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新八重山病院開院へ着々

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新しい医療機器導入に向けて準備が進められている新八重山病院。9月30日に現病院から引っ越しが行われる=7日午後、石垣市真栄里

 新県立八重山病院の10月1日開院まで2カ月を切り、病院側は、円滑な移転を目的にことし4月に立ち上げた「引っ越し実行委員会」(委員長・上原真人麻酔科部長)で準備を進めている。今後2度の予行演習を行い、ルートや交通量などを確認、9月30日(日)に入院患者や医療機器を現病院から新病院に移動させる。システムや設備の確認のため10月1日の外来診療を休診、2日から再開する。移転当日は、提供可能な医療サービスが制限されるため、病院側は郡民に理解と協力を求めている。

 新病院の建物はことし6月28日に完成。現在、新しい医療機器導入に向け準備を進めている。9月16日に関係者を招き、落成記念式典・祝賀会・内覧会を開催。17日は一般向けの内覧会を開き、新病院施設を公開する。

 9月30日は病院職員400人余りのほか八重山地区医師会、かりゆし病院、石垣島徳洲会病院、本島の医療関係者、市民らを加えた総勢600人近いスタッフが引っ越しに当たる。時間は午前8時から午後1時までの5時間を予定。

 最も腐心するのが入院患者の移動。軽症患者には一時退院か外泊をしてもらうが、症状の重い患者約160人を新病院に移送しなければならず、上原委員長によると、当日は救急搬送車両3台と、市内の医療機関から借用する車イス搬送用車両の計30台でピストン搬送する。

 同日は診療に対応できる医師やスタッフ、医療機器が制限されるため、現病院は▽民間病院で対応困難な患者(紹介状持参)▽救急車両搬送患者▽出産—のみを受け付ける。軽症患者らについては八重山地区医師会の協力を受け、会員それぞれの医院で診療してもらう。

 県立宮古病院の移転を経験している上原委員長は「実行委で日々議論を重ねており、万全な態勢を構築したい」と話し、篠﨑裕子院長は「けがや事故など回避できるものは避けてほしい。引っ越しは皆さんの協力がなくてはできない」と呼び掛けている。


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