日間の日程を終えた竹富町議会一般質問。今回は新人議員の活躍がめざましく、就任から半年で町離島高校寮生修学援助奨励金の交付要綱改訂を執行部から引き出す与党議員をはじめ、2時間にわたって当局の見解をただす野党議員に川満栄長町長が答弁に窮する場面もあった。任期中の残りの質問回数をきちんと数えている新人議員もおり、今後の活躍に期待。

 ▽…希少野生動植物の保全種と保護地区の最終案を決定した第4回石垣市自然環境保全審議会。周知期間が必要だとして、事務局が4月から7月に変更した施行時期について「遅すぎる」「一日も早く」「一刻も早く」と反対が相次いだ。この間に捕獲・採取されるのではないかという懸念があったためで、委員の一人は「すでに採られているかも」と危機感を募らせていた。

優秀賞6人を決定「第1回石垣島結うた大会」

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入賞者全員が自慢の歌詞を歌い上げて締めくくった「第1回石垣島結うた大会」=19日夜、大川公民館

 BEGINの比嘉栄昇さんがプロデュースした沖縄県の観光ソング「いちゃりば結」に乗せて石垣島の魅力を替え歌でPRする「第1回石垣島結うた大会」(市主催)が19日夜、大川公民館で開かれ、延べ35組がエントリーし、審査の結果、6人が優秀賞に選ばれた。優秀賞の6人は21日に市運動公園屋内練習場で開催されるBEGINの25周年記念コンサートに出演する。

 大会には子どもから大人まで幅広い層が出場。八重山をイメージさせる歌詞を比嘉さんと結バンドの演奏する曲に乗せて歌い、秀逸な作品には観客席から「お~」「うまい」といった歓声が上がり、笑いを誘うユニークな作品もあった。

 講評では審査委員を務めた石垣市観光交流協会の高嶺良晴会長が「優秀賞は5人の予定だったが、素晴らしい作品が多く6人になってしまった。八重山の宣伝になることを期待したい」と述べた。

 表彰式ではBEGINの島袋優さんが一人一人に表彰状を手渡し、最後は入賞者全員がそれぞれの歌詞を歌い上げた。

 優秀賞に選ばれた金嶺光江さん(56)=白保=は「次から次へとアイデアが出てきてとても楽しかった。コンサートでは緊張しないように歌いたい」と笑顔をみせた。

 優秀賞受賞者と歌詞は次の通り。

 ▽砂川菜保子 「具志堅用高さん」と「オジーの育てたさとうきび」=倒れても立ち上がる

 ▽西銘 由紀 「八重山のきれいな海」と「パパになったばかりのお父さん」=さんごにやさしくね

 ▽糸洌 長章 「ハリセンボン」と「ゆんたくオバー」=アバサー

 ▽飯田 泰彦 「南ぬ島石垣空港」と「クリスマス」=景気(ケーキ)が良い

 ▽西原 和希 「島人との助け合い」と「恋人への想い」=これ模合(も愛)だね

 ▽金嶺 光江 「八重山ミンサー織」と「模合の日程」=五、四(いつよ?)

「地域資源全体で対応を」

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パネル討論で産業振興について意見を述べる4氏。左から司会の与世田兼稔、東良和、譜久山當則、花城良廣氏=19日夜、石垣市民会館大ホール

 観光が好調な時期に地域資源を活用して永続的な産業の振興につなげようと、「八重山の資源を活(い)かすー観光、農林水産業を中心としてー」をテーマにした人材育成黒潮塾シンポジウム(八重山広域市町村圏事務組合主催)が19日夜、石垣市民会館大ホールで行われ、講演やパネル討論を通して、自然や人など地域資源全体で対応する必要性について認識を深めた。

 基調講演を行った花城良廣氏(沖縄美ら海財団理事長)は、農林水産物の生産活動と調査研究、製品加工販売を連携させる戦略案を提起し、「オンリーワンをつくるにはオリジナリティーやストーリーを持たせる必要がある。いま一度、地域資源を見直してほしい」と呼び掛けた。

 パネル討論は、元副知事で弁護士の与世田兼稔の司会で行われ、沖縄開発金融公庫理事長の譜久山當則氏は「体験交流型など、観光客の関心が広く深くなっている。自然、産業、人材など地域資源全体で対応しなければならない」と強調した。

 沖縄ツーリスト会長の東良和氏は、韓国・済州島で始まった「オルレ」(通りから家に通じる狭い路地)というウオーキングやトレッキングを紹介、「冬場の観光によい。ストーリーをもたせながら町を歩けるよう整備すれば、よいコースができる」とアドバイスした。

団地建て替え基本計画まとまる

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建て替え後の県営新川団地と新川市営住宅の全体イメージ

 県営新川、真喜良、真喜良第二団地、新川市営住宅を建て替える基本設計がまとまり、県と市は19日午後、市立図書館視聴覚室で開いた本年度の第1回新川地域居住機能再生推進協議会で提示した。県営新川と新川市営の現在の場所に4団地を集約して高層化し、真喜良第二団地用地には100戸程度を建てる計画。県は来月23日、県営について説明会を開く。

 市は市営に関する住民説明会をすでに終えている。

 県営新川、新川市営用地には5~9階建ての5棟400戸を整備。南北に2棟ずつ、東側に1棟を配置。駐車場は北側に集約する。

 協議会では▽南側に身障者用住戸を設けるなら、駐車場の配置を検討してほしい▽真喜良第二は津波の浸水区域。高齢者、身体障がい者を新川団地へ優先的に居住させてほしい▽真喜良第二の電気室を浸水しない地域に配置してほしい|などの意見が挙がった。

 「消防車両やごみ収集の動線などが考えられている」と評価する意見もあった。

 集約・高層化に伴って生じる余剰地では、市消防西出張所や児童館の設置、真喜良第二団地の余剰地は避難路整備に伴う住居の移転代替地として検討する。

 現在の真喜良団地は更地になるため、事業者からアイデアを募集し、民間側の利用を模索することにしている。

 事業は15年度から実施設計に入り、県営新川団地から住民の移転と団地解体をスタートし、約10年計画で進める予定になっている。

19日も流会 与那国町議会

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 【与那国】与那国町議会(糸数健一議長)は19日も正副議長を含む与党議員3人が欠席したことで、本会議が開けず流会となった。会期末の25日までに開会できなければ、町当局は専決処分で議案を成立させることが可能。総務財政課の上地常夫課長は「専決処分について何ができるのか県議会事務局に確認しているところ」と述べた。その一方で町民からは「行政のチェック機関でもある議会が機能しないのは町民の不利益になりかねない」と、批判の声も挙がっている。

 野党の田里千代基町議は「糸数議長に議会に戻るよう説得しているが、『自分の思いは変わらない』と話していた。今後についてはどういった取り組みができるか議会事務局と相談していきたい」と話した。

 与党の前西原武三町議は「議長は今月いっぱい議会には出ないと話している。説得するのは難しい」と繰り返した。

 本会議を開くため、議員が議長に開議請求することができる。正副議長が請求に応じない場合は定数(6人)の半数(3人)以上の出席で、仮議長を立て本会議を開くことが可能。その場合は、出席した議員だけで17日に提出された正副議長の辞職届の取り扱いについて協議することはできるが、その他の議案審議はできない。

 その他の議案を審議するには、辞職届けの取り扱いを決めた後、再度、本会議を開く必要がある。

 辞職届を受理した場合、新たな議長選出で議会勢力が少数になることを避け、与野党が議長を譲り合うことが予想される。

 本会議を欠席している議員を選出しても本人の承諾が得られなければ、成立しない。 

川満町長「全量受け入れ求める」

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 開会中の3月定例竹富町議会(新博文議長)は19日、一般質問3日目を行い、渡久山康秀、上盛政秀、西大舛髙旬の3氏が登壇した。上盛氏と西大舛氏は小浜製糖工場で25日以降の原料搬入を受け付けないとしていることを取り上げ、川満栄長町長は「農家が丹精込めて育てたサトウキビだ。全量受け入れを工場側に求めていきたい」との考えを示した。

 町内4カ所の織物共同作業施設の指定管理を受けている町織物事業協同組合の活動実績について上盛氏は「地域によっては施設で発生する光熱費すら払えないような活用状況もあると思う」と指摘。

 東金嶺肇商工観光課長は「体験型の取り組みを実施しているのは確認しているが、詳細な販売量や販売額についての把握はできていない」と答え、上盛氏は「支援をお願いしたい」と要望した。

 上盛氏は新年度からの再任用制度導入についても取り上げ、大浜知司総務課長は「原則として再任用を前提に再任用職員選考検討委員会を開催して決定していく」と答えた。

 西表製糖工場の工事遅れに伴う農家支援費約4000万円を財政調整基金から捻出したことをめぐっては、西大舛氏が「責任を町民に転嫁させている」と指摘したのに対して、川満町長は「心外だ。理解を得られると信じている」と述べ、一時応酬になった。

西表糖業 今期操業始まる

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当初予定より約2カ月半遅れて今期操業が始まった西表糖業。8004㌧の原料処理が予定されている=19日午後、竹富町西表製糖工場

 【西表】竹富町が新築整備した竹富町西表製糖工場を指定管理する西表糖業㈱(金城一夫社長)の今期操業が19日、始まった。工場の建設遅れで当初予定の1月初旬から約2カ月半ずれ込んだ。操業は6月5日までの2カ月半を予定。生産量は前期を651㌧上回る8004㌧を見込み、1日平均100㌧の圧搾を予定している。操業開始に当たり同糖業の金城社長は「経験したことのない操業となるが、全職員が一丸となり操業に当たりたい」と決意を示した。同製糖は今期、収穫面積約142㌶(前期比7㌶減)、10㌃当たりに単位収量約5・6㌧(前期5・2㌧)で、8004㌧の生産量を見込む。製品歩留まりは14%、黒糖の生産量は1120㌧を予定している。

 同糖業では、操業遅れによる甘しゃ糖度の低下を防ぐため、早生品種から収穫を進める方針。波照間から原料の刈り払い機2機を導入。収穫の労働力不足を補う。

 西表島サトウキビ生産組合の山城富正組合長は「初日から暑くなったが、まだキビが良い内に1本でも多く収穫したい。刈り払い機は大分助かる。後は工場、機械が順調に稼働してくれることを願うだけ」と話した。

 操業開始に当たり午後3時から工場内で操業開始式があり、同工場の金城社長が「これから夏に向け、非常に厳しい操業となるが、1本でも粗末にすることなく、よい製品を作りたい」とあいさつ。

 職員が原料が流れるベルトコンベヤーを酒と塩で清め、金城社長や山城組合長、大原中学校の奥土晴夫校長ら5人が、短くカットされた原料をコンベアに投入。操業の安全を祈願した。

 工場には午後2時すぎに18日から収穫を始めた大原中学校のサトウキビなどが搬入され、工場に活気が出た。最初に搬入されたキビの甘しゃ糖度は15・1度と、昨年なみの高糖度での滑り出しとなった。

 同工場は町が一括交付金事業を活用した県含みつ糖製糖施設近代化事業で整備。1日当たりの原料処理能力がこれまでの80㌧から最大120㌧に拡大した。


今月29日にスカイマークが撤退することで…

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 今月29日にスカイマークが撤退することで郡民の間から、「航空運賃が元に戻るのでは」の懸念があったが、4月からの各社の届け出運賃を見ると、むしろそれ以上となった▼たとえば那覇|石垣は12年4月、県の離島割引で片道9400円と半額近くに驚くほど安くなった。そこにさらに新空港開港で翌13年7月、スカイマークが格安の片道5000円で新規参入。宮古・八重山は周知の通り驚異的な“格安運賃”に湧いた▼それが今回、普通運賃で当時の5倍以上、離島割引増額でも1万500円と前回よりむしろ1000円以上も高い運賃となった。いわばそれは「スカイマーク撤退便乗値上げ」ともいえるものだ。そしてそれは航空各社の動向を見極めないまま、早々と離島割引再開を要請した市町会や議会に促された面もある▼各路線には依然、格安の「早割運賃」があるが、それでも7日前予約の那覇のホテルパックは、最安で1万7200円と昨年より3000円以上も高騰。飛行機は再び「生活路線」にほど遠い存在に戻った▼今回新規参入の航空会社が運賃設定で物議をかもしたが、地域の足を引っ張る参入は迷惑というものだ▼今回の運賃改定でさらに懸念されているのが、好調な観光への影響。航空各社は従来の生活路線を保証し、地域がさらに活性する運賃に改めるべきだ。(上地義男)

中山市長の施政方針を読む

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■おざなりの文化と自然保護行政

 中山石垣市長の2015年度施政方針を読むと、観光ということばだけが躍っている。しかし、観光業を成立させている文化や自然環境に対する施策がほとんどみられない。文化観光について本市の観光価値を三線の調律を意味する「ツンダミ」と定義し、文化と観光を複合した規模感のある野外イベント「ツンダミアイランドフェスティバル」をするとか。何のことはない、観光客相手の歌と踊りでしかない。1700万円が夜空に消えた2月の冬の花火が市民に何をもたらしたか。市民からは不満の声も少なくない。

 「文化財につきましては、本市の豊かな自然と風土に育まれたものであることから、保護と継承を図るとともに、文化財愛護思想の高揚に努めてまいります」と述べ、平久保半島にかつて多良間島の人たちが稲作をしていたという多良間田の資料収集を行うというだけである。文化財ウンヌンに関しては旧態依然であり、多良間田に関する件も以前に議論された経緯があり、新鮮味に欠ける。それよりも新博物館、水族館建設はどうなったか。莫大(ばくだい)な費用がかかることはいうまでもなく実現は可能か。

■狭まる希少生物の生息数

 県立図書館八重山分館廃止の際、市長が市民と約束した、八重山図書館協議会(仮称)も今もって実現していない。市民との話し合いも中断し、石垣朝子教育長さえもこの問題をほとんど把握していない状態だ。市民との約束から4年間、決断のできない市長は「すぐやる課」設置時の初心に帰るべきだ。

 市長が言うように文化財は八重山の豊かな自然と風土が育んできた。現在、石垣島は豊かな自然環境であろうか。山の奥まで家屋が建ち、山中まで車両が走り回り、環境が変化し自然が減少しているのは誰の目にも分かることだ。天然記念物のカンムリワシも環境の変化により減少、カラスバトはもう幻の鳥である。イシガキニイニイの生息地も狭められている。動物にとって石垣島は棲みにくい島になりつつある。

■自然失うと文化失う

 もうすぐ、県指定天然記念物のアサヒナキマダラセセリの産卵期がやってくる。やっかいなことは、それに合わせて不法採取する者が後をたたないことだ。市教委文化財課が看板を立てパトロールも実施してきた。それでも忠告を無視し平然と採集する者もいる。県文化財保護条例で検挙されるという事態にまで発展した。文化財思想からいえば残念なことである。文化財は国民の財産として国民一人一人が大切にしなければならないもので密猟など許されない。

 外来生物もまた、島の生態系を脅かしている。ジャンボタニシ、クジャク、キジ、カピバラ、イグアナなどの被害は大きい。環境省はヤエヤマイシガメが減少していると輸出禁止を発表した。中国でペットとして人気があるという。ナマコも中国料理の材料として輸出され、島周辺からとり尽くされた感がある。

 自然を失うということは文化(精神)を失うということだ。文化(精神)が大切にされてこそ観光産業も永続性があるというものだ。市長の施政方針には文化への思いがみられないのは遺憾だ。

H-ⅡAロケット 部品の一部が漂着

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漁師が発見したH—ⅡAロケットの衛星フェアリングの一部(第11管区海上保安本部提供)

 石垣市の宮良湾で16日、H—ⅡAロケットの部品の一部が見つかった。石垣海上保安部によると、市内の漁師が発見。漁の帰りに「宮良湾で航空機の破片らしきものを発見し、えい航している」と同部に通報した。

 見つかった部品は長さ約5㍍、幅約1.3㍍、厚さ約5㌢。記載されていた会社名に照会したところ、H—ⅡAロケット25号機の衛星を格納しているフェアリングのカバーだと判明した。

 同ロケットを打ち上げた三菱重工㈱によると、25号機は昨年10月7日に気象衛星「ひまわり8号」を載せ、種子島宇宙センターから打ち上げられた。

 発見された部品は小笠原諸島北側の伊豆諸島、鳥島の南西海域に落下したものが流れ着いたものとみられている。

 同社によると、打ち上げの際には飛行計画を作成、ロケットは部品を切り離しながら宇宙へ向かうが、落下するものはすべて分離のタイミングや落下エリアが解析されているという。

 同社の広報担当者は「打ち上げ後は部品に取り付けた発信器をもとに船や飛行機で回収作業に当たるが、今回のようにどこかに流れ着くこともよくある」と話した。

新城銀(八重高2年)4位入賞 全国高校選抜自転車競技

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新城銀二

 2014年度全国高校選抜自転車競技大会(公益財団法人日本自転車競技連盟、公益財団法人全国高校体育連盟主催)が19日、熊本県で開幕し、20日のポイントレース決勝で沖縄県代表の新城銀二(八重高2年)が4位入賞を果たした。

 19日行われた予選は、各組24人ずつ出走。1組で出走した新城は6位で決勝進出。20日の決勝でも積極的なレースを展開し、3位と同ポイントでゴール。着順の差で4位となった。

 全国大会で初の決勝に進み、入賞した新城は「いつも通り走れた。満足いくレースではなかったが、いいスタートが切れた。ロードでも積極的なレースをして、表彰台を狙いたい」と語った。

 新城は22日に、熊本県山鹿市の特設コースで行われるロードレースに出場する。

 結果は次の通り。

 ◆ポイントレース

 【予選1組】

 ▽⑥新城銀二(八重高)5ポイント

 【決勝】

 ▽④新城銀二(八重高)11ポイント

鈴木さんの門出祝う 明石小、青空の下で卒業式

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在校生の花道を笑顔でくぐり抜け、母校を後にする明石小学校の鈴木媛香さん=20日午前、同校

 卒業式シーズンの20日、体育館を建設中の明石小学校(比嘉政宏校長、児童20人)は中庭で独りぼっちの卒業式を行い、青空の下、鈴木媛香さん(12)の門出を祝った。

 比嘉校長によると、午前7時過ぎに小雨が降り、中庭でできるか心配されたが、開始時間にはまぶしいほどの日差しが降り注ぎ、絶好の式日和に。

 媛香さんは小学4年生の時に野底小から同校に転校。その時から自転車クラブで活動し、キャプテンを務めた6年生の時には全国大会で優勝、個人でも2位に輝く活躍を見せた。児童会長としても在校生を引っ張った。

 式は媛香さんの巣立ちの舞い「鷲ぬ鳥節」で幕開け。比嘉校長は「媛香さんは明石自慢の卒業生。小学校で培った力が中学校でどれくらい通用するか挑戦することも楽しみにしてほしい」と式辞。PTA会長で父親でもある鈴木剛さんが祝辞で「新体育館での開催はかなわなかったが、大空の下で唯一無二の卒業式ができた。思い通りにならないことでも自分次第でその状況が素晴らしいものになることを感じてほしい」と述べた。

 媛香さんは「4年から6年まで1人で寂しいこともあったが、在校生に支えられた。中学校では獣医師になるという夢に向かって勉強を頑張り、部活も両立させたい」と語った。

 この日は平久保小でも独りぼっちの卒業式が行われた。

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