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西表 住民が五穀豊穣を願う

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神から五穀の種子を授かる農民(右)=7月31日、祖納

 【西表】西表西部の祖納・干立集落で7月30、31日の2日間、豊年祭が集落を挙げて行われ、地域住民がことしのみのりに感謝し来年の五穀豊穣(ほうじょう)を願った

 祖納では30日、各御嶽でプリヨイが行われ、氏子が集い、「仲良田節」を歌って豊年を祝った。

 31日は氏子が御嶽のトゥリムトゥの家に神司とともに集った。一方、青年らは集落内の十字路で朝早くから綱かきを行い、大綱を作り上げた。

 夕暮れ時、十字路のワラの上に各御嶽の神司と氏子の行列が順番に現れると、青年らは「ヨイサー、ヨイサー」と大きな掛け声で迎え、ガーリで喜んだ。

 祖納青年会の屋正美部長から祖納公民館の那根操館長に大綱が奉納されると、奉納の儀式に入り、神から農民に五穀の種子が授けられ、迫力あるツナヌミンも演じられた。

 子どもみこしは何度も勢いよく駆け抜けて宙に舞い、祭りを盛り上げた。

 前泊穀御嶽の神司により一つに結ばれた大綱による大綱引きは、ことしは西が勝ち、来年の豊作が約束された。

 綱を片づけた後、青年は豊年祭の時だけにしか歌えない「仲良田節」を日が変わる間際までワラの上で歌い、なごり惜しんでいた。

■ライブで盛り上がる

 祖納青年部が豊年祭前夜祭

 【西表】祖納青年部(屋正美青年部長)主催の「豊年祭前夜祭」が7月29日、子午線モニュメント横の「チクイザ」で行われ、大勢の地域住民が、地域の子ども会や婦人会などが出店したバザーの食べ物をつまみに舞台を楽しんだ。

 舞台では腕相撲大会が行われ、男性の部でカナダから祖納に移住したテインさんが優勝。かき氷早食い競争では、キーンと冷えた頭を押さえて必死に平らげる子どもたちに声援が飛んだ。

 ビール早飲み大会では、西表小の山城美貴先生のチームが青年部を抑えて優勝した。

 祖納出身の崎山洋平さんのライブで会場の盛り上がりは最高潮に達し、婦人たちが太鼓や旗を持って応援に駆け付け、盛り上げた。

 抽選会では当選しテレビやエアコンなどの豪華賞品を手にした人に羨望(せんぼう)の眼差しと拍手や声が起こった。


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