海上自衛隊の練習艦隊(湯浅秀樹司令官)が3月31日午前9時ごろ、練習艦など4隻で石垣港に初めて入港した。経済団体などで組織する実行委員会(委員長・我喜屋隆石垣市商工会会長)が一行を出迎え、ミス八重山が湯浅司令官らに花束を贈呈、同日夜には歓迎レセプションを市内ホテルで開いた。湯浅司令官の訪問を受けた中山義隆石垣市長は、初寄港に謝意を伝えた。
湯浅司令官によると、乗組員は海自の幹部候補生学校を卒業した172人を含む829人。昨年は北海道を訪れており、今回は南で調整したところ、石垣島に決まったという。2泊3日の日程で滞在、延べ700人程度が上陸して観光などを楽しむ。
湯浅司令官は「なかなか来られないところなので、こういう機会を得てうれしい。実習幹部生には寄港地で期待や要望を聞いて今後の勤務に役立ててもらいたい」と話した。
入港時には我喜屋会長のほか、市観光協会の宮平康弘会長、県建設業協会八重山支部の黒嶋克史支部長、八重山防衛協会の三木巌会長ら実行委のメンバーが横断幕を持って迎えた。我喜屋会長は「石垣島を満喫し、石垣島をPRしてほしい。訓練を実り多いものとし、所期の目的を達成してほしい」とあいさつした。
中山市長は同日午後、市長室に湯浅司令官の訪問を受け、「寄港地に石垣島を選んでもらい、ありがとうございます」と感謝、「石垣島で英気を養い、今後の訓練に生かしてもらいたい」と述べた。
練習艦など4隻のうち3隻が接岸、1隻が沖合に停泊した。この日は練習艦の一般公開も行われ、510人が訪れた。1日も予定していたが、民間の貨物船の入港があるため中止となった。出港は2日午前9時ごろ。