9日投開票の石垣市議会議員選挙は2日告示され、定数22に現職15、新人11、元職4の計30人が立候補を届け出る予定だ。各陣営は店舗や自宅の選対事務所で、立候補届け出が始まる午前8時半以降、出陣式・出発式を行い、7日間の選挙運動を開始する。これまで水面下で支持固め、票の掘り起こしを進めてきており、告示と同時に激しい集票合戦を展開する見通し。告示翌日の3日からは「毎日が投票日」として期日前投票にフル回転する。
今選挙は、拮抗(きっこう)する与野党勢力が改選後にどう変化するかが最大の焦点。改選結果が、平得大俣への陸上自衛隊配備予定地約46㌶の半分を占める市有地の行方を左右することになる。
中山義隆市長は配備計画に協力する考えを表明しており、与党多数の場合は配備計画が進展し、野党多数の場合は頓挫する可能性がある。
本紙アンケートによると、予定候補30人の中山市長に対するスタンスは、原則支持の与党系が現職10、新人5、元1の計16人、原則不支持の野党系が現職4、新人5、元2の計11人、「是々非々」の中立は現職2、新人1の計3人となっている。
平得大俣への陸自配備計画については賛成が13人、反対が12人、「慎重」その他が5人。与党系は公明2人を除くほぼ全員が賛成、野党系は全員が反対、中立系は賛否が割れている。
立候補の届け出は午前8時半から午後5時まで市役所第1・2会議室で行われ、市選挙管理委員会が受け付ける。
各陣営は届け出順が決まり次第、146カ所ある掲示場にポスターを貼り、選挙カーで遊説する。市内は7日間、候補者名の連呼で喧噪に包まれる。
市選管によると、有権者数は1日現在、3万8718人(男1万9312人、女1万9406人)で、前回3万7197人(男1万8505人、女1万8692人)より1521人増えている。前回は29人が立候補し、投票率70・09%で最下位当選者が694票、次点が682・411票だった。