プロサイクルロードレースチーム「那須ブラーゼン」に加入した新城雄大(八重農出身)が3月23日、国内最高峰のJBCFロードレースシリーズ「J PRO TOUR」(全日本実業団自転車競技連盟主催)の開幕戦でプロデビューを果たした。初戦の宇都宮クリテリウムは栃木県宇都宮清原工業団地内の2・7㌔を周回する総距離67・50㌔で争われ、新城はトップと5秒差の37位。レースには120人が出走し、93人が完走した。新城は「(プロの)レースを学べた。経験を積めば上を狙える」と手応えを感じたようだ。
レース前には心拍数が150と高校時代の1・5倍に跳ね上がり、「かなり緊張」。
スタートから密集でのレースとなり、直角に曲がるコーナリングの技術やポジショニングなどで経験の違いを味わい、早速プロの洗礼を受けたルーキー。
チームからは「ベテラン選手のそばに位置取りし、アタックがあったらついていき、好機とみたら行け」と指示を受けていたが、カーブで後方に下がるなど、新城は「チームの作戦には参加できなかった」と悔いた。
卒業後、約1カ月の練習で1日130㌔から230㌔を走り込んで臨んだが、「ついていくのが精いっぱいだった」と力不足を痛感した。
次戦は13日に岐阜県伊吹山で行われるヒルクライム。新城は「上りは得意ではないが、チームの作戦通りに動きたい」と意気込みを語った。
結果は次の通り。
▽37位=新城雄大(那須ブラーゼン)1時間26分21秒