昨年11月から運休していた台北—石垣路線が2日から再開され、チャイナエアラインとトランスアジア航空の初便が同日午後、桃園国際空港から南ぬ島石垣空港に到着した。両便合わせて173人が来島。石垣市観光文化スポーツ局によると、チャイナはプログラムチャーター便として、トランスアジアは定期便として水・土曜日に運航し、10月末まで1日2往復4便を計画する。大得英信局長は「課題となっている冬場の観光を充実させ、シーズンを通した国際線の運航を目指したい」と話した。
機材は、チャイナがB737型機(158人乗り)、トランスがA320型機(140人乗り)。この日は115人。58人が搭乗し、石垣島を訪れた。大半がホテルと連携したツアー客となっている。定期便を利用して南ぬ島空港から出国した乗客は6人だった。
チャイナ機で、家族5人で初めて訪れた台北市在住の白介人さん(パイ・チェレン=31)は「(石垣島は)台湾から近いのでツアーを利用してきた。子どもたちと一緒に海のレジャーや日本食を楽しみたい。冬場もこの路線が運航すれば必ず来たい」と笑顔で話した。
石垣市観光交流協会の高嶺良晴副会長は「再開はうれしいが、シーズンを通した誘客を実現しないといけない。そのためには、冬場の観光を充実させ、民宿を含めた宿泊施設と協力関係を築き、海外に発信したい」と意気込んだ。
大得局長は「地元の人々も台湾路線を利用しないといけない。冬場の観光対策は現在ないが、本年度に台北市内に台湾事務所を設置するので情報発信を強化し、通年型の観光客誘致に取り組みたい」と話した。
昨年4月から11月までの運航で両社は約7000人を石垣島に運んだ。