竹富町議会議員選挙(定数12)は、9月4日の告示(9日投票、10日開票)まで1週間となった。27日現在、15人が立候補を表明している。このほかにも、西表西部地区から60代男性が出馬の準備を進めており、最終的に15人か16人での選挙戦となりそうだ。八重山毎日新聞社が出馬を固めた候補者にアンケートを行った結果、現町政を支持8人、不支持3人、中立4人で支持が過半数を占めている。今選挙では、波照間で新人3人が出馬を表明し、共倒れが心配されており、同島の結果が、激戦区の西表島や他島の議席に影響を及ぼすとみられている。
出馬予定者は、現職9、新人6。島別で竹富1、小浜2、黒島1、西表8、波照間3の構図。町議選は地縁血縁や島の代表を選ぶ傾向が強く、議員も「是々非々」の立場を重視するが、アンケートでは、町政運営を評価する声が多かった。
前回、2014年の選挙は当日有権者数3278人に対して投票者数2951人、投票率90.02%。当選者のうち最多得票は322票、最低得票は148票だった。今選挙の有権者数は3448人(6月1日現在)と前回より170人増えており、当落ラインは160~170票とみられているが、上位当選者の得票状況や立候補者数で変動する可能性もある。
候補者の中には27日の大安に合わせ、事務所開きを行い、立候補に関する届け出書類の準備を進めるところもあった。選挙ポスター掲示場は、今週中に町内8投票区63カ所に設置を予定。20人分の枠を確保する。
新人3人が立候補を表明している波照間の有権者数は408人(同)。同島の投票率が前回同様86%台と想定した場合、約350票しかなく、共倒れを心配する声もある。同島の状況が他地区に影響を及ぼすだけに、動向が注目されている。